口てい疫 27日に終息宣言へ
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口てい疫 27日に終息宣言へ

8月27日 4時13分 twitterでつぶやく

口てい疫の問題で、宮崎県内でウイルスを死滅させるための最後の処理作業が終わり、宮崎県の東国原知事は、県全域で安全性が確認されたとして、最初の発生から4か月余りがたった27日に「口てい疫の終息宣言」を出します。

口てい疫の問題で、宮崎県内ではおよそ29万頭の家畜の処分が終わり、先月、移動制限や非常事態宣言が解除されましたが、感染が集中した県東部では、ウイルスが含まれている可能性がある家畜の排せつ物が残されていました。このため、宮崎県は、排せつ物を発酵させ、その過程で出る熱でウイルスを死滅させる最後の処理作業を行い、26日に対象の農場すべてで作業が終わりました。また、処理と平行して、今月上旬にかけて、宮崎県内のすべての牛や豚を検査し、健康に異常がないことを確かめました。こうしたことを受けて、宮崎県の東国原知事は27日、県全域で安全性が確認できたとして「口てい疫の終息宣言」を出します。口てい疫の問題は、最初に発生が確認されて4か月余りで大きな区切りを迎え、畜産農家では家畜を再び飼うための準備が本格的に始まります。また、宮崎県内の家畜市場では子牛などのセリが順次、再開されることになっています。しかし、深刻な被害を受けた畜産業の再生には長い年月がかかる見通しで、今後は、県や国の支援がいっそう求められることになります。