August 30, 2010

そういえば

そういえば先週の話だが
アムステルダム行きのゲートで働いていると
テッド・デビアス(父親の方)に遭遇。

「テディ!」と声をかけるとびっくり。

「いやぁ実をいうと『よく似た人間っているもんだなぁ』と思っていたが
まさか本人とはね。『アンタに瓜二つの男を知っているよ』と声をかけようと
思ってたところさ」とのこと。

乗客が全員乗ってから上司に相談して、
「よりよい席」に動かす許可を取った。

飛行機に入り、面識がないようによそおって
「サー、申し訳ないのですが手違いで間違った席を渡してしまいました。
手荷物をすべてまとめて、こちらへどうぞ」
というとデビアスはウインクすると黙って荷物をまとめて
私の誘導する席に動いた。

ついでに知り合いのフライトアテンダントが偶然乗っていたので
「この方は当社のVIPですのでよろしく」とお願い。

アムステルダムについてすぐ私の携帯電話にデビアスからの
お礼のテキスト・メッセージが入った。

デビアスが現役の頃、よく取材をしたが、それよりもっと思い出深いのは
私が19歳で初渡米した際、カンザス州ウィチタからアマリロまで同じ飛行機に乗り、
アマリロにつくとデビアスが「ザ・イン・アマリロ」というホテルまで
彼の車で連れていってくれたこと。
予約はなく、着いてから安いところを探す予定だったのだが、
デビアスがつれていってくれたのはアンドレ・ザ・ジャイアントなど
「お客さんレスラー」が泊っていたホテル。
デビアスは「彼は学生で金がないんで安くしてやってください」と
ホテルのフロントに頼んでくれた。

「いくらなら払えますか?」と聞かれ1泊40ドルが限界と言おうと思ったところ
間違って「フォーティーン」と言ってしまった。

「わかりました1泊14ドルでいいですよ」となった。
デビアスは「アンドレと一緒に会場にきたらいい」と言って
「面識がないから」と答えるとアンドレへの紹介状を書いてくれた。

ところが実際にアンドレに見せようと近づくと「あっちへ行け!!」と
追い払われ相手にしてもらえなかったのだが…。

なにはともあれデビアスとは1979年からの縁。
取材にも何度も協力してもらった。

19歳の時、31年前に世話になった人に、少しでも恩返しができたことは、最高に気分がよかった。


jimmysuzukiusa at 12:12│Comments(1)この記事をクリップ!

この記事へのコメント

1. Posted by アルザス   August 30, 2010 13:22
はやく賞状がみたいです

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