望 〜都の空から
東京の魅力や四季の彩り、さらに課題も空撮で紹介します
【ペット大好き】ほしのゆみさんとマル “外弁慶”しつけ 脱マニュアルで2010年8月23日
★チワワ(オス 2歳11カ月)猛暑でもさわやかな海風を感じる千葉県浦安市。漫画「奥さまはマリナーゼ」の作者、ほしのゆみさんも、この街に住むマリナーゼだ。マリナーゼとは、浦安で生活を楽しむ主婦たちのこと。ほしのさんも愛犬マルとの生活を十二分に楽しんでいる。 「浦安は公園が広く、遊歩道もあり、犬と暮らす環境が整っていますよ」 マルとの出会いは、ペット可マンションに入居したのがきっかけ。犬を飼おうかと行った先のペット店で、マルに一目ぼれした。しかし、初めての飼育には戸惑うことばかりだったと話す。 「食欲がなく、やっと食べたと思えば、嘔吐(おうと)、下痢で病院通いの日々。心労でげっそりやせました」 だが、きめ細かいケアのかいあって、今や体重六キロもある丈夫?なチワワ犬に成長した。 「しつけも悩みましたね。マルは、内弁慶ならぬ外弁慶。家で家族といるときは、おとなしくて、とてもいい子なのに、外では性格がきつくなっちゃって…」 金髪、ロン毛、サングラスの若者を見ると吠(ほ)えかかり、近所の犬とも仲良くできない。しつけマニュアルをいくら試しても、うまくいかない。 「そんな時、私の読者から、ムツゴロウさん(作家の畑正憲さん)やその弟子の石川利昭さんの本を勧められ、読んだら、すごく共感できたんです。いわく、犬は人と友好関係を結ぶことで進化してきたので、厳しい主従関係をつくる必要はないと。もうマニュアルに頼らず、自分で工夫していこうと決めました」 ほしのさんはマルに単語をたくさん教えることにした。やってみると、マルは予想以上によく覚えた。「玄関」「階段」など家の中の場所、「鼻」「おしり」など体の部位、「右」「左」など方向も。 「散歩でも、マル、右によって、と言えばすぐ分かり、楽しくなりました」 言葉でコミュニケーションするマルは、なかなか知的タイプ。願わくは、もうちょっと甘えてほしいとか。マルは、照れ屋なのか抱っこも苦手なのだ。 「犬がこんなにかわいいとは思いませんでした。親は子のために死ねるといいますが、私もマルのためなら死ねるかも」 マルとの日々を描いたコミックエッセーを、ウェブ版「ダ・ヴィンチ」で連載、このほど単行本「チワワが家にやってきた」(メディアファクトリー)として出版した。ほしのさんとマルとの世界は、ますます深まりそうだ。 (文・宮晶子、写真・高嶋ちぐさ) ほしの・ゆみ 1972年生まれ。ウェブ連載した一こま絵日記が人気となり、漫画家に。「奥さまはマリナーゼ」はシリーズ累計15万部のヒットに。公式HPは名前で検索可。
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