URS Saturation導入。(URS)
URS Saturation導入を導入した。
つい先日PSPのPSP VintageWarmer2 を購入したばかりだが、
PROTOOLSをあんまり使わなくなったので、
高速マスタリングのためにVSTで動作するものを買い集め中。
MASSEYやMc DSPなどRTAS専用のプラグインは
当然PROTOOLSでしか使えないので、
わざわざPRPTOOLSを立ち上げるまでもないときには
シミュレーター系のプラグインが少なくて困っていた。
Analog CannelもTape headも使えないからだ。
そんなわけで今月(2010年8月)のURSのセールで
前々から欲しかったURSのサチュレーターを購入。
色々な所で見かけるので欲しいと思ってはいた。
真空管やテープ専用ではなくて、
色々なタイプのサチュレーションをシミュレートできる。
全部で10種類のシミュレートが可能で、
これがなかなかいい感じでサチュレートしてくれる。
以下シミュレート内容を整理。
ソース
http://www.tacsystem.com/products/urs/000488.php
Tube Mic Pre Motorcity
このアルゴリズムはモータウン全盛期、1960 年代の録音スタジオでポピュラーだったアメリカ製真空管マイクプリアンプの特性をデジタル再現します。ドライブ設定を上げると倍音と真空管ソフトクリップの効果がより大きくなります。
Tube Mic Pre German
このアルゴリズムはビートルズサウンドなど1960 年代初期のヨーロッパの録音スタジオでポピュラーだったドイツ製真空管マイクプリアンプの特性をデジタル再現します。このタイプの真空管プリアンプは独特の歪みと高音域のプレゼンスと特徴で高い評価を受けています。
Discrete Mic Pre British
こ のアルゴリズムは現在も人気の高い英国製コンソールの完全ディスクリートマイクプリアンプのサチュレーションをデジタル再現します。このビンテージ増幅回 路はコンソールのサミングバスにも使用されていました。倍音が追加されることによってロックやR&B などで求められるキレのある音が得られます。
JFet Mic Pre Modern
このアルゴリズムは真空管サチュレーションに最も似ているディスクリートデバイスと言われる、モダンなJFet マイクプリアンプをデジタル再現します。真空管回路に似ているものの、独特の倍音構成と音色を持っています。
Tube Mic Pre 1951
このアルゴリズムはアメリカ製真空管マイクプリアンプのサチュレーションをデジタル再現します。モデリングされたマイクプリアンプはプログラムイコライ ザーで有名なメーカーによって製造され、1950 年代から1960 年代にかけて特にポピュラーでした。オリジナルの真空管マイクプリアンプはその温かいサウンドを重宝されていました。
Tube Mic Pre Tape Deck
エルビス プレスリーが使用したような初期のアメリカ製モノラル アナログテープ録音機に備わっていた真空管マイクプリアンプをデジタル再現します。モデリングされたマイクプリアンプは1950 年代初頭から1960 年代にかけて特にポピュラーで、現在も根強い人気を保っています。今ではテープマシンのトランスポート部は取り壊され、真空管マイクプリの回路部のみを使 用しています。
Tape head 15ips
Tape head 30ips
典型的なテープマシンのテープヘッドサチュレーションをデジタル再現します。このタイプのノンリニアサチュレーションは特に高周波数のトランジェントに強く作用し、ドラムやパーカッションに良く利きます。
Transformer American
Transformer British
トランスコアサチュレーション
ハイエンドの録音コンソール、テープマシン、アウトボードなどに使用されているビンテージアメリカ製トランスのサチュレーションをデジタル再現します。 Transformer American アルゴリズムはトランジェントの抑制に用いてみると良いでしょう。カチカチしたベースやスネアドラムを修正するには最適なツールです。
本家サイトでも特定モデルを名指しでシミュレートしていると書いてはいない。
Mc DSPのAnalog Channelは名指しでTASCAMなどをシミュレートしていたが、
URSはそういうのがないのが残念。
ただ見た目で明らかに○○だろうというはいいのだが、
このサチュレーションに関してはちょっとわかりずらい。
個人的にはどこの馬の骨かもわからないプラグインよりも
FairchildとかPultecとかちゃんとシミュレートの元がわかったほうが、
作曲のモチベーションが上がるのだが。
そういう意味ではMc DSPは良かったし、
WAVE ARTのTUBE SATURATORは気に入っている。
調べて実機にたどり着けるとやる気が出るしね。
個人的にわけのわからないまま使うのはあまり好きではないので、
半分趣味で色々と調べたりしてみた。
以下、実機特定は完全に勘です。
1960 年代の録音スタジオでポピュラーだった
アメリカ製真空管マイクプリアンプなんて言われてもわからんし、
なんとなくこれかな~?レベルでお願いします。
違うじゃないか!などのクレームは一切受け付けませんし、
責任も一切持ちません。
気になる方はURS本社にご自分で問い合わせて下さい。
Tube Mic Pre Motorcity
アメリカ製で60年代ってことはALTEC 1567Aあたりか?
http://junctionmusic.net/modules/myalbum/photo.php?lid=13
特性としては見事に奇数倍音が強調されている。
クラリネットは偶数次倍音が殆ど得られず、音波の波形は矩形波っぽくなるが、
クラっぽい感じだ。
Tube Mic Pre German
EMI/ABBEY ROADスタジオのチャンドラーのGERMANIUMか?
http://www.2ndstaff.com/products/chandler/germanium-pre-1.html
それ以降は緩くなる。
Discrete Mic Pre British
ディスクリートでプリアンプ( 英国製)となるとNEVEやAPIか?
http://www.ikebe-gakki.com/web-ikebe/pr_rec-file/004neve-england.html
API 512あたりかほかもAPI製品かも?
http://www.mixwave.co.jp/audio/api_512c.html
5倍音あたりまでの強調が顕著。
JFet Mic Pre Modern
とりあえずMillenniaあたりのどれかが怪しいよね。ヒントが少なすぎてわからん。
http://www.mil-media.com/index.html
3・4倍音あたりの強調が目立つ。
2倍音がめっきり少ない。
数少ない偶数系?
Tube Mic Pre 1951
LUX SQ38FD?
http://www5b.biglobe.ne.jp/~keina/Audio/SQ-38FD/LUX_SQ-38FD.htm
1951年というのが大きなヒントなのだろうが、
ちょっと古すぎてわからん。
まだロックが生まれてもいない時代のだから、
ちょっとわかんないな。
ジャズ方面から調べればわかるかもしれない。
特性としては極めて豊かな倍音強調を行ってくれる。
やや奇数倍音が強調されやすい傾向にある。
Tube Mic Pre Tape Deck
アメリカ製で真空管プリ付きのアナログテープレコーダーとなると
アンペックスAG440あたり?
http://www.geocities.jp/dave_group_japan/zatupa3.html
Tape head 15ips
Tape head 30ips
これは実機特定無理。ヒント少なすぎ。
普通にスチューダーとかタスカムとかその辺の製品かも?
基本的に奇数倍音強調特性。
7倍音の強調に差異が見られる。
30ipsの方が(7倍音の強調)。
Transformer American
Transformer British
多分NEVE系だと思うがヒント少なすぎて絞り込めない。
奇数倍音のみが強調される。
偶数倍音は全く現れないデジタルならではの特性。
シミュレート数が多いのと、
倍音特性がわかるのがこの製品の良いところか。
特に1951の真空管の倍音の豊かさはグラフを見てのとおり
かなりのものがある。
音も素晴らしいし、
Mc DSPみたいに○○のシミュレートです。と書いてくれれば
もっと売れると思うのにな。
たくさんあっても結局使うのは限られてくるのだが、
暫くこれも使い倒してみよう。
WAVE ARTのTUBE SATURATORよりも軽いので
バンバン各トラックにインサートできる。