発達障害支援の拡充のポイントは『Win-Winの関係』
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私は、昔から「人の役に立ちたい」という気持ちが強くありました。
「役に立つ」人間でなければ、自分の存在価値がないような気がしてしまうのです。
おそらく、母からよく言われた「ほんまに、あんたは役に立たん子や」という言葉が原因だと思っていました。
テンプル・グランディン氏の「自閉症の才能開発」という本に、自閉症者は社会貢献したいという気持ちが非常に強い、ということが書かれていました。
言われてみれば、物心ついたころから、「実際に役に立つもの」以外に興味がありませんでした。ですから、ままごとは「所詮、本物じゃない。役に立たないことをしている。ばかばかしい。」という感覚だったのです。工作をするときも、「何か役に立つものを作りたい」という気持ちが強かったです。
そのような下地があったところに、母の言葉が重なって、さらに思いが強くなったのだと思います。
ですから、常に「何か社会貢献できることはないか」と考えています。けれど、実際に行動に移すことはできない小心者でもあり、ものぐさ者でした。そして、そういう自分を、"考えるだけで自己満足している偽善者"だと自分を責めていました。
そんなときに、目に入ったのが、コンビニの募金箱です。
ある日、「小銭、めんどくさいなぁ」と思ったときに、募金箱が目に入りました。
それまでも、何度か入れようかと思ったのですが、なんだか気恥ずかしくて入れることができませんでした。
けれど、その日ふと思ったのです。
「私が、"めんどくさい"なんて感じるこの7円は、発展途上国では、ものすごく価値のあるお金になる。つまり、この7円は、国を変えれば、私が感じている7円よりも、ずっとずっとありがたいものになるんだ。」
そう考えたとき、気恥ずかしさは消えました。自分がこの募金箱に入れることで、この7円は、私にとっての7円の何倍もの価値になって活躍するのだとおもうと、自然に募金箱にお金を入れることができました。
実は、数年前から、発展途上国の子供の定常的に支援をしたいと思っていました。しかし、よく目にする広告はひと月に5,000円ぐらい…かなり大きい額です。仕事が順調なときは、なんとかなっても、長く続けられないんじゃないか…いつも、見送ってきました。
そして、最近、UNICEFで「ひと月いくらからでもOK」という支援プログラムがあることを知りました。「やったー!これならできる!」ということで、ひと月1,000円の支援をすることにしました。
『日本ユニセフ協会 マンスリーサポートプログラム』 (←クリック!)
さらに、UNICEFのサイトを見ていると、UNICEFのツールバーで検索すると、検索で表示される広告による収入の一部が、UNICEFから発展途上国へ寄付されるというものです!!
『日本ユニセフ協会 ユニセフツールバー』 (クリック!)
すごいですね。
検索する人、広告を出す人、UNICEFが3社ともWin-Win-Winで、かつ、発展途上国へ寄付がされるという仕組み。
今までは、寄付やボランティアというと、「自分が犠牲を払って人を助ける」というイメージでした。けれど、この仕組みはちがうのですね。だれも損をしない。むしろ、お互いに「役立っている」のに、そのことが人を助ける手立てになっている。
これからの時代は、ビジネスだけでなく、支援も「Win-Win」の関係を取り入れていくことが大切なのだと感じました。特に、大人の発達障害の人には重要なポイントになると思います。
これは、発達障害への支援も同じだと感じます。
一方的な「支援してください」ではなく、相手が支援することで、相手にも何らかのWinがあるように考えることが、支援を広げるポイントじゃないでしょうか。
先日、NHK「きらっと生きる」で発達障害が取り上げられていました。
その中で、仕事の面接練習をする場面がありました。
「メモを用意してもらえないと、うまく仕事ができません」
(↑記憶に頼っているので、実際の表現そのままではありません)
これは、発達障害には限らないのですが、ネガティブなイメージだけを伝えるのではダメなんですね。
仕事は、ビジネスです。
ですから、一方的に「支援がないとできません」「支援してください」という表現では、"損をする"という印象を与えてしまい、はじかれてしまいます。
支援される側も支援する側もWin-Winの関係になるように考えなくてはいけません。
私は、このように伝えます。
「簡単な走り書き程度のメモでもあれば、○○ができます。
メモがあれば、普通の人よりも集中力が高いので、
むしろ普通の人よりもよく○○の作業ができると思います。」
まず、支援とは、肩肘張るほどの重たい内容ではないというニュアンスを
「簡単な走り書き程度の」という言葉で表現しています。
「メモ(支援)があれば」どんな、得があるのかを、「普通の人よりも集中力が高いので」という言葉で「発達障害ならではの能力」がプラスに転じることを表現しています。
これは、発達障害など関係なしにいえることなのですが、仕事の面接においては、
ネガティブな質問に対しては、
・事実は素直に認める
・ただし、その回避方法があることを簡潔につたえる。
・その回避方法によって、むしろ通常よりも高い効果が得られることを伝える。
という回答を心がけることで、かなり印象が違ってきます。
なぜなら、「ネガティブなことを(かなりこじつけでも)ポジティブに変えていける人」という印象になるからです。
派遣で仕事をしていたときには、たいてい競合相手が何人かいる状態の面接がほとんどでした。なかには、自分はやってみたいけれど、経験がないため、非常に不利な場合もありました。
しかし、面接でこうしたポジティブな回答をすることで、面接をした内容の仕事(プログラミング言語java)はダメでしたが、同じプロジェクトの別の仕事(オラクルのPL/SQL)のオファーがきました。さらに、そこで"ついでにjavaの仕事いくつかあるので経験したらいいよ"とまで言ってもらえました。実際に、そのプロジェクトは非常によい経験になり、その後のキャリアに非常に役に立ちました。
他にも、信じられないようなミラクルな方法で仕事をゲットした経験がありますが、全て、「本来、ネガティブであることを、逆手にとって、ポジティブに変えてしまう」という発想の転換がポイントでした。
常に、相手も自分もWin-Winの関係であることができるためには、どうすればよいのか。
その発想の転換が、(もちろん普通の人にも大切ですが、)特に発達障害の人が社会で生きていくために必要なことではないか、そう感じました。
発達障害の人の奇想天外な発想は、こういうところで発揮すれば、非常に強い武器になるのです。
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1 ■ままごとでは納得できない
この部分よくわかります。
わが息子もおもちゃの大工道具やおもちゃの・・・にはまったく興味を示さず本物を使いたがります。
でそれを触らせると思っている以上に使えてしまいます。
また寄付も好きですね、
支払いのお金まで募金箱に入れうこともあるんですけどちゃんと「役に立つ」という理解でお金を入れているようです。
欠点は長所の裏返しとはよく言いますけど、発達障害者の困難はそう単純でもないでしょうけど、基本的な考え方としては困難を回避すれば期待以上の成果が出るというのは体験的に当たりだと思います。