August 31, 2010

そうだな…

いいタイトルが思いつかなかったが、
先日のエントリーをネタに
元fight野郎のコメント欄が2ちゃんねる化している。

ブログ主は相変わらず放置したままだけど、
反響の大きさやコメントの数に喜んでいるのかな?
蛆虫集めてそんなに嬉しいのかねぇ。

常識ある人間なら他人への攻撃のようなコメント、
程度にもよるけど、あまり変なのは削除するんだけどね。

まあ本人が放置しているから蛆虫が繁殖するわけだ。

断っておくけどアップグレードしたとは書いていないぞ。
していないとも書いてないけどね。
元々ビジネスクラスの人間を足元がより広い席に動かしたとしたらいけないのか?
10Aと10Bは壁の前の席だけどグレート・カリが座ってもまだゆとりがあるぐらい
前が広いんだ。
逆側の壁前は9Hと9Kだけど10ABとくらべたら50センチ以上壁が近い。
その時点で空席であれば友達とかをよりよい席に動かすのはいけないことだとは思わないけどね。

ただ、スーパーバイザーやリードがその席を誰かにアサインすることを決めている場合もあるから、
席変えは一言ことわってからやるわけだ。特に「よりよい席」はコミュニケーションをとらないと
いけない。

エコノミーにしろ、同じエコノミーの窓際でも64Aとかは横に30センチぐらい空間があって
楽な席だし、非常口のところの席は足元が広い。

乗客が全員搭乗したあとで空いている席に動かすのは我々の勝手だど思うけどね。

それを「知り合いだけが優遇されるのか」と怒るのはオツムがたらないんじゃないのかな?

例えば車を買うとする。友達に車のセールスマンがいたとして、そのセールスマンに売ってもらった場合、
一般的な値段より安く売ってもらえることってあるだろ?

そうした場合、他の客は「友達に安く売って俺には値引いてくれなかった」って怒るのかい?

アップグレードにしたって私は航空会社に入る前に知り合いにけっこうやってもらってた。
誰でも出来るわけじゃないし、国際線アップグレードとなれば限られた人間しか権限がない場合も多い。

私は成田にいた某アジア系航空会社のGMをよく知っていたからいつもいい思いをしていたよ。
そこの成田〜ロサンゼルス路線、機体は3クラスのキャビンだったんだけど、
ビジネスとエコノミーだけ売ってファーストのキャビンは
(1)その航空会社の重役
(2)重要取引先の重役
(3)オーバーソールドになった場合にビジネスクラスを買った
  マイレージプログラムの超お得意会員を動かす。

その3つしかやらないから、普段は誰も乗らない場合がほとんどだった。

私はビジネスクラスの切符を買うたびにファーストのキャビンに入れてもらっていたけど、
たいがいの場合は貸し切り状態だった。

私一人の為にキャビンクルーが2人も3人もついていたこともいい思い出だけどね。

これは世にいうところの「コネ」というもので、悪いことじゃないだろ。
友人の一人、この人はこのブログにも書いたけど、札幌でクリュグほかの高級酒を
ご馳走してくれた人。この人も10年近く前にそのGMに紹介して、貸し切り状態でFキャビンに乗っている。

その後、サイモン猪木氏も紹介してFキャビンにのっているよ。
その人は去年他の空港に動いてそこでもGMやってるけどね。

我々は基本的に国際線の無料アップグレードはしない。
ただエコノミーがオーバーソールドの場合、
ビジネスに動かさないと乗れないパセンジャーが出てくるから
マイレージプログラムのランクが上の人からランク順にアップグレードする。

で、アップグレードするエリート会員が足りなかったりすると
あとはそれぞれのエージェントが個人的な考えのもとで人選をする。
また10人いるプラチナから3人だけ選ぶ場合とかも個人によって違う。

まず気をつけるのは家族連れでお父さんだけアップグレードとか
アベックのうちの1人とかはさける。

以前にも書いたが身なりで判断するエージェントも多いし、
チケットの値段で判断する場合もある。

美人の女性を優先するエージェントだっているし、
日本人をどうしても優先する場合が多いとみえる日本人エージェントだって実在する。
それを人種差別だとか、ブスを差別とか言っていたら、世の中差別だらけだろうと思う。

まあ色んなエージェントがいてバランスがとれているわけだけど。

私の場合なんか、今日のフライト、他のエージェントがすでに席をアサインした搭乗券を
用意している状況の中、そういう「まだ搭乗券に席番号が入っていないお客」を20人ぐらい
マイクで呼んで一人ずつ渡す係をやった。

その中の一人、アジア系の美人で真ん中の席を渡したのに凄く感じよく「サンキュー」と言って
受け取った人がいるわけだが、1分後に通路側の席が1席空いたのですぐに通路側に座席変更をして
マイクでその人の名前を呼んだ。

そして、その女性はすぐに現れたので「真ん中の席を渡しましたが、通路側が空いたので変更しました」
と言って渡した。女性はまた感じよく「サンキュー・ソー・マッチ」と満面の笑顔を浮かべた。

感じのいい人や行儀良くしている人にはなんとかよくしてあげたいし、逆の場合も実際にある。

色々書いたが、私は航空会社に入る前からゲートエージェントをやってみたいと思っていた。
その理由の1つとして、アップグレードやよりよい席を選択する権限が面白そうに見えたという
部分もある。

入社前に800万マイル以上、世界を飛んでいた私は、チケットカウンターの人は何もできない場合が多く
「最終的にはゲートエージェントの一存」ということをまのあたりにしていたのである。

話を戻すが、世の中、友人や知人を優遇するなんて、どこにいったってそうだということ。
コメント欄にもあったが「バイトしているラーメンやで友達が来た時、チャーシューを
多く入れてあげる」というのはいい例えだと思う。

コネも友達もなにもない蛆虫に限って騒ぎ立てているんだな、本当。
ちなみにテッド・デビアスはプラチナ会員。大切な「ハイ・バリュー・カスタマー」である。

今日は久々にショパンでも聴きながらロバート・モンダヴィの赤でも呑むか。

robert_mondani




jimmysuzukiusa at 09:11│Comments(0)この記事をクリップ!

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