在沖米海兵隊が名護市辺野古のキャンプ・シュワブと辺野古漁港が隣接する砂浜の境界線の有刺鉄線を撤去し、さらに強固な構造物の設置を検討していることが、26日までに分かった。具体的にどのような構造物が設置されるのかは明らかになっていない。既に県内業者が工事を落札しており、早ければ9月にも着工するとみられる。
有刺鉄線には、米軍普天間飛行場の代替施設に反対するリボンやメッセージが全国各地から寄せられ、結ばれている。過去には、反対運動をしている住民と米兵のトラブルや、リボンが焼かれるなどの混乱があった。隣接する辺野古漁港では代替施設建設に反対する座り込みが2321日続いており波紋もありそうだ。
関係者によると、海兵隊は「保安のための有刺鉄線が老朽化した。張り替える工事を計画している」と日本政府側に伝えている。
在沖米海兵隊報道部は、沖縄タイムスの取材に対し「日本側と調整している」と述べるにとどめた。沖縄防衛局によると、日本政府側の予算計画はない。