『宗教法人 幸福の科学』総裁の大川隆法氏(幸福実現党総裁)はこのほど、民主党代表選に出馬表明してその豪腕さもさることながら党内外から一斉的な批難を浴びる小沢一郎の「守護霊」と対話したという。
何でも小沢の前世は戦国武将の伊達政宗で、「対話」の中で「小沢守護霊」は幸福実現党が掲げる支那・中共(中国)の軍事的脅威に備えた国防政策にも着手すると確約したとされる。
また、小沢守護霊は「大川総裁に帰依している」旨を述べたとされ、同総裁を「法皇として奉る」ことを明言した−とする内容を幸福の科学教団の信者に発表したらしい。
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小沢の目論見は「反日翼賛政治体制」の確立!
冒頭から何やらカルトチックな内容になっており、私は決して同教団の教義を信仰する者ではないが現在、総理の座を目指してまっしぐらに狂奔する小沢の動向と民主代表選の行方を示唆するに富んでいると思い、ここに引用した次第だ。
断言出来ることは小沢の脳裏には既に首相就任後のビジョン、プランが明確に描かれているということだろう。
幸福の科学も元は自民党の有力な支持勢力の一つであったが昨年、教祖自ら独自の政党を結成して選挙戦に打って出ることを表明、莫大な資金を背景に地方・国政選挙を戦い、早々と議席を有するに至る。
民主党は政権奪取の前後から旧政権である自民党の支持母体に斬り込むなどして取り込みにかかっているが、その一環として旧支持勢力である幸福の科学ならびに幸福実現党に対しても何らかの形でアプローチがなされていたとしても当然だろう。
民主党内では首相・菅直人は代表選の前から「敗れた場合でも民主党の一党員であることに変わりはない」と発言するなど、小沢勝利でも党を割る意思がないことを表明。
マスコミは菅優勢を伝え、菅グループも「政治とカネ」問題に何らケジメをつけない小沢が代表選に出馬することを疑問視する世論をテコに挽回を期しているようだが、それでも小沢優勢・首相交代の流れは揺るがないだろう。
小沢が首相就任後に公明党・創価学会と連立を組むことは方々で指摘されていることだが、単に政権運営の強化を図ることで検察審査会による「起訴相当」議決による強制的な刑事責任の追及から免れることだけが小沢の目論見だろうか。
代表選勝利から国会での首班指名を経てもなお世論やマスコミからの厳しい追及に晒されることが必至な小沢はそんなレベルの目論見ではないはずである。
冒頭の幸福の科学教祖はその一例であると思うが、旧自民支持勢力から公明党・創価学会は言うに及ばず自陣営に引き込める者は何でも引き込み、自らの宰相としての地位を守るため精神的に奉れる者なら何でも奉るだろう。
幸福の科学も創価も信仰レベルでは水面下で激しい宗教戦争を繰り広げているのかも知れないが、こと国会においては共に議席を有する政党という寄り合い所帯の一つに過ぎない。
幸福実現党が主張するような国防政策の強化によって保守派・右派陣営からの支持を獲得し、一方では反米・親中路線で左派からの支持を獲得するのが小沢の戦略である。
この先、衆参ネジれ解消を目論んだ自民党との大連立まであるのかどうかは分からないが、気付いた時に出来上がっているのが「戦後日本」体制を肯定し堅持していこうというオール与党の翼賛政治。
世論やマスコミからの厳しいバッシングも織り込み済み。
それをかわすためには首都圏で100万人は下らないとされる在日支那人(中国人)による「大規模暴動」を、支那大使館を通じて勃発させる展開は容易に想像がつく。
自国民への差別的待遇から大戦争を引き起こしたケースは、半世紀前にアメリカ政府による日本人移民の排斥・財産凍結などを受けてわが国が対米開戦(大東亜戦争)に踏み切った実例からも明らかだ。
現在の日本では在日外国人への差別的制度・政策などは存在しないが、こと外国人には弱い今の日本に対しては格好の口実である。
おそらく小沢が支那政府に要請するのは人民解放軍の日本駐留で、結局のところ日中友好関係の帰結とは支那人民解放軍の日本上陸と、名実ともに「支那の属国化」なのである。
小沢によって「大戦争の危機」は煽られるかも知れない。しかし、それを平和裏(?)に決着させることに務め、小沢は外からの危機をテコに自らの政権基盤を強化するパターンが想定される。
小沢総理の誕生で「外国人参政権法案」やら「人権侵害救済法案」など日本解体法案と称される法案の成立を危惧する向きはインターネット上でも保守層を中心に根強いが、むしろ在日支那人の暴動など大きな契機を以って、自らの政権を磐石なものとすると同時にそれらを庇護するとの名目で着手に移るのではないか。
ここまでが十分に想定される小沢の暴走だが、結局のところ小沢が目論んでいるのは自民党を潰すことでもなければ菅グループを潰すことでもなく、右派・保守層の声つまり自らに批判的な「世論」を潰す大弾圧であると考えられるのだ。
今でさえ「政治とカネ」問題にケジメをつけない小沢の代表選出馬に疑問を呈する世論は、最後の賭けに出た小沢にとっては苦々しいに違いない。
最終的には支那・共産主義軍事独裁国家と同じく、民意を潰しにかかりたいのである。
よく有権者から選んでもらっておきながら、その民意の上に胡坐をかいてふんぞり返っているのが政治家であるような言われ方をするが、その究極型と言えるのではないか。
こんな政治家を今の今までのさばらせ、地面に叩き落さなかったどころか有り難がって奉ってきた日本人も確かにバカである。
ナチスや共産主義など独裁政治も色々だが、間もなく日本にも出来上がりつつある独裁体制でその煽りと実害を最も被るのは野党の政治家ではなく、国民であり日本人に他ならない。野党など独裁強化の流れで取り込まれるに過ぎないことは今の自民党の体たらくを見ていれば明らかではないか。
日本の周辺を見渡せば支那・北朝鮮といった共産主義の独裁国家に隣接し、その流れを汲んだ独裁体制に染まることは必然で、支那の属国化を意味する。
今もし仮に、チベット大虐殺を指揮した支那の独裁者・胡錦濤や日本人拉致を実行した北朝鮮の独裁者・金正日が暗殺されたとして日本で誰がその行為を批難するだろうか?
小沢と共に訪中し、胡錦濤と握手・記念撮影した民主党国会議員は激しく憤るかも知れないが、一般的な常識で考えればそれらはテロによって暗殺されたとしてもやむを得ず、むしろそのような目に遭って当然と受け止められる。
日本でも社会問題としては豊田商事会長・永野刺殺事件やオウム村井刺殺事件など大勢のマスコミ報道の最中に起きたテロ事件が記憶に生々しい。
殺人という行為が決して褒められたものではなく、刑罰に処されて当然だとしても、やられる側にも多くの被害者を生むなどそれなりの理由はあったのだからやむを得ないという「道理」は誰もが認識していたはずだ。
昔ながらの天誅という言葉は死語に等しくなって久しい今日、希代の悪徳政治家が宰相に上り詰めて独裁者にならんとしている国難にあって、また政治においても殺られてもやむを得ない道理はいつの時代でも生きているということを各々が強く認識すべき時であるに違いない。
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