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21日に肺がんのため死去した芸能記者歴42年の名物リポーター梨元勝さん(享年65)。長年親交があった芸能評論家・肥留間正明氏(61)、目黒区議・須藤甚一郎氏(71)が梨元さんの秘話を明かした。

盟友・肥留間正明氏と須藤甚一郎氏が明かす名文句秘話
梨元さんと30年以上の付き合いがある肥留間氏は、梨元さんが亡くなる前日の20日午後6時すぎに、病院を訪ねていた。
「亡くなる11時間前です。お嬢さんに入れていただきました。酸素吸入していて、ゼエゼエ言いながら、かなり苦しそうな表情をしていましたね。ただそのときは、切羽詰まった雰囲気はなかったですが…」
梨元さんがリポーターになりたての頃のエピソードを「梨元さんが松坂慶子か誰かを取材していた。そのときに手提げ袋にマイクを入れてこっそり録ったら『闇討ちだ』って批判を受けた。それからマイクを突き出すようになった。それで突撃リポーターになったんですね」と明かす。
梨元さんと同様、女性誌記者からリポーターとなった須藤氏は40年の付き合いだった。
「僕が1年後に『アフタヌーンショー』に入ったんですが、ナシさんは某歌手のレズ騒動の第2弾を参院議長の圧力でテレビ局が放送しなかったことに抗議して番組を降りちゃった。そういう気骨はあった」
その昭和50年代からの20年間、ワイドショー全盛だった。
「タイトルには『火野正平修羅場!』って(いうように)やたら修羅場が多くて、現場は報道陣でもみくちゃになるのが当然だった。その中心にナシさんがいた。火野の乗った寝台列車をホームで待っていたら、ハコ乗りしていたナシさんの大きなお尻が出てきて、面食らったときもあった」と須藤氏。
キャッチフレーズ「恐縮です」は法政大学在学中のバイトのときに生まれたとか。
「旅行添乗員のバイトをしてて、よく客のおじいさん、おばあさんに余ったお弁当をもらったそうで、それで出たのが『恐縮です』だったんじゃないかな」
梨元さんの魅力はその人情味。「周囲に独身の若い人がいると、今でいう合コンをセッティングするのが好きで、後輩リポーターの中には嫁サンを3人も(離婚を挟み)紹介されたツワモノもいた」と親分肌があった。
カラオケでは「小学生時代の子供番組の主題歌で『ひょっこりひょうたん島』『少年探偵団』。ムーミンみたいな体形で踊るから、見てる方は大喜びだったな」。7月末に病室を見舞った須藤氏は「もう一度、あれが見たかった」としみじみと語った。
冒頭の肥留間氏は「梨元さんが亡くなったことは、芸能リポーター界の終焉。梨元さんで始まり、梨元さんで終わった。あそこまで突っ込める人、華のある人は出ない」と締めくくった。
(2010年8月25日付)
盟友・肥留間正明氏と須藤甚一郎氏が明かす名文句秘話
梨元さんと30年以上の付き合いがある肥留間氏は、梨元さんが亡くなる前日の20日午後6時すぎに、病院を訪ねていた。
「亡くなる11時間前です。お嬢さんに入れていただきました。酸素吸入していて、ゼエゼエ言いながら、かなり苦しそうな表情をしていましたね。ただそのときは、切羽詰まった雰囲気はなかったですが…」
梨元さんがリポーターになりたての頃のエピソードを「梨元さんが松坂慶子か誰かを取材していた。そのときに手提げ袋にマイクを入れてこっそり録ったら『闇討ちだ』って批判を受けた。それからマイクを突き出すようになった。それで突撃リポーターになったんですね」と明かす。
梨元さんと同様、女性誌記者からリポーターとなった須藤氏は40年の付き合いだった。
「僕が1年後に『アフタヌーンショー』に入ったんですが、ナシさんは某歌手のレズ騒動の第2弾を参院議長の圧力でテレビ局が放送しなかったことに抗議して番組を降りちゃった。そういう気骨はあった」
その昭和50年代からの20年間、ワイドショー全盛だった。
「タイトルには『火野正平修羅場!』って(いうように)やたら修羅場が多くて、現場は報道陣でもみくちゃになるのが当然だった。その中心にナシさんがいた。火野の乗った寝台列車をホームで待っていたら、ハコ乗りしていたナシさんの大きなお尻が出てきて、面食らったときもあった」と須藤氏。
キャッチフレーズ「恐縮です」は法政大学在学中のバイトのときに生まれたとか。
「旅行添乗員のバイトをしてて、よく客のおじいさん、おばあさんに余ったお弁当をもらったそうで、それで出たのが『恐縮です』だったんじゃないかな」
梨元さんの魅力はその人情味。「周囲に独身の若い人がいると、今でいう合コンをセッティングするのが好きで、後輩リポーターの中には嫁サンを3人も(離婚を挟み)紹介されたツワモノもいた」と親分肌があった。
カラオケでは「小学生時代の子供番組の主題歌で『ひょっこりひょうたん島』『少年探偵団』。ムーミンみたいな体形で踊るから、見てる方は大喜びだったな」。7月末に病室を見舞った須藤氏は「もう一度、あれが見たかった」としみじみと語った。
冒頭の肥留間氏は「梨元さんが亡くなったことは、芸能リポーター界の終焉。梨元さんで始まり、梨元さんで終わった。あそこまで突っ込める人、華のある人は出ない」と締めくくった。
(2010年8月25日付)
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