7月中旬の豪雨で土砂崩れが多発したJR呉線で、竹原(竹原市)―安浦(呉市)間の不通が続いている。代行バス運行でしのいでいるが、竹原、東広島市の沿線3高校は30日から順次、新学期を迎える。慣れた通学手段の変更を余儀なくされ、部活動や通学時間増などへの影響が懸念される。
27日午前8時すぎのJR竹原駅前。バス2台が安浦から着き、高校生や通勤客計28人が降り立った。夏休み明けは、生徒の増加は必至。学校関係者は「列車への乗り継ぎ組や、駅前の自転車置き場に向かう子もいる。先を急ぐ時間帯だけに混乱しなければよいが」と気をもむ。
3高校は、竹原高(竹原市竹原町)忠海高(同市忠海床浦)豊田高(東広島市安芸津町)。計678人の生徒のうち250人(37%)が通学で不通の影響を受ける。
JR西日本広島支社は「崩落した浦尻トンネル(竹原市)付近の土砂を撤去中で、年内復旧に向けて万全を期したい」と理解を求める。
【写真説明】JR竹原駅前で代行バスから降り立つ乗客(27日午前8時40分)
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