日本在住の外国人に海外の郷土料理の調理法を学び、国際理解を深める料理大会が28日、大分市の楊志館高で開かれた。7カ国9人の外国人から指導を受け、同高調理科の約45人が郷土料理作りに挑戦した。
今年で8回目。外国人妻の会や留学生が講師となり「母の味」を教えた。料理の中には、刻んだショウガで味付けする鶏とパパイアのスープ「ティノラン・マーノック」(フィリピン)や、本場の辛さのナシゴレン(インドネシア)もあり、日本の料理と似た点や違いを楽しんだ。
毎年指導しているメキシコ出身の谷原ブランカさん(45)は「チレス・レジェノス」というピーマンの肉詰めを紹介した。半身のピーマンに肉を詰めて焼く日本式と違い、丸ごとのピーマンに肉やチーズを詰め、卵の白身を泡立てたメレンゲで包んで揚げる。
教わった三重野成美さん(1年)は「同じ料理でも調理法の発想が違い、楽しかった」と目を丸くしていた。【深津誠】
毎日新聞 2010年8月29日 地方版