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2010年8月30日 (月)

【ホメオパシー、その後】

読者の方から、下記のメールをいただきました。


▼読者の方からのメール
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ホメオパシー


こんにちは。大阪府に住む○○○○です。今、高校一年です。
どうして、今の時代にホメオパシーなんて流行するのでしょうか。
しかも助産師の間で。

ホメオパシーの批判については、50年以上前に書かれたマーティン・ガードナー氏の「奇妙な論理Ⅰ」にも書いてありました。そこには、
「ヒトデを粉にしたもの、スカンクの分泌物、生きたナンキンムシを押しつぶしたもの、無煙炭を粉にしたもの、カキの貝殻を粉にしたもの、人間の尿またはヘビの糞からとった尿酸、などの物質から作ったものがあった。同種療法(ホメオパシー)のくすりの大部分は植物からえられるが、近年は金属化合物の効能を「立証」する傾向がある。(中略)これら奇妙な薬のすべては、極度にうすめられた形で投与されるので、その限りではまったく無害であることが明らかにされた。つまり症状もおこさないが治癒力もない(もちろん、精神身体医学的な効果は別である)。」

人が死ぬほどの病気というのは、一生に一度しかないはず。
だいたいの病気は治療をせずとも、いずれ治るものではないでしょうか。
そこに「偶然」ホメオパシーの薬があったら、その薬は「効果がある」とされただけで。

今回は乳児が死亡し、裁判を起されたので明らかになりました。
普段からこのような治療がされていると、疑心暗鬼になります。
事実、この助産師も「誰にも告げずにあめ玉を投与した」と言っています。

このような古典的なインチキをあろうことか助産師が信じている。
この状況は全く笑えません。

以上
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▼大槻からの回答
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ホメオパシーが代替医療として否定されることは当然です。私が本ブログで取り上げたときにも様々な動きがありました。日本学術会議は声明を発表、ホメオパシー代替医療を完全否定しました。これについて日本医師会、医学界、なども賛同の態度です。また、助産師の団体も同様な見解を発表しました。良い方向に向いている、と喜んでいます。

しかし、学術会議にしろ、医学界にしろ、あまりに遅すぎではないでしょうか。ホメオパシーなど、私は何年も、何年も前から槍玉にあげてきたのです。これまでこの種の団体は見て見ぬふりをしてきました。それが朝日新聞がホメオパシー代替医療で死者が複数でている、と報道して今さらのように騒ぎ出したのです。これが本当の手遅れというわけです。
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