2010.08.29 Web posted at:  12:27  JST Updated - CNN
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チリ鉱山事故 新たな救助案で作業期間短縮の可能性

(CNN) 南米チリ北部の鉱山落盤事故で8月5日から地下約700メートルに閉じ込められたままの作業員33人を救う救出作業をめぐり、新たな案が提案された。これを実施すれば、4カ月かかると予測されている救助までの期間を半分近くに短縮できる可能性もあるという。

チリの鉱山会社「ジオテック」の鉱山技師が考案したこの新たな案では、現在、地下避難所への食料供給に使用されている直径約10センチの穴3つのうちの1つを、水をくみ上げる穴の掘削に使用する特殊ドリルで直径約70センチに拡大して、地下まで掘り進めるというもの。

同社の品質危機管理担当者ウォルター・ヘレラ氏によれば、他の救助計画案よりも作業日数は少なくてすむはずで、うまくいけば、およそ2カ月で地下に到達する見通し。同社はすでに、特殊ドリルを事故現場へ移送中で、5〜6日以内に救助作業に取り掛かれる状態だという。

一方、4カ月かかるとされる当局による救助計画の穴の掘削作業は30日または31日に開始される予定。ヘレラ氏によれば、この当局案の作業と同社が提案する穴の拡大作業は、同時並行して行うことが可能だという。

ただ、作業が最短で実現された場合でも、救助まで長期間がかかることは確実とされており、作業員の精神・肉体面の健康を懸念する声が高まっている。

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