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和毅4冠!ドロー判定“集計ミス”で一転

 「WBC世界ユースバンタム級タイトルマッチ」(日本時間29日、メキシコ・マサトラン)

 挑戦者・亀田和毅(19)=亀田=が、王者シュテファーヌ・ジャモエ(20)=ベルギー=を2‐1の判定で破り、新王者となった。試合終了直後は三者三様1‐1のドローと発表されたものの、集計ミスが発覚し、2‐1の判定に修正された。和毅は中米、カリブ海、ユースインターナショナルに続いて4本目のベルト獲得となり、デビュー以来の連勝を16(11KO)に伸ばした。

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 集計ミスが発覚したのは、試合終了から約1時間後のことだった。当初、判定は三者三様のドローだったが、96‐96でドローとしたジャッジが、実際は96‐95で和毅を支持していたことが判明した。2‐1での勝利が確定した和毅は、朗報を宿舎ホテルの一室で聞いた。

 試合は一進一退の攻防が続いた。序盤は王者が主導権を握り、中盤から和毅が盛り返した。19歳の挑戦者と、20歳の王者という世界的ホープの全勝対決。最終10回には、互いにノーガードで激しく打ち合った。結局ジャッジ2人が96‐95で和毅を支持し、残り1人が96‐95で王者を支持するきん差の判定だった。

 WBC同級9位の格上を破ってのベルト獲得。16連勝で4本目のベルトを手にし「試合内容には全然納得していない。相手に効いたところで詰めにいけなかった。まだまだ自分のボクシングがリングで出せていないのが悔しい」と、納得のいかない心境をストレートに打ち明けた。

 この勝利により、世界ランク10位以内に入ることはほぼ確実。世界戦へ大きく一歩前進したが、和毅は再戦の意思を見せており、「判定に関しては納得していたけど、相手のジャモエ選手が再戦を望むなら、いつでも受けたい。自分も再戦で決着をつけたい」と“完全決着”を望んだ。

(2010年8月29日)
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