民主党代表選で29日にも再会談 首相、鳩山氏が調整菅直人首相と鳩山由紀夫前首相が民主党代表選への対応を協議するため鳩山氏がロシアから帰国する29日にも再会談する方向で最終調整に入った。党関係者が28日明らかにした。 首相と党内最大勢力を率いる小沢一郎前幹事長の一騎打ちで両陣営の対立が先鋭化、党分裂の可能性も指摘されている。不調に終わったものの鳩山氏は、小沢氏が出馬表明する直前まで仲介を画策。首相も再会談を要請していたことから小沢氏との歩み寄りを模索するとみられる。戦闘モードに入った両陣営の一部からも9月1日の告示を前に再仲介への期待が高まっていた。 首相は視察先の北九州市で記者団に「代表選後はノーサイドで一致結束してきたから今の党がある。再選の場合は、すべての党員、議員が適材適所で力を振るってもらえる体制をつくる」と強調した。ただ小沢氏の求める幹事長交代などの人事要求に譲歩する可能性は少ない。 鳩山氏は訪問先のモスクワで「首相にまで導いていただいた恩返しをすべきだと思っている」と、小沢氏を支持する考えを重ねて示した。しかし小沢氏が出馬表明する直前まで鳩山氏は、首相再選支持と受け取れる発言を繰り返していた。 【共同通信】
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