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2010年03月31日

努力が実るまで2 (13) -バスケットボール編-

テーマ:あすぺさんの生育過程

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私はアスペルガー症候群でしーた♪-がんばれあすぺさん103




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【人気記事リンク】努力が実るまで2 -バスケットボール編-


前回からの続きです。


ポジションが変わって、悪戦苦闘の日々。

Bチームのメンバーの励ましに支えられながら、なんとかがんばっていました。


そして、Bチームに入って1週間が経ちました。


「Bチームに、やっと慣れ始めたかな…」

と思える瞬間が何度かあって、少し手がかりをつかみ始めた頃でした。


6年生の冬の中途半端な時期に、転入生が来ました。

そして、転入してすぐに、その子は学校代表のバスケットボールチームの練習に入ってきたのです。


背は私と同じくらいでした。

きりっとした目に、色白で短い黒髪が印象的な子でした。


そして、初日の練習。


抜群の運動神経に、バスケットボールの技術、スピード、判断力が備わった、すごいプレーを見せたのです。初めて入ったチームでもひるむこともなく、むしろ引っ張っていくぐらいの力量でした。


目を見張るようなすばらしいプレーの連続…


そう。

実は、この転入生は、転校前の学校でバスケットボールのレギュラーだったのです。



そして、翌日の練習中。


私は、今ひとつBチームと新しいポジションに馴染めず苦戦していました。

S先生が、いつものように"ピッ"と笛を鳴らして練習を止めると、転入生にこういいました。


「しーたと変われ。」


これが、私のレギュラー落ちの瞬間でした。



あぁ、やっぱり…。


私はそう思いました。

チームの勝敗のためには、私よりも彼女のほうが適任であることは、誰の目にも明らかなことでした。S先生の判断は当たり前のことでした。


そう頭でわかっていても、やはりショックは大きかったです。

やっとつかんだレギュラーの座が、わずか一週間で、なす術もなく、全く知らない子に譲ることになってしまったのですから…


本当は、声を上げて泣きたいぐらいショックでした。

けれど、その場では泣くのを我慢しました。


転入生と私の、実力差は歴然としていた。

そんな相手に負けたのなら、仕方がない。


「負けて泣くなんて、かっこ悪い。」


できるかぎり表情に出ないように、こらえて練習を続けました。



私は母からいつも、こう教えられていました。


「負けてなくのは、かっこ悪いこと。

 泣くなら、勝って泣きなさい。」


そう。だから、私は泣くのを我慢したのです。



休憩時間になると、いろいろな子が声をかけてくれました。


「しーた…せっかくがんばったのになぁ…」

「元気だしや…」

「しーた…またがんばろ。」


言葉をかけないけれど、ただ横で辛そうな顔をして私を見つめている子もいました。


試合まで数ヶ月もない、この時期にレギュラー落ちするということは、2度とレギュラーに昇格チャンスがないということ。口には出さないけれど、みんなわかっていました。それだけに、言葉をかけることも難しかったのです。


私は、

「うん。大丈夫。あのこの方がうまいねんから、しゃーないわ。」

 (※しゃーない:大阪弁で「仕方がない」の意味)

というのが精一杯でした。


ただ、こんなにみんなに心配してもらったのは初めてでした。

レギュラー落ちしたことは辛かったけれど、友達の言葉がとてもうれしく感じました。


そして、その数日後、その転入生はあっさりとAチーム入りを果たしました。

それを機会に、編成後ほとんど入れ替わりのなかった、AチームとBチームの間で改変がなされました。その転入生のレベルは、私の小学校とはレベルが違っていたのですね。


そして、それだけの実力を持ちながら、その転入生は、まったく自慢げにする風でもなく、ただバスケをすることが楽しそうでした。なによりも、その子がとても明るく素直で性格のよい子だったことが、私には救いでした。(後に友達として中学時代をともにすごしました。)



こうして…

わずか一週間で、なす術もないままに、

私は、Bチーム・レギュラー生活を終えたのでした…



次回は最終回です。


実ったかに見えた努力。

わずか一週間で厳しい現実…

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コメント

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1 ■残念だったような~

アンハッピーとネタばらしがあったけれど、しーたさんの気持ちの切り替え方に感動しました。
成長していく様子に希望を感じましたよ☆

悲しかったのに、自分を支えてくれる友人の存在に気付いた事は、ハッピーエンドですよ!ね!

2 ■ほんまに…

これは、ほんまにしゃーない、状態ですね。
後から入ってきた人がそんなずば抜けたものを持っていたら、
ホントにどうにもならないと思います(・_・;)

でも、その追い抜いていった人とも、友達として接する事ができるしーたさん、
対人関係のふところが大きいかったのだなあ、と感じました(^-^)
自分だったら劣等感から、無意識にライバル視してしまいそうで…

ラスト、不安と期待どちらも持ちつつ、楽しみにしております♪

3 ■何と

そんなどんでん返しがあったんですね・・・。
でも、その転校生の子とも仲良くなれたんですよね。
しーたさんも、その子自身も、チームメイトも素敵な子ばかりで、私もそんな子のいるクラスになりたかったなぁ、と思います。

4 ■かわいい

イラスト いつもありがとうございます

5 ■レギュラーの座をつかむよりも・・・

もっと大事な“友情”を得られたのですね(^_-)-☆
しーたさんの努力が認められたのですね≧(´▽`)≦
あきらめないで頑張るって大事ですねo(^▽^)o

6 ■そっかぁ・・・

運動部ではきっと、よくある光景なんだろうね

私は運動部に入ったことがないので
そんなこと「え~~~~」って感じだけど
人数が決まってる以上
必ずそういう経験をする人がいるってことだよね

なんか、ここまで読んで
しーたさんは運動ぜんぜんダメって書いてたけど
ぜんぜんダメじゃないよね
もちろんそこには大きな努力があってこそだけど
その中にいると、ぜんぜんダメだぁって
思うかもしれないけどバスケ部入ってない人とかから見たら
めっちゃ上手だと思うわ(^◇^)
普通よりうまくなってるのに、自己評価は
ぜんぜんのままなのかもしれないね~
あ~~最終回どうなっちゃうの~

7 ■スポーツ厳しい…

頑張りを見てほしい!
でも転入生が善い子で善かったです

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