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拘束米研究者がイラン転覆計画「告白」

  • 2007年07月20日 13:07 発信地:テヘラン/イラン
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2007年7月16日、イランのIRNNテレビの番組で語るキアン・タジバクシュ(Kian Tajbakhsh)氏。(c)AFP/DSK

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【7月20日 AFP】イラン国営テレビは19日、同国の国家安全保障を損なったとして5月に国内で身柄を拘束した2人のイラン系米国人研究者の発言を交えたドキュメンタリー番組『民主主義の名の下に(In the Name of Democracy)』を放映した。

 番組は、チェコで共産主義体制を終結に導いた1989年の民主革命、通称「ビロード革命(Velvet Revolution)」をイランにも持ち込もうとする米国の国家計画に民間の研究者が関与した可能性を探るというもの。

 番組に出演したのは、米ワシントンD.C.の調査研究機関「ウッドロー・ウィルソン国際センター(Woodrow Wilson International Center for Scholars)」の中東プログラム部長のハレ・エスファンディアリ(Haleh Esfandiari)氏と、米投資家ジョージ・ソロス氏率いる民間団体「開かれた社会研究所(Open Society InstituteOSI)」の研究者、キアン・タジバクシュ(Kian Tajbakhsh)氏。

 両氏は米政府のイラン政権転覆計画における自身の役割について発言した。

 まず、エスファンディアリ氏は計画への関与を認め、「わたしを含めた研究者は民主主義の名の下に、また女性の権利拡大という名の下に、さらに対話という名の下に、イラン国内の財団や研究機関同士を結びつけるネットワークを築いてきた」と発言、そのネットワークの最終目標はイランのイスラム政権を不安定化させることだったと「告白」。番組はその真実を明らかにする「良い機会だった」と述べた。

 タジバクシュ氏も、米国のイラン民主化計画への自身の関与を認め、「イランに非政府組織を次々に設立し強大な力をあたえることにより、イラン社会に民主主義の機運を醸成、イスラム政権と国民の間に溝を作ろうとしていた」と語った。

 番組放映後、米政府は怒りをあらわにし、両氏が無理やり発言させられたとイラン政府を非難した。トニー・スノー(Tony Snow)米大統領報道官は、「2人の研究者がイラン政府に脅威を与えたという主張はばかげている」と一蹴した。(c)AFP/Stuart Williams

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