努力が実るまで2 (2) -バスケットボール編-
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前回からの続きです。
バスケ大好き一色に染まったクラスで、私はダントツに下手でした。
ボールを持つとすぐに固まって動けなくなり、あっという間に敵にボールを取られてしまう…
まったく戦力外な子でした。
バスケ好きで、突然、授業が体育に変更になるようなクラスです。毎回、体育のたびにチームを作るのは時間の無駄なので、すぐに試合ができるように、チームが決められていました。そして、ときどきチーム替えが行われました。
そんな、ある日のチームわけのときです…
チームわけ(たしか、くじ引きだったような)が決まった直後に、私と同じチームになった子達が
「あ~ぁ~俺らのチーム、もう負けたわ~
」
「これやったら、まるで4人チームや!
しーたがおるもんなぁ~!
試合せんでも負けるのわかってるやん」
(注:バスケットボールは1チーム5人です。)
と口々に大きな声で言い出したのです。
私は、とても悲しかったです。
けれど、自分がバスケが超ヘタクソで、全く戦力にならず、足を引っ張る存在だということは、自分でもわかっていました。泣きそうになりましたが、
「バスケがヘタなんは事実や…
ヘタクソな自分が悪いねん…
自分が悪いんやから、悲しくても泣いたらあかん」
と、涙をこらえました。言い返すこともせず、黙って涙をこらえました。
こんな状態でも、担任の先生は、特にその子たちをたしなめるわけでもなく、むしろ「たしかに、そうやなぁ」という表情でした。
私は、小学校の間に4回担任が変わりましたが、いじめに対して、担任の先生が何の役にも立たないことを身にしみて知っていました。ですから、小学校6年生の頃には、こういう先生の態度に対して、"怒り"も"がっかり"すらも感じなくなっていました。
それに、こんなことをいわれるのは、日常茶飯事でしたから…
私は、このときに強烈に感じたことがありました。
「人が嫌がることをしてはいけません」
と、親や先生からずっと教えられてきました。ですから、自分はできるだけそういうことはしないように心がけてきました。けれど、自覚のないままに、そういう態度や発言をしているらしく、よく母から怒られました。
「なんで、あんたは、そんなに思いやりがない子なんや!」
私は、自分は思いやりのないひどい子なんだと思い込んでいました。
けれど、このとき、初めて疑問を感じたのです。
「人の嫌がることをしたらあかんっていうけど、みんなは、私には私が嫌がることしてるやん!思いやりのないことしてるやん!!」
考えてみれば、小学校の1年生からずっといじめの対象にされてきました。
みんな、私の嫌がることをわざとやっているのに、なぜ怒られないのか。
この子達に比べれば、私のしていることなんて、たいしたことではないのに、なぜ、私だけが怒られるのか。
やりきれない気持ちでいっぱいになりました。
けれど…
みんなが口をそろえて「しーたが悪い」といわれ続け、刷り込まれていたために、周りの人間のほうが間違っているという結論さえ出せなかったのです。
「私がバスケができへんから悪いんや…
私がアホやから悪いんや…
なんもできへん自分が悪いんや…」
結局、「自分が悪いからみんなに嫌われる。だから、いじめられても仕方がないのだ」という結論で納得することしかできませんでした。
こういう風にしか考えることができないのは、とても悲しいことです。けれど、それまでの人生経験からは、そう考えることしかできなかったのです。
しかし、意外なことに、後に、この考えが私をある行動へと突き動かすことになるのです。
次回に続きます
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1 ■初コメです☆
「自分がいやがることを
人にはしちゃいけない!!!」
私もこれモットーにしてます(o^-')b
大切なことですよね(*^ー^)ノ
次回が気になります( ´艸`)