口蹄疫(こうていえき)

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2010年4月に発生が確認されて以降、宮崎で感染拡大。約29万頭の家畜が殺処分され、同年8月27日に終息宣言。[関連情報]

ヘッドライン

口蹄疫終息で家畜競り再開=参加者多く、価格は低め―宮崎

 口蹄(こうてい)疫が終息した宮崎県で29日、約4カ月ぶりに家畜の競りが再開された。風評被害の影響で参加者の減少が心配されたが、この日開かれた高千穂町の市場を運営するJA高千穂地区によると、通常より多くの買い手でにぎわったという。担当者は「次につながる」と胸をなで下ろした。(時事通信)
[記事全文]

宮崎県で家畜の競り再開 口蹄疫終息受け4カ月ぶり - 47NEWS(8月29日)
・ [動画ニュース]宮崎 子牛の競り4か月ぶり再開 - NHK(8月29日)

◇開催中止となっていた
牛の競りやイベント中止、口蹄疫感染拡大防止で - 読売新聞(4月25日)
【スキャナー】全国の産地「不安」 競り中止、子牛供給ストップ - 宮崎県ばかりか、九州のほぼ全域で子牛の競りが中止。読売新聞(5月18日)
口蹄疫 家畜競り8月末再開 宮崎県内8市場で順次 - 県内の農場にはなお約90万頭が残っており、適齢期を迎えながら出荷できなかった牛や豚が多く滞留。 西日本新聞(7月31日)

◇27日に終息宣言
口蹄疫の終息を宣言…損失1300億円 - 読売新聞(8月27日)
「口蹄疫」終息宣言 - 宮崎県庁(8月27日)

◇関連トピックス
農林畜産 - Yahoo!トピックス

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行政からの情報、報道特集

特集

注意・喚起

口蹄疫は、牛、豚等の偶蹄類の動物の病気であり、人に感染することはない。また、感染牛の肉や牛乳が市場に出回ることはない。仮に感染牛の肉や牛乳を摂取しても人体には影響はない。(農林水産省)

混乱防止・適時情報提供

宮崎県では、報道機関には発生状況や防疫対策の進捗状況について適時情報提供に努めるとし、確認農場およびその近隣農家や防疫作業現場周辺での取材は、本病のまん延を引き起こすおそれもあることから、慎むとともに、生産者等の関係者が根拠のない噂などにより混乱、ならびに詐欺などの被害に遭わないよう注意を呼びかけている。

感染被害拡大で・・・

義援金受け付け

宮崎県では「宮崎県口蹄疫被害義援金」を募集している。

「ふるさと納税」扱い

広がる支援活動

殺処分対象頭数の推移

殺処分対象頭数の推移
殺処分対象頭数の推移
2010年4月20日の初感染判明による16頭の殺処分以降、これまでに殺処分対象となった牛豚などの累計頭数は、7月5日時点で199,309頭。殺処分前提でのワクチン接種を終了した牛豚を含めると276,065頭に。

殺処分完了頭数の推移

殺処分完了頭数の推移
殺処分完了頭数の推移
口蹄疫被害が急激に拡大した当初は、埋却地や獣医師などが確保出来ず、牛豚などが感染し殺処分対象になったとしても殺処分・埋却が出来ない状態に陥った。その後、国や他の都道府県から宮崎県への物的、人的支援が拡充され、殺処分作業も進み、6月24日、患畜・疑似患畜分の199,293頭の刹処分・埋却作業が完了。6月30日、ワクチン接種を終了した分も含めた276,049頭の殺処分・埋却作業が完了した。

市町村別感染被害

経緯

2010年4月20日宮崎県の農場の和牛が口蹄疫の疑い。飼養牛動物衛生研究所はPCR検査(遺伝子検査)で陽性を確認。
陽性が確認された牛について家畜伝染病予防法に基づく殺処分等の防疫措置対象の口蹄疫の疑似患畜と判断
ウイルス分離検査による確定診断を実施
当該農場感染が疑われるとの報告があった時点で飼養牛の移動を自粛
家畜伝染病である
口蹄疫の疑似患畜と確認
農林水産省、宮崎県に口蹄疫防疫対策本部を設置
宮崎で分離されたウイルス動物衛生研究所および英国家畜衛生研究所が分析した結果
2010年に韓国や香港で分離されたウイルスと近縁であることを確認
農林水産省

感染経路

「宮崎牛」種牛も殺処分に

時系列

殺処分の現場の声

宮崎県以外での感染疑い

広島県(検査で陰性)

沖縄県(検査で陰性)

政府・民主党の対応

希薄な危機意識

宮崎県は肉用牛(黒毛和種)の産地であるため、感染被害が拡大した場合、それらの和牛が殺処分対象になりやすく、仮に1頭当たり100万円の「宮崎牛」が1万頭ならば100億円、5万頭ならば500億円と、同じ牛でも「宮崎牛」の頭数によっては、総補償額に大きく影響し、財政支出に大きな違いが出る可能性があった。
宮崎県で口蹄疫感染が発覚してから、感染被害拡大の兆候が見られた4月28日以降、政府に危機管理意識があれば、迅速かつ臨機応変に「人」「物」「金」を投入するなどの対応をし、被害を最小限に食い止め、財政支出を抑えることも可能だった。また、10年前の口蹄疫での刹処分は735頭だったのに対し、今回の刹処分対象は既に10万頭を超えている。これらのことにより、政府の危機管理意識は希薄と言わざるを得ない。

時系列

被害拡大での政府新対策

未感染の牛豚にワクチン接種、殺処分

2010年5月19日、政府は、川南町など宮崎県央部に設定された家畜の移動制限区域(発生地から半径10km以内)で、未感染の牛と豚約17万5000頭にワクチンを接種した上で殺処分することを決定した。
ワクチンについて

ウイルス感染の場合、有効なワクチンがあれば流行を阻止するためにはそれを使用するのが常識ですが、口蹄疫の場合には簡単にはあてはまりません。OIEが口蹄疫清浄国とみなす条件としてワクチンを使用していない国で病気が 発生していないこととなっています。口蹄疫の監視は抗体調査に依存しています。も しもワクチン接種したウシがい ると、感染による抗体か、ワクチンによる抗体か、区別ができなくなります。発生が疑われる場合でも、これはワクチンによる抗体だと言い逃れされることにもなります。

学協会情報発信サービス

最初から不可能と分かる「対策」も

口蹄疫対策特別措置法施行

口蹄疫対策特別措置法(平成22年6月4日法律第44号)

過去の口蹄疫被害

2000年3月宮崎で口蹄疫に感染した牛が見つかり、国内では92年ぶりの発生が確認された。迅速な対策を取ったこともあり、発生は宮崎と北海道の4戸の農家にとどまった。2000年6月9日には終息し、同年9月26日には国際獣疫事務局(OIE)によって「日本は口蹄疫に対する清浄国」として再び認定された。

2000年と2010年の政府の対応の比較

解説記事

英国の事例

口蹄疫とは

牛や豚、ヒツジなどひづめが偶数の哺乳(ほにゅう)動物に感染するウイルス性の家畜病。感染力は強く、発症すれば口などに水疱(すいほう)ができるほか、発熱や運動障害が起こり衰弱する。乳牛では乳量が減少するなどの症状がある。人体には無害とされるが、人を媒介して家畜の感染が拡大する可能性もある。国の指針で、拡大防止のため疑いのある家畜も殺処分される。2000年には宮崎県で35頭、北海道で705頭が処分された。

西日本新聞

口蹄疫の概要

コラム

意識調査

関連トピックス

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