エイベックスによる野外ライブツアー「a‐nation’10 powered by ウイダーinゼリー」が29日、東京・味の素スタジアムで千秋楽を迎えた。フィナーレでは、音楽プロデューサー・小室哲哉(51)が作曲した同ライブの公式テーマソング「THX A LOT」を、TRF、浜崎あゆみ(31)、倖田來未(27)ら出演アーティスト16組33人が大合唱。真夏の歌の祭典を、華やかに締めくくった。
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2010年のa‐nationのグランドフィナーレ。例年以上の猛暑が続いた夏の締めくくりに、TRF、あゆ、倖田、東方神起メンバーによるユニット「JUNSU/JEJUNG/YUCHUN」ら豪華な顔ぶれが一堂に会した。
すっかり夜のとばりが降りたステージに、まずはTRFと小室が登場。「THX A LOT」について、「すべての人への感謝の気持ちを含めて、1曲新曲を作らせていただきました。全員が歌ってくれるということで幸せです。メロディーを口ずさんで、家路についてもらえるとうれしいです」と説明し、続いてTRFのYU‐KI(43)がアーティストを1組ずつ呼び、16組33人がステージ上に顔をそろえた。
小室の演奏するシンセサイザーの音色に乗せ、YU‐KIを皮切りに歌唱はスタート。浜崎、大塚愛(27)、Every Little Thing・持田香織(32)…出演者がワンフレーズずつ歌いつないだ。最後のパートは出演者全員で大合唱。トップアーティストたちの歌声が幾重にも重なりあって、東京の夜空に響き渡った。
「THX A LOT」が披露されたのは、28日と29日の東京公演のみ。小室は昨年のa‐nation東京公演で、“犯した過ち”からの再出発を切った。1年がたった今年は、歌を通じて強いキズナで結ばれた仲間たちに囲まれた。
「去年に引き続き、a‐nationのステージに立てたことに深く感謝したいと思います。しかも今回は、a‐nation全体をイメージする楽曲を提供できたことにも、すごく意義があったと思います。エイベックスの歴史を知る一人として、非常に感慨深い思いです」。自らが手掛けた楽曲で5万4000人の大観衆の心を揺らしたプロデューサーは、出演後、達成感に包まれていた。