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【芸能・社会】

村上隆氏作品展に極右反発 仏ベルサイユ宮、デモも

2010年8月29日 19時14分

 パリ郊外ベルサイユ宮殿の「鏡の間」で取材に応じる村上隆さん(右)と、作品展責任者のジャンジャック・エラゴン氏=6月(共同)

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 【パリ共同】パリ郊外の世界遺産ベルサイユ宮殿で9月に予定されている日本の現代芸術家、村上隆さん(48)の作品展に対し、フランスの極右や保守勢力などから、歴史遺産を冒涜するものだとの批判が噴出、作品展の中止を求める抗議デモや訴訟が準備されていることが分かった。フランス公共ラジオが28日伝えた。

 同宮殿は2008年から毎年、前衛芸術の最先端作家を紹介する作品展を開いており、村上さんは3人目。作品展の責任者ジャンジャック・エラゴン氏は「古い装飾の中に置かれる現代アートは人々の関心をそそる。これは知性への招待状なのだ」と作品展開催を擁護した。

 作品展では、村上さんがマンガなどから着想したオブジェなど約20作品が、ルイ14世の居室や第1次大戦の講和条約が結ばれた「鏡の間」などに展示される予定だが、インターネット上で「ベルサイユ、わが愛」を名乗る団体は「現代アートの挑発に反対する」と宣言、約3500人の賛同を集めた。サイトの主催者は作品展開幕の9月14日に宮殿前で抗議デモを予告している。

 

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