園良太の日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-08-30

[]運動マシーンなんかじゃないよ――8月15日「反靖国デモ」と8月27日「新宿ど真ん中デモ」の後で

“しかし、20代の学生たちに植民地支配の歴史を教えていて感じたことは、彼らはたとえば日本軍慰安婦犠牲者たちの体験や強制労働現場のひどさは理解できても、その責任が自分にも連なるものであることを理解するのは、難しくなっている、ということだ。そうした若者たちの耳に心地よいのは、「もう歴史のことは忘れて、新しい関係を築こう」という言葉であったり、あるいは「植民地時期に日本は悪いこともしたが、鉄道や道路、工場など経済の基盤をつくるなど貢献もした」という、いわゆる「植民地貢献論」だったりする。自分の加害性だけを見つめていくのは、本当に苦しい作業だと本能的に知っているからだろう。”

(8月22日池袋韓国強制併合100年・日韓市民共同宣言大会〜植民地主義の精算と平和な未来を」当日資料のP7〜8より)

最近の思いを大雑把に。詳しくはこれから連載にしたいと思う、「反戦運動をやろうよ」みたいなタイトルかなぁ。

こないだmixiで、ぼくは自分を「運動マシーン」と書いた。もちろんこんな表現をするのは切ない。どうしてそう言いたくなるのか。

・自分たちの加害性。だからつらい運動もやる。

アフガンイラク戦争への反対から運動を始めた事で、「この国は戦争で人殺ししているのにそれを覆い隠す。」ことを常に意識する。

格差でも貧困でもなく「これこそこの社会の最大の矛盾だ」と思うようになった。

そして日本人はそれにあまりに無自覚だ。だから「頑張って向き合おう」と言いたくなる。

ネオリベ批判だけでは足りない。資本主義そのものの批判と変革が必要なんだ。

ネオリベ批判に留まったから、今反動が来て、運動も盛り上がらない。増え続ける深刻な貧困。

歴史を振り返れば、日本の戦後の資本主義は、アメリカとの日米安保に頼ることで経済成長に専念できた(上と見なした者に対して)。

そして大企業は、アジアに進出し食い物にすることで発展してきた(下と見なした者に対して)。

それは今の差別構造と全く同じだ。

今、多くの人が資本主義に食い物にされて、生活苦や心理的な不安にあえいでいるのは、自分たちがしてきたことや、乗っかってきた構造をずーっと不問に

してきたことのツケでもあるんだよ。

・そして2010年8月、本当に色んなことがハッキリした。上のアメリカにはへつらい(沖縄への基地押しつけ、オバマ核なき世界へ」の崇拝)、

下の朝鮮中国は見下し・差別をする(8/15の靖国北朝鮮中国へのいつものバッシング、米韓日の軍事演習、日本の軍事強化。そして日韓併合100年の「菅談話」は、北朝鮮を外して韓国だけに「おわび」しながら、米韓軍事演習への協力や自由貿易の促進を「未来志向で行きましょう」と言っていた。こんなの絶対におかしい)

つまり、まさに奴隷の精神なんだ。

8/15の靖国ヘイトスピーチと戦死の美化の妄想が毎年どんどんひどくなっている。反対する声を少しでも起こせば、デモは暴力を受けるし、警察は不当逮捕をした。警察の治安弾圧・「安全安心」は、ぼくらの「はみ出したくない、差別される側でなく少しでもする側にまわりたい、停滞・閉塞していたい」という

心理――つまりは「保守化」に付け込んでくる。

アメリカにマジで歯向かうこと。自分たちがアジア蔑視を続けてきた事を自覚し、今すぐ変えること。へつらいも見下しもやめるんだよ。

その上でよくあるのは、「だから日本も自立しよう!」という主張だが、僕は全く組みしないよ。「日本」といったナショナリズムそのものをマジで無くすべきなんだ。

あなたの人生はあなたの人生だ。

そうして対等な一人ひとりが、優しさと思いやりをもって関係していくしかないんだよ。その際国境は邪魔ものでしかない。

僕はそうありたいと思っている。いつでも個人は世界へ開かれている。乱文でごめんね!

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