PR:
民主代表選急転!小沢氏、菅首相と会談、出馬回避へ
民主党代表選をめぐる再協議を終え、首相公邸前で記者の質問に答える菅首相(左)と鳩山前首相
Photo By 共同 |
民主党代表選(14日投開票)の告示を9月1日に控え、再選を目指す菅直人首相と首相を批判して出馬を表明した小沢一郎前幹事長が31日に会談する方向になった。首相と鳩山由紀夫前首相が30日夜、会談し、全面対決回避に向け、小沢氏を含めた「トロイカ体制」を重視して政権運営していくことで一致した。首相との会談を受け入れる小沢氏は、出馬とりやめに傾き始めた。
鳩山氏と首相の会談は午後7時50分ごろから公邸で行われた。約1時間後、両氏はそろって報道陣の前に現れ、鳩山氏は「挙党態勢を築くことが大変重要だ。小沢氏が加わったトロイカ体制の原点に立ち戻ることが大変重要ではないか」と述べたと説明した。
さらに、「明日(31日)、私が責任を持って首相と小沢氏との会談の仲介を取りたい」と明言。首相の挙党態勢表明について「小沢氏の理解を得られると思う」と自信をみせ、小沢氏の出馬については「出る、出ないの話は首相と小沢氏の会談で判断される」とした。
首相も「トロイカ体制、場合によってはトロイカに輿石東参院議員会長を加えた体制でやっていこうとの話に、全く異存はない」と強調。小沢氏の処遇や、小沢氏が要求しているとされた枝野幸男幹事長や仙谷由人官房長官を代える党執行部人事については「鳩山氏から伝えられたことは全くない」と否定したが、小沢氏の望む形で固まったとの見方もある。
小沢氏周辺も、小沢氏が首相との会談に応じるとの見通しを示した。会談後、小沢氏が出馬をとりやめるとの観測も出ている。
首相は6月の代表選への出馬会見で、小沢氏に対し「しばらく静かにしていただいた方がいい」と発言。小沢氏側は不快感を示し、参院選後の首相の面会要請にも応じなかった。会談が実現すれば、両氏にとって菅政権発足後、初めてとなる。
首相と鳩山氏に先立ち、小沢氏は30日午後1時から、鳩山氏や輿石氏と会談。ここで、現段階で首相と会談する条件は整っていないとの認識を鳩山氏らに伝えたもようだ。首相が「脱小沢」路線を見直さない限り出馬を見合わせる意思はないとみられていた。落選議員との会合では「勝ち負けをはっきりさせなければいけない」とした上で、「争いは争いでするが、終わったら党のために助け合っていく意識を持たなければならない」と述べるなど、ギリギリまで駆け引きは続いた。
一方、首相陣営は会談への環境づくりのため、30日夕に予定していたグループ横断の合同選対本部の発足を先送りした。首相と小沢氏の“伝書鳩”の役割を担った鳩山氏の仲介活動が奏功するか、全面対決回避に向けた動きがヤマ場を迎えた。
▼政治評論家・浅川博忠氏 菅首相が「トロイカ体制重視」の姿勢を示したのは“脱小沢”の象徴・仙谷、枝野両氏の処遇について小沢氏の要求をのむことに決めたのだろう。小沢氏は自身に近い議員で閣僚や党ポストをある程度固められれば出馬を見送る可能性がある。さらに自分も副首相などを求めたのではないか。菅首相が小沢氏の要求をどこまでのむか…お互いの駆け引きは告示直前まで続くだろう。
≪官房長官、世論「重く受け止めて」≫仙谷由人官房長官は30日午前の記者会見で、小沢氏の代表選出馬に否定的な意見が報道各社の世論調査で多数を占めることについて「私自身、素直に重く受け止めていかなければならない」と述べた。菅内閣の支持率回復については「私どもにとって激励材料になる。数々の宿題を解決していかなければいけない、頑張ってやっていけという励ましだと受け止めている」と歓迎した。
≪野党に“小沢氏待望論”≫民主党代表選をめぐり、野党内ではさまざまな思惑が交錯している。自民党執行部は「政策不在」(谷垣禎一総裁)と批判を強めているが、一部には「小沢政権誕生」による連立組み替えや、民主党分裂による政界再編への期待感も広がっているのが実態だ。自民党のある閣僚経験者は「首相や仙谷由人官房長官の歴史認識はおかしい。小沢氏を応援する」と小沢氏側近の1人に電話をかけ、側面支援する考えを伝えた。小沢氏がかつて模索した民主、自民両党の「大連立」も「小沢代表」ならば、与野党のねじれ解消のため「森喜朗元首相らを通じて連携を求めてくる」との憶測も“小沢氏待望論”を後押ししている。
PR
- 民主代表選急転!小沢氏、菅首相と会談、出馬回避へ
- 日銀が追加金融緩和、資金供給30兆円に拡大
- どうする東国原知事?宮崎県知事選12・26投開票
- 元横綱の曙、運転中に接触事故…ケガ人はなし
- 北アルプス山中で17日間…61歳女性を救助
- 宮古市の不審火、犯人捕まえたら消防団員
- 平城遷都1300年祭メーン会場に毒グモ
- 熱中症119番通報“放置”…80歳女性が死亡
- スーパー猛暑…8月「戦後最も暑い夏」に
- 「ひこにゃん」ファンクラブ10月から本格始動
- サンシャイン国際水族館が休館、来夏リニューアル
- 「有田焼」の名称使えない!?中国で商標登録
- 転出、少子高齢化…和歌山県の人口100万人割れ
- 3カ月かけ…自作パソコンで円周率計算5兆けた
- 「102歳」の五女を釈放、書類送検へ
- 金正日総書記、中国・胡錦濤国家主席と会談
- J・チェンが謝罪「誤解を与えて申し訳ない」
- 高さ79メートル自転車綱渡り、米国男性ギネス更新
- 平均寿命超えて…56歳チンパンジー「最高齢」出産
- ティファニー、高級ハンドバッグ市場に本格参入