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| 浦和―鹿島 後半３５分、ポンテ（右）が先制ゴールを決める |
１―０の後半ロスタイム。５月５日の第１０節以来、ホームで５試合ぶりとなる勝利が、するりとこぼれていった。試合終了まで残り１分を切って同点ゴールを献上。その直後にホイッスルが鳴ると、浦和の選手たちは大の字になって天を仰ぐしかなかった。フィンケ監督は「勝ち点３を失ったのは残念」と悔やんだ。
試合内容は終始劣勢だった。鹿島に主導権を握られ、復帰したマルキーニョスにも散々苦しめられた。それでも幾度となくピンチを招きながら、何とかしのぎ続けた。「とりあえず我慢しようと言い合っていた」と柏木は振り返る。
０―０の後半１４分には、マルキーニョスのＰＫを、ＧＫ山岸が神懸かり的な好セーブで防いだ。浦和はラインを思うように上げられなかったが、攻守の切り替えで負けることなく、カウンターで好機を築いた。そして我慢の成果が実るように後半３５分、速攻からポンテが先制点。フィンケ体制になってから４度目の対戦で初得点を奪った。
だが、残り１０分間を乗り切れなかった。最後の失点は、あまりに稚拙。スローインから浦和のゴール前に球が入り、クリアしたボールをペナルティーエリア外にいた鹿島の本山にフリーでけり込まれた。浦和は１点を守ろうとペナルティーエリア内に密集。本山のケアをする選手も、しようとする選手もいなかった。
前節の湘南戦でも終了直前に失点。同じ過ちを繰り返した。詰めの甘さが致命傷になったのだ。
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