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「有田焼」も表記不可? 中国商標登録問題 | |||
上海万博では「日本有田産」「ARITA JAPAN」… 悩ましい現象
「有田焼」と表記できない? 佐賀県が9月30日から上海万博関連イベントとして上海市の百貨店で開く「佐賀県産品展」でこんな問題が浮上、出展企業など関係者を悩ませている。中国で「有田焼」が商標登録されているためで、今回は「日本有田産」「ARITA JAPAN」と表記する苦肉の策でしのぐ考え。今後の中国市場開拓の支障になるのは間違いなく、根本的な解決策が必要になっている。
佐賀県産品展は9月30日から10月6日まで「上海梅龍鎮(メイロンチェン)伊勢丹」で開く計画で、有田焼商社、メーカーなど6社も参加する。中国市場開拓の足がかりにしたいが、肝心の「有田焼」という名前は使えない。
会期中は原産地表記として「日本有田産」のほか、「ARITA JAPAN」「ARITA CERAMICS(セラミックス)」などローマ字、英語表記で有田焼をPRすることになる。出展する有田焼商社社長は「今後の中国市場開拓にもかかわる問題。県や町が中国での商標登録に動いてほしい」と話す。
対策としては、不服申し立てや3年間不使用取り消し申請などがあるほか、期限切れになった14年11月以降に改めて申請、登録するという方法が考えられるという。
県流通課は「せっかくの商機に表記できないのは残念。有田町がどういう対応をとるのか見守りたい」という。有田町商工観光課は「対策をとるべき懸案事項。具体策については業界団体と協議して決めたい」と話す。
【写真】中国商標局のホームページ画面。「有田焼」が商標登録されている |
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2010年08月30日更新 |