高島屋大阪店(大阪市中央区)は増加する外国人客へのサービス強化に踏み切る。9月1日から英語と中国語の通訳2人を常駐させるほか、通路で直結するスイスホテル南海大阪に宿泊する客には、フロントで予約すれば高島屋での買い物をすべて案内するサービスも新たに始める。個人観光ビザの発給対象拡大で中国大陸からの訪日客が増えていることなどが念頭にある。
新たに外部の通訳会社とも契約し、電話による英語、中国語、韓国語の通訳サービスも導入する。売り場の従業員が店内15カ所に置いた携帯電話で通訳サービス会社に電話をかけ、交互に電話を代わりながら客とのコミュニケーションをはかる仕組みだ。
また、難波エリアを挙げて外国人客を迎え入れようと、南海電気鉄道と難波駅南側に家電量販店「LABI1なんば」を運営するヤマダ電機と共同で、中国語や韓国語など四つの言語で作ったパンフレットも用意した。
高島屋大阪店で買い物をする外国人は増加傾向にあるが、接客サービスは手薄だったという。今年3〜7月の5カ月間で大阪店で月平均800件の免税手続きがあり、昨年の同じ時期に比べ1.5倍に伸びた。最も多いのは中国人だった。