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「6カ国協議の早期再開は困難」 日中外相会談で岡田外相
【北京=川越一】中国を訪問中の岡田克也外相は28日、北京で楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)(よう・けつち)外相と会談し、韓国国内で北朝鮮による韓国哨戒艦撃沈への反発が広がっている現状では、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の早期再開は困難との考えを伝えた。
協議の早期再開を目指す中国は、今月中旬、武大偉朝鮮半島問題特別代表を北朝鮮に派遣。米朝協議、非公式の予備会合、公式協議という3段階の再開プロセスには、北朝鮮側も同意を示したと伝えられている。
武氏は26日の韓国に続き28日から日本を訪問し、協議再開に向けた調整を進める予定だが、岡田外相は会談後、記者団に「韓国政府の考えや国民感情からすると、すぐに再開するのは簡単ではない」と中国側に伝えたことを明らかにした。
また岡田外相は、北朝鮮の金正日総書記の今年2回目の訪中について確認を求めたが、楊外相は明確な回答を避けたという。
さらに、東シナ海の日本の排他的経済水域(EEZ)内で中国の調査船が活動していたことに対し、「受け入れられない」と申し入れたほか、中国の国防政策の透明性も問題に挙げた。これに対し楊外相は、従来の立場を説明するにとどまったという。