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“日本ラグビーの顔”大畑、今季限りで引退

09年7月28日、日本が2019年ラグビーW杯の開催地に決まり手をたたき喜ぶ大畑
09年7月28日、日本が2019年ラグビーW杯の開催地に決まり手をたたき喜ぶ大畑
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 ラグビー・トップリーグ神戸製鋼の元日本代表WTB大畑大介(34)が30日、今季限りで現役引退することが明らかになった。肉体・精神両面で限界を感じ、9月3日の今季開幕を前に異例の決断を下した。日本代表58キャップは歴代3位で、テストマッチ通算69トライは今なお世界記録。日本ラグビーの顔だった希代のトライゲッターは、7季ぶりの王座を神鋼にもたらすべくラストイヤーに臨む。

 大畑らしい、型破りな決断だった。9月4日の神戸製鋼の今季初戦(対クボタ、長居ス)5日前、今季限りで引退する意向を本紙に明かした。神鋼に意向を伝えて了承されたのが8月下旬。「もう心と身体のバランスはギリギリのところにある。自分の納得できるパフォーマンスやコンディションをつくれるのは今年が最後なのかなと。だからこそ、退路を断った。覚悟の引退表明です」と心境を明かした。

 京産大3年時の96年に代表デビュー。抜群の決定力でジャパンの得点源となり、06年5月14日のグルジア戦ではテストマッチ通算65トライとして元オーストラリア代表WTBキャンピージが持っていた世界記録を更新。7人制の99年香港セブンズでは大会史上最高といわれる90メートル独走トライで大会MVPに輝いた。国内でも神鋼を日本一に導くなど活躍し、01年にはテレビ番組「スポーツマンNo・1決定戦」で優勝して知名度は全国区に。ラグビー界の顔として積極的に競技の宣伝にも努めてきた。

 ラストシーズンは7季ぶりとなる神鋼の王座奪回が目標となる。「先に引退を表明するのは、今季がお礼回りみたいな意味もあるから。“最後に大畑大介を見に来てください”と。引退キャンペーンです」。最後の挑戦が始まる。

 ◆大畑 大介(おおはた・だいすけ)1975年(昭50)11月11日、大阪市東淀川区生まれの34歳。小3からラグビーを始め、東海大仰星、京産大を経て98年に神戸製鋼入社。99、00年度に全国社会人大会と日本選手権の2連覇に貢献した。02年12月にフランス1部モンフェランへ移籍し、03年に神鋼に復帰してチームをトップリーグ初代王者に導いた。日本代表キャップ58でW杯は99、03年大会に出場。テストマッチ通算69トライ。家族は真理夫人(36)と長女・穂乃佳ちゃん(5)、次女・莉穂ちゃん(1)。1メートル76、85キロ。血液型B。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年08月31日 ]

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