立法院は今月19日、臨時国会でいわゆる“陸生三法”を通過させた。陸生三法とは、大学法、専科学校法及び両岸人民関係条例の3つの法律のことで、中国大陸の学生の台湾における就学に関係するもの。立法院はこれらの法改正を通過させると同時に、関連の制限三つを法律で定めた。これは、中国大陸の学歴のうち医事学歴は承認しないこと、中華民国の安全や国家機密に関する学科は受けられないこと、そして中華民国の国籍が無い場合は台湾の公務員、専門職業及び技術者試験に参加できないこと。
一部では、陸生三法に不要な制限が設けられたとの声があることに対し、馬英九・総統は27日、「われわれの見方は、スタートは慎重にし、その後徐々に安定していくというものだ。一度ですべてを整えなければいけないわけではない。早ければ来年春、中国大陸の人が台湾の大学院で学ぶことが実現し、秋には中国大陸から学生を募集できるはずだ」としている。
馬・総統は更に、少子化が進む中、教育機関の閉鎖の可能性まで取りざたされていることについて、教育機関は東南アジア、もしくはそのたの地域の学生を誘致するなどして、教育資源をより活用できるようにするのが先決だと述べたほか、中国大陸との経済協定、ECFA海峡両岸経済合作枠組み協議調印後、外国人学生の台湾留学への意欲と動機がよりいっそう感じられると指摘した。
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