松坂屋名古屋駅店が閉店 36年の歴史に幕名古屋の玄関口の象徴として親しまれた百貨店、松坂屋名古屋駅店(名古屋市中村区)が29日、閉店し、36年の歴史に幕を下ろした。 閉店時間の午後8時すぎ、1階玄関前で大勢の買い物客が見守る中、下田義見店長は店員らとともに「36年間、本当にありがとうございました」と頭を深々と下げ、シャッターを閉めた。 この日、6月2日からの閉店セールでは最も多い約8万5千人が来店。同市の主婦佐藤啓子さん(59)は「約30年前から月1回くらい立ち寄っていた。名古屋駅の“顔”がなくなるのは寂しい」と話した。 同店は1974年開店。売り上げは順調に伸び、92年2月期は約297億円とピークを迎えた。2000年に隣接しオープンしたジェイアール名古屋高島屋に客が流れ、不況の影響で経営環境は徐々に悪化。10年2月期はピーク時の約3分の1にまで落ち込み、入居するビルの建て替えに伴い閉店を決めた。 新しいビルにはジェイアール名古屋高島屋が増床の形で入る。 【共同通信】
|