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どうして節分に豆をまくの
豆をまくというのは、かなり昔からある風習の一つです。この起源(きげん)は、何と1000年以上も前にさかのぼるのです。
まず、豆まきの前に節分について説明しておきましょう。節分とは、現在は2月の3日か4日のことです。しかし、もともとは春・夏・秋・冬の区切りの日のことをいっていたのです。つまり、節分は年に4回あったのです。
ところが、年に4回ある節分のなかでも、冬から春になるときが一番大事な節分だったようです。
昔は、冬が終わって、春が来る日を一年の始まりと考えていました。つまり、2月の最初の節分に行なう豆まきというのは、大昔の日本の一年のしめくくりの行事であったのです。
また、豆には鬼(おに)を退治(たいじ)する効果があると信じられていました。昔の人は、病気はすべて鬼のしわざと考えていました。そこで、悪いことをする鬼が来ないようにと願って豆をまいたというわけです。
つまり節分の豆まきは、一年の最後の日に鬼を退治して、新しい年をむかえましょうという、昔のおまじないのようなものだったのです。それが今でも残っているのです。