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メイドカフェのビジネスモデルに興味ありませんか?
今田がアルバイトしてるお店の社長・副社長にこっそり教えてもらったメイドカフェのビジネスモデルをちょっとだけ公開☆
まず、メイドカフェは全く儲からない業態です。
(儲かる唯一の方法は、ローン完済の自社テナントで、オーナーがキッチンをやって、奥さんがメイドさんくらいしかないと…要するに「街の昔ながらの夫婦経営の喫茶店」です)
むしろマジメにやればやるほど、「赤字」になる業態です。
社長・副社長が異口同音に「ブーム絶頂期でもたいして儲からない」と言っております。
社内のイントラネットの掲示板に掲載されている社内資料から推測すると、以下のようです。
ミアカフェの場合
●メイドさんのコスト:1時間あたり1500円程度(交通費・制服クリーニング代・人材採用費・管理費込み)
●メニューの単価:
・コーヒー等ソフトドリンク1杯500円(粗利70%程度)
・フード類の単価500円~1000円程度(粗利50%程度)
●お店の家賃:1日あたり1万5000円程度(月間30日営業した場合・面積18坪)
●お店の光熱費:1日当たり8000円程度(ガス・電気・水道・ゴミ収集・電話代)
●初期投資、設備投資の回収や原価償却は計算が複雑なので仮に0円とする。
上記の数字を元に「ミアカフェ」がどれくらい儲からないか、試算してみましょう。
まず1日のコストを計算しましょう。
家賃…15,000円
光熱費…8,000円
人件費…36,000円(平日最低人員の場合:開店・閉店作業各1時間+10時間営業・終日2名シフトの場合)
…72,000円(休日最低人員の場合:開店・閉店作業各1時間+10時間営業・終日4名シフトの場合)
となります。
初期投資回収0円・設備減価償却0円・オーナー配当0円の場合でも。
(要するに、お店をタダでもらって、オーナーがタダ働きだったとしても)
平日コスト 59,000円(人員終日2名)
土日コスト 95,000円(人員終日4名)
になります。
ミアカフェのお料理はかなり美味しいし、働いているメイドさんも休憩中に毎日食べています。
近所のお弁当屋さんにはよく他店のメイドさんが買いに来てるのを見かけますが、ミアカフェではそういうスタッフは見たことがありません。
ともかく、フードの原価率は50%と、とても高いです。
ドリンクもいろんな種類を用意してあり、平均すると原価率30%程度です。
売り上げのうち、ドリンクが70%・フードが30%の比率だったとします。
10万円の売り上げだと
●ドリンクの売り上げは 7万円
●フードの売り上げは 3万円
となり、粗利は
●ドリンク 7万円×70%=49,000円
●フード 3万円×50%=15,000円
となります。
合計 64,000円の粗利になります。
平日コスト 59,000円(人員終日2名) の場合 5,000円の黒字
土日コスト 95,000円(人員終日4名) の場合 31,000円の赤字
となります。
10万円の売り上げをミアカフェで達成しようと思うと
客席が29席程度です。
テーブル数は
2人掛け×9席
4人掛け×2席
3人掛け×1席
です。
ミアカフェの場合、ほとんどのお客様が1名か2名でご来店します。
3名以上の団体様は少なめです。
また、無理矢理他人を相席させることもしていません。
ということで、実質的な席数は、20席程度です。
20人お客様がいれば、満員だとお考えください。
20人で満員という仮定の元、1日の売り上げ10万円を達成するためには、どれくらいのお客様が来ないと難しいか、以下に分析します。
お客様のうち
ドリンクだけの人が50%
フードやケーキを500円分ドリンク以外に注文する人が50%
とします。
すると、客単価は750円になります。
750円の客単価で、20人が満席になると、15000円です。
1回のお客様の回転が15000円と仮定すると、10万円の売り上げを達成するためには、6.6回転する必要があります。
10時間の営業時間で、6.6回転を達成するためには、90分毎にお客様が全員入れ替わる必要があります。
要するに、終日満席で10万円に届くかも?
というレベルの話ということです。
ちなみに終日2名シフトの場合、終日満席だと営業は100%ムリです。
実は、土日でも終日満席ということはなく、ヒマな時間帯が所々にあります。
平日だと、ランチタイムが終わって、夕食の時間まではヒマです。
これ以上書くと具体的な売り上げがわかってしまうので伏せますが、要するに「ミアカフェは赤字です」
終日満席でも10万円程度の売り上げがせいぜいということで、仮に終日満席だとすると、4名シフトで31,000円の赤字。
実際は、終日満席でもないので、もっと高額な赤字です。
平日は昼と夜と1回それぞれ回転するとすると、売り上げは3万円。
ということは、平日コスト 59,000円(人員終日2名)を引くと、1日29,000円の赤字。
実際は、平日って一度も満席にならない事もあるので、赤字額はもっと大きいと思われます。
1ヶ月だと
土日が 9日
平日が 21日
と仮定して
土日が 約28万円の赤字
平日が 約61万円の赤字
となり、ミアカフェは1ヶ月約89万円の赤字になります。
ちなみに、上記の試算よりもお客様数は少ないので、上記の赤字額よりも、実際はもっと赤字額は多いそうです。
ということで、たぶん月に100万円以上は赤字になります。
初期投資回収0円・設備減価償却0円・オーナー配当0円だとしてもこの数字。
オーナーが1名として、給料30万円。
2000万円の初期投資を5年返済の場合 月間返済額33万円
減価償却はめんどくさいので割愛します。
ということで、「マジメ」に秋葉原でメイドカフェを経営すると、毎月150~200万円以上は赤字になります。
ミアカフェを運営している「ミアグループ」はメイドカフェ以外にもさまざまな事業を手がけているため他の部門の収益でカバーできますが、メイドカフェ単体で経営しているお店はおそらく1年も持ちません。
秋葉原に毎月のようにメイドカフェがオープンしては閉店するのは、こういう理由です。
ここ2~3年くらいでオープンしたお店は、6ヶ月~1年半程度で閉店しているお店が多いです。
メイドカフェを2000万円ほど借金してオープンすると、1年後には借金の総額は3000万円~4000万円になります。
借金が3000万円~4000万円になってくると、それ以上になればサラリーマンでは返済不可能になるので、個人経営のお店は、そのあたりで廃業します。
秋葉原で「昔からあるメイドカフェ」といわれるマジメな営業をしていたお店がここ2年ぐらいでかなりの割合が閉店した理由は、上記のような現状があるからだと思います。
おそらくここ2年で閉店したお店のオーナー様は、5~6年前から営業していた店を含めて、1000万円以上は借金が残った状態で閉店していると思います。
メイドカフェ「だけ」を「マジメ」に経営して、「最終的にハッピーになった人」はおそらくいません。
ということで、「メイドカフェ」なんかマジメに営業しようと考えない方が良いです。
絶対にお店として存続することは「不可能」です。
ということで、現在の秋葉原のメイドカフェ店舗数の多さですと、メイドカフェは「マジメ」に営業することが、理論的には「許されない」業態です。
そこで、ぼったくり営業、席料という意味不明な別料金、従業員の低賃金労働、給料の未払いなどが「メイドカフェ」と名の付く商売には横行しています。
マジメに経営すると「必ず赤字」になるので、ぼったくり・従業員の酷使以外に選択肢がありません。
後発で店舗数や業績を伸ばしているお店様が、一般的な常識人の感覚で「ぼったくり」だと感じるのは、理由があります。
その方法しか、営業を続けることが出来ないからです。
【メイドカフェ成功の法則(2010年版)】
●従業員の給料は時給800円(東京都の最低時給)
●従業員のお給料は、理由をいろいろ付けて可能な限り踏み倒すか、罰金等で搾取する
●席料をお客様から徴収
●1品1500円以上の高額メニューへの強引な誘導
●チェキ撮影の営業ノルマ化
●その他飲食物以外のグッズ等の営業ノルマ化
●路上におけるお客様の強引な来店誘導(強引なキャッチ)
ということになります。
これが実態です。
上記の成功の法則にぴったりと当てはまるお店なら、そのお店は今後も存続するでしょう。
逆に、上記の項目が当てはまらない良心的なお店は、おそらく無くなるでしょう。
ということは、秋葉原のメイドカフェは今後「プチぼったくりバー」化するということでしょうか?
たぶんそういう日は刻々と近づいています。
ミアカフェは頑張って「平和だった頃のメイドカフェ」を貫き通していますが、いつまで保つのか、いちスタッフとしても少し心配です。
あと、他のお店で良心的な営業をしているお店様も、本当に心配です。
今田なおから、このブログを読んでいる方へのお願いです。
「プチぼったくりメイドカフェ」にはどうか行かないでください。
真面目なお店がどんどん無くなってしまいます。
私が考える「プチぼったくりメイドカフェ」の分岐点ですが
「席料が発生するお店」
は全店舗「プチぼったくりメイドカフェ」です。
「席料が発生するお店」は、経営者は「お客のことも従業員のことも搾取する対象」としか考えていません。
もし、秋葉原でビラを配っているメイドさんに誘われ、メイドカフェに行きそうになったら「席料はありますか?」と必ず聞いてください。
「席料500円です。」とか言われたら、勇気をもってパスしましょう。
(席料の代わりにの呼び名として、チャージ・入国料・入店料・サービス料も同義です。)
逆に「当店は席料をとっていません」というお店には、行ってあげてください。
このブログを読んでいただいているみなさまに、上記についてご協力いただくだけで、秋葉原のメイド業界が浄化されます。
合い言葉は「席料を取る店はボッタクリ」です!
これをメイドカフェに初めて来る一般の方に広めていただけると嬉しいです。
メイドカフェの合い言葉は 「席 料 を 取 る 店 は ボ ッ タ ク リ !」
で、ミアカフェの社長・副社長に「赤字なのになぜミアカフェを続けるの?」と聞いたところ
「秋葉原とメイドカフェをオタクのための街に戻すための戦争だから」と言っていました。
ミアカフェができた当時(2004年春~夏頃)は、秋葉原に5~8店舗程度しかなくて、すごく平和だったと。
お客様もそれぞれのお店を本当に愛していたし、常連さんによるお店への愛があったと。
秋葉原のメイドカフェに来ているお客様は「オタク」層ばかりだったので、みんな気兼ねなく来店できたと。
逆に、ブーム以降(2006年以降)は「一般客が、オタクのお客様とオタクくさいメイドさんを笑うために来店するようになった」と。
そのため、一般客に笑われるのが嫌なので、オタクのお客様はメイドカフェには来なくなったと…。
他店で働くメイドさんも、普通の人ばかりになって、メイドカフェで働きたい人ではなく、アルバイトとして割り切っていたり、アイドルへの登竜門のような感覚の人ばかりになったと…。
多数のメイドカフェが完全なキャバクラ接客で、個人メール攻撃で集客したりと、メイドカフェの本来の形から、安キャバ、ガールズバー的なお店ばかりになったと…。
ミアカフェが目指してた、「秋葉原のためのオタクの為のコミュニティ」から、秋葉原の一般的なメイドカフェがほど遠くなってきていることに、本気で危機感を感じていると…。
そんな話をしていただきました。
ミアカフェは立地条件が悪くひっそりとしているため、昔からのお客様も通っていただけており、比較的「オタク」な方が多い印象ですが、他の大規模に展開しているメイドカフェは「秋葉原とは関係ない普通の人」が多いかもしれません。
私は、ミアカフェ・ミアリラクゼーションで働いていて、お客様との心の交流があるから、この仕事を続けています。
もうお給料のために働いているという認識はありません。
他のミアカフェ・ミアリラクゼーションのメイドさんもほとんどが、お給料よりも、仕事として「お客様と会えて楽しいから」という理由で働いていると思います。
もちろん、お客様だけでなく、スタッフ同士で仲良くできるカラクリがミアカフェ・ミアリラクゼーションにはいっぱい仕掛けてあるからだとも思います。
だから、他のお店に比べて離職率が低いのだと思います。
あと、ミアカフェ・ミアリラクゼーションに来ていただければわかるのですが、働いている女の子が「本当に心が優しい人ばかり」ということです。
私は看護師でもありますので、ホスピタリティが仕事において一番大切だと思います。
ミアカフェ・ミアリラクゼーションには「ホスピタリティ」が充満しています。
なので、是非癒されに、ミアカフェ・ミアリラクゼーションへご来店ください。
メイドカフェ未経験で緊張される方は「ミアリラクゼーション」をおすすめします。
「ミアリラクゼーション」なら、一対一で接客しますので、他のお客様に見られることもありません。
ミアグループの社長・副社長のポリシーとして
「従業員同士仲良くできない人は新人研修で不合格」
となっていて、要するに「従業員間でもホスピタリティーを持って接することができない人は新人研修中の審査で正式採用せず排除」ということです。
「従業員同士仲良くできない人が、お客様へ良くできるわけがない。」
そう考えいてるから、ミアカフェ・ミアリラクゼーションでは、倍率300倍で正式採用しているそうです。
というわけで、ミアカフェ・ミアリラクゼーションには「ハズレ」メイドさんはいません。
誰と話しても、ほぼ間違いなく「楽しいひととき」を保証します。(相性はありますがそれでも!)
もしミアリラクゼーションが「楽しくなかった」ら、コメント欄に書いてください。
会社に言いつけちゃいます。
そして必ず、楽しいお店になるように改善させます。
みなさまのご来店を、心よりお待ちしております。
ミアカフェ http://www.mia-cafe.com/
ミアリラクゼーション http://www.mif-lr.com/
今田なお公式ウェブサイト<http://imadanao.com/