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[21529] D.C.Ⅱ.M~初音島夜葬譚~(D.C.Ⅱ~ダ・カーポⅡ~×月姫)
Name: MTQ◆b121c041 E-MAIL ID:b53147a9
Date: 2010/08/28 21:03
[D.C.Ⅱ.M~初音島夜葬譚~(D.C.Ⅱ~ダ・カーポⅡ~×月姫)]


題材:~月姫______D.C.Ⅱ~ダ・カーポⅡ~





設定:
主人公:×桜内義之[弟] ○七夜志貴[兄]


七夜志貴:
幼い頃は初音島の外で暮らしていた。※さくらと出会う。
8歳のときにある事故で瀕死の重傷を負う。
目覚めると義之と共に初音島の桜の木の下にいた。
記憶に混乱が見られ事故以前のことが上手く思い出せない。
暫くは朝倉家で過ごしていたが、1年前から芳乃宅で義之とほぼ二人り暮らし。
言動や性格等から形式上の義之の兄。




性格はめんどくさがり屋だが世話焼き(女子に限る)。眼つきは鋭くたまに瞳が蒼くなる。
身長168センチ、体重52キロ、やや細身だが全体的に絞られていて無駄が無く、むしろ筋肉質。
授業中は基本的に寝ていることが多い。しかし、テストの成績は常に学年上位10名に入る。
帰宅部の典型。貧血持ちだが、運動能力自体は極めて高い。
趣味は日本刀やナイフの鑑賞及び蒐集。
我が校における女子生徒の好感度ランキング15~20位に位置する。
この数値は学園行事にあまり積極的では無いのが関係していると見える。

常に自身の姓が刻まれた飛び出しナイフ『七ツ夜』をポケットに忍ばせている。

[非公式新聞部:学園生徒プロファイル:No.0462XXXX 編集:杉並]







~はじめに~

杉並プロファイル(笑)

ご理解いただけたでしょうか?

いくらD.C.Ⅱ×月姫モノが少ないからとはいえ、やっちまった感が否めないOTL


因みに呼び名:

七夜
七夜君
七ちん
七夜さん
七君
志貴
志貴君
志貴っち
志貴さん
シッキ―
弟君
志貴兄さん



温かい目で見守ってください。



[21529] 第0話 Prologue「月下の桜」
Name: MTQ◆4d267155 E-MAIL ID:b53147a9
Date: 2010/08/28 21:04

[D.C.Ⅱ.M~初音島夜葬譚~(D.C.Ⅱ~ダ・カーポⅡ~×月姫)]






~Prologue「月下の桜」~






満月の下

深々と桜が舞っていた。

驚くほどゆったりと。

音もなく。

見渡す限りに舞い散る桜の花びら。

それは一面を色づけるように、月の光に文字通り華を副えるように、ただゆったりと舞い踊っていた。

隣にいる見知らぬ子どもも、僕と同じようにその光景に見惚れている。

それはとてもきれいで、呆れるくらいにとても綺麗で、孤独で、ただ息をのむことしか出来なくて、とても不安で、どうしようもなく途方にくれていた僕でさえ見惚れてしまうくらい、きれいな景色だった。

だから、これはきっと夢なんだと思う。

紅の地獄絵図なんかじゃない、真っ白な悪夢。

悪夢のような夢。

いつか覚めてしまうことがわかっているのに、それでも夢見ることを夢見てしまう。

新しい予感に胸を膨らませるような、陽だまりの中でふと涙をこぼしてしまうような、冬の最中に春の訪れを待ち望むような。

歪なツギハギだらけの夢。

差し伸べられた手を優しく掴む。

温かな手。

凍える世界で、雪の中で、ぬくもりを確かめるように、おそるおそる、だけど確かな意志で優しく。




ああ――――気がつかなかったわけじゃないんだ。

とっくに知っていたさ。


今夜は――――こんなにも……


――――月がきれいだ。




そんな、始まりを告げる悪夢のはじまり―――。











~~~~~~~~~~~~



思いっきり冒頭部分をパクリました。



[21529] 第1話 「crescent by me」
Name: MTQ◆4d267155 E-MAIL ID:b53147a9
Date: 2010/08/29 00:02
[D.C.Ⅱ.M~初音島夜葬譚~(D.C.Ⅱ~ダ・カーポⅡ~×月姫)]





~第1話「crescent by me」~






12/16(thu)







まぶたに染み込む朝日に視覚神経を刺激される。


「おはよー志貴君、あさだよー」


「志貴兄さん、朝ですよ。起きてください。」



眠い…もう少し寝かせてくれ


「ほらぁ、起きないと大変だよー」


昨日は夜遅くまで街を徘徊してたんだ。体が目覚めてくれない。


「もぅ、志貴君。お姉ちゃんが唇奪っちゃうぞ。」


は?


「あ、ずるい!私もやるー!」

まてまて、


「っと、これはどういった状況なんだ?」

動揺したまま眼を覚ましたので、まだ頭が付いてこない。


眠い目を何とか開けると、そこは見慣れた俺の部屋。

そして俺が寝ているベッドの上には見慣れない光景。

何で音姫姉さんと由夢が俺と一緒のベッドで寝ている?

「おい、寝床を間違えたのか?義之なら隣の部屋だ。」

俺は音姫姉さんと由夢に向かって、自分たちの間違いを指摘してやる。

そう、ありえないだろ?この二人が好意を寄せているのは義之の筈だ。決して俺じゃぁ無い。


「もう、そんな冷たいことを言って、いつも一緒に寝てるじゃない?そんな志貴兄さんには"お仕置き"が必要だね?姉さん。」

おいおい、冷たいことでもなんでもなく事実だろ?

「そうね、由夢ちゃん。ボケボケさんな志貴君には――――」

二人が顔を突き出して唇をつぼめてくる。



やっぱり、何かおかしいな…








なるほど。つまり











夢ってことか。しかし、悪趣味にも程がある。いったい誰の夢なのやら…





「そこの居眠り兄弟!!いい加減に起きなさいっ!!」


……現実から委員長の声が聞こえるということは、今は学園の教室内ってことか。


そして迷惑な夢は、隣の席で眠っている愚弟の夢か。


溜まっているのかね?にしても、無様にも程がある…


「七夜君!――――そんなに瞑りたいなら…永遠の眠りにつかせるわよ…」

気配から察すると、委員長は俺の机の眼の前で腕を組んでいるとみた。


…仕方がない、そろそろ返事くらいしてやるか。


「まてまて、俺はちゃんと起きているさ委員長。で?何の話をしているんだ?」

さも当たり前のように体を起こして問いかけると、委員長は

「クリパの出し物の話よ!」

なんだ、どうでもいい話じゃないか…なんて返すと彼女はヒステリーになるのでやめておこう。


「まずは周りの意見を聞いてみたい。俺なんかよりも余程建設的な意見が出るに違いない。」

そう答えると、何故か委員長は拳を握りプルプルと震えだす。



「志貴…黒板」

後ろの席の杏がそう言いながら俺の背中をつつく。


?黒板……ああ。なんだ、もうお化け屋敷と人形劇って案が出ているじゃないか。

まあ、どちらにしてもあまり興味が湧かないが、お化け屋敷の案は杉並が出したということが一目でわかる。


「で?もう意見が出ている中で、これ以上委員長は俺に何を求めているんだ?」


まさか俺にこれ以上の代案を出せということでもあるまいし。

「あ゛~もぅ!!私が言いたいのは、どっちに投票するのかってことよ!!」

見れば、それぞれの案には正の字で書かれた投票数が記載されている。しかも同数で…


つまり、俺の一票でどちらかが決まるということか……面倒だ。

「なんだ?それならそうと早く言ってくれればいいものを…因みに、確認のためだが、人形劇は誰の案だ?」

そう質問すると返事は後ろから返ってきた。

「私よ」

と杏が答える


「脚本から舞台まで手作りにする予定」

成程、杏にしてはやけに積極的だが中々期待できそうだ。

何よりこういったものは、主役陣と脇役陣の人数がある程度決まれば、残りはほとんど準備作業だけで済む。当日を怠惰に過ごすならこの案に1票だな。



「七夜ぁっ!まさか君は"人形劇に1票"なんて言い出すんじゃないだろうなぁ?」

突然、杉並が何かを見越してか俺に詰め寄ってくる。


「君の親愛なる愚弟こと義之も、我が偉大なる計画に賛同してくれているというのにっ!!」

「おい!その"愚弟"ってのはなんだよ杉並。七夜とオレは別に兄弟ってわけじゃないし、何で勝手に弟扱いになってるんだよ。」

愚弟こと義之が横から反論に入る。


「何を言う義之。成績・スポーツ・生活態度ッ!その全てにおいてお前を上回っている七夜は、昔からの関係を見れば兄弟と捉えても!何ら遜色ない。」

「まあ、杉並と義之がお化け屋敷に票を入れたのは分かった。で?今の話を聞くと投票はもう済んでいるようだが、委員長?」

いい加減無駄な会話を打ち切って委員長に質問をする。ここまで進んだ話に俺はどうしろと?


「七夜君?このクラスが何人いるか知っているかしら?」

「30人だな。…何だ?1票差にでも票が割れたのか?だったら俺に投票させるべきじゃないだろ。」

せっかくの1票差が、もしかしたら同数になってややこしくなってしまうかもしれない。

「委員長で司会をやっている私は票を入れないの。だから、悪いことに同数票になってるのよ。」

どうやら委員長は、こんなちっぽけな空間の中で己の投票権がないときた。

どうせなら同数票に持ち込んで委員長の独断を推し量りたいところだったが、そうもいかないらしい。



「まったく。これじゃあ俺が決定者みたいだな。」

まぁ、寝ていた付けが回っただけだが




さて、推測するに人形劇は麗しき乙女の票、お化け屋敷は男子の票ときたか。




どっちに入れるかな?


杉並の事だからお化け屋敷をする場合、余計な問題を起こすことは目に見えている。

それに義之が巻き込まれることも確定だろう。準備期間も引っ張られると少々生活面で厄介だ。

なにせサクラさんは年中仕事に明け暮れていて、まともに料理ができるのは義之だけだ。

おれも軽食くらいは作ることができるが、タカが知れている。


朝倉姉妹もお気に入りの義之が居ないとなれば、わざわざ家に来ることもないだろうし。


そうなると、やはり杏の人形劇か

杏とはそれなりに気の知れた仲だし茜も弄るのは義之だろう。

俺に被害がなければそれでいい。

「人形劇に1票。舞台の出来栄えに期待してるぞ、杏。」


「ふふっ、志貴ならきっと人形劇に入れてくれると思った。」

杏が小さな笑みを浮かべながらそう応える。

「あ~あ、また賭けが外れちまったよ。おい七夜ぁ、ここは暗闇の中で男女が密着してオイシイッて状況を作り出すお化け屋敷にするところだろう?」

板橋がまた何かわけのわからないことを口走っているが、気にしないようにする。

「やっぱり志貴君は杏ちゃんのことになると、途端にご贔屓になっちゃうのよね?まったく隅に置けないはね~?」



茜が何を言っているのかいまいち理解できないが、あいつとしては同数票となって話がややこしくなった方が良かったのだろうか?

「はぁ、杏も苦労するわね。まるで小恋と義之みたい。」

俺と杏は断じてそんな間柄ではないだろう。むしろそんな考えを持たれては杏に失礼のような気がする。

そんな考えを巡らせていると、その表情に気がついたのか茜が

「………ほんと、鈍感よねぇ、あの兄弟」

などと不名誉な発言をしてくる。


そこに委員長が割って入る

「しずかに!とにかく出し物が決まったんだから、皆も納得しなさい、主に男子達。もう準備の時間はあまり残ってないんだから女子にイイトコ見せたいなら準備で見せつけなさい。」

「ふむ、委員長にしてはなかなか気の利いたセリフだな。」

杉並が問いかけると

「当然でしょ?もう時間がないから、急ぐ為ならお世辞だって言ってやあげるわよ。」



そんな込んなでHRは終了し人形劇の準備が始まった。












~~~~~~~~~~~~~



現在どのルートへ七夜を進めようか迷っています。

狙いとしては「杏」か「ななか」にしようと 思っていますが(あれ?ななかルートはお化け屋敷じゃ…)
「音姫」や「由夢」も捨てがたい!!

小恋や美夏は七夜の行動からしてルートに結びつかない方向で行こうと思います。

因みに筆者はD.C.II無印しかプレイしていないので他のヒロインのルートが分かりません。

10/8/29_誤字修正



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