1軍練習に合流し表情も明るいスタンリッジ、右は下柳=甲子園(撮影・保田叔久)
腰痛で2軍調整を続けていた阪神のジェイソン・スタンリッジ投手(31)が30日、甲子園での1軍の投手指名練習に合流。31日の横浜戦(甲子園)に先発予定だ。長期ロードが終わり、1日の中日戦以来、30日ぶりとなる甲子園での一戦での復帰戦。苦しかった先発投手陣に、頼もしい助っ人右腕が帰ってくる。
◇ ◇
長期ロードが終わり、甲子園での戦いが再び始まるところに、スタンリッジも帰ってきた。故障明けという不安は感じない。リミットを設けることなく、スタートから全力でいき、求められただけ投げきる覚悟はできている。
「2週間前は(腰が)痛かったけど、もう痛みはない。準備はできている。真弓監督から、投げてといわれるところまで投げていこうと思う。チームがやって欲しいことがあれば何でもやる」
戦列を離れた悔しさをぶつける。前回の先発は、8勝目を挙げた14日のヤクルト戦(京セラ)までさかのぼる。その間、先発投手が7試合連続で勝てないこともあった。メッセンジャーや久保は中4日の先発を強いられ、新人の秋山も重圧を背負って仕事を果たした。次は、故障とはいえ休養を挟んだ自分の出番だ。
「チームは家族。自分の家族が苦しい時は助けたい。(試合は)テレビでもちろん見ていたよ」
抹消後は、昼間はリハビリに汗を流し、夜はテレビで1軍の試合を観戦した。この日までに、ブルペンでの投球練習も3度行っており、心身共に準備は整っている。山口投手コーチも「(球数などの制限は)考えてない」と話しており、信頼してマウンドに送り出す。
この日は、甲子園で強めのキャッチボールやランニングなどで調整。「自分の中で、貢献できるようにがんばりたい」。チームとして再スタートの一戦で飾る復帰戦。ここから一気にラストスパートをかける。
(2010年8月30日)