男性6人が火星飛行に「出発」、520日間の隔離生活
[モスクワ 3日 ロイター] 長期間の隔離生活が人間に与える影響を調査するため、男性6人が3日、モスクワ市内に設置された模擬宇宙船に乗り込み、火星飛行を想定した共同生活を開始した。
6人は今後520日にわたり、船内でさまざまな心理テストや実験を行う。滞在期のうち30日間は、火星の赤い土の上でキャンプ生活をする予定だという。
模擬宇宙船内は実際の火星と違い、重力が存在し、放射線照射はないが、飲酒は禁止で、日光や新鮮な空気もなく、野菜を船内で育てるなど、火星飛行と同じ条件で生活することが必要となる。地球との連絡手段は40分遅れで届く電子メールのみだという。地球への「帰還」は来年11月の予定。
今回の実験に参加する6人は、ロシア、中国、フランスなどの出身で、年齢は27─38歳。約1万人の応募者の中から選ばれた。「男性に比べて孤独に耐えるのが困難」という理由で、今回の参加者に女性は含まれていない。
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