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2010年04月02日

努力が実るまで2 (最終回) -バスケットボール編-

テーマ:あすぺさんの生育過程

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私はアスペルガー症候群でしーた♪-がんばれあすぺさん104




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【人気記事リンク】努力が実るまで2 -バスケットボール編-


前回からの続きです。



たった一週間のレギュラーでした。


学校では泣くのを我慢しましたが、家に帰ってから、誰もいない部屋へ走りこんで、1人で大泣きしました。レギュラー落ちして泣いてるなんて、情けない姿を、親に見られたくなかったのです。(もちろん、母はすぐに気付きましたが…)


実は、この前の日に、Bチームのメンバーから

「しーた、だいぶん慣れてきたなぁ!よかったなぁ!」

といってもらったばかりだったのです。


期待が膨らんだ直後のできごとだっただけに、

このショックは言葉にできないほど大きかったのです。


やっと、慣れてきてこれからだと思った矢先…

これから、やっと巻き返せると手ごたえを感じた矢先…


突然、現れた転入生。

しかも、並外れてバスケが上手いなんて…


どうして、よりによって、

こんなタイミングでバスケの上手い転入生が来るの?


そんな偶然ってある?


どうして、こんなにがんばったのに、

神様はいじわるなんだろう!


なんて…

運が悪いんだろう…



たった一週間の残酷な夢…



いっそのこと、レギュラーにならなければ…

こんなに悲しむこともなかったのに!

あんなに喜んだ自分がバカみたい!


なんて残酷な結末なんだろう…



あまりのタイミングの悪さ、自分の運の悪さに怒り悲しみました。


けれど、転入生を恨むことはありませんでした。


「自分が負けた相手を恨む」というのは、

非常に恥ずかしい行為だという気持ちがありました。


なぜなら、それは「自分に実力がない」という事実から目をそらして、他人のせいにして済まそうとする卑怯な行為だと考えていたからでした。


「敵ながら天晴れ!」


と、言えるぐらいの度量がなければ、実力などつかない。

そんな、日頃の母の教えが身に染み付いていました。


だから、「転入生を恨むことは」、

私のプライドが許さなかったのです。


…とはいっても、やっぱり辛すぎました。

怒りをぶつける先がなくて、結局、運命や神様を恨んでしまいました…しょぼん



巻き返しのチャンスすらなく、

パニックのまま過ぎ去った1週間…


そのことが、悔しくて、悔しくて…



泣いて、

泣いて、

泣いて…


少し落ち着いて…


そして、

考えました。



スポーツは実力の世界。

上手い人が勝つ。

それが、現実。



これは、ソフトボールでも身にしみて経験したことでした。


もしも、私がもっともっと上手かったら、転入生が1人入ったぐらいでレギュラーから落ちることはなかった…



ボーダーラインのぎりぎりではダメなんだ…



何があっても、ゆるぎないぐらいの実力がなければダメなんだ!



そう、強く心に刻み付けました。



多少のことでは、

揺らぐことのない、

確固たる実力をつけること。


このときの辛い経験で得た教訓によって、

その後の私は、常に必要以上にがんばるようになりました。


そして、それは年月を経て、自分を苦しめる"完ぺき主義"へと姿を変えていくのですが…



思い切り泣いて、強い思いを胸に刻んで、


「ここまできたんやから、最後までがんばろう。」


と決め、翌日から今までどおりに練習に通いました。


その後、結局、レギュラーに返り咲くことなく、補欠のまま大会を迎えました。

そして、大会は1回戦負け。


こうして…

小学校最後の私の大チャレンジは

幕を閉じたのでした。



------


今回で「努力が実るまで2 -バスケットボール編-」の連載は終わりです。

1ヶ月に及ぶ、長い連載にお付き合いいただき、ありがとうございました。


次回は、「あとがき」として、「努力が実るまで2 -バスケットボール編-」を振り返って考えます。



最後まで精一杯

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コメント

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1 ■長期の連載、お疲れ様でした!

今回のバスケットボール編、長いシリーズでしたが、
毎回次回が気になる、非常に興味深いお話でした。

泣きたい時に思い切り泣く、心の浄化の為に必要な事だと感じます。
涙は心の汗、ですものねo(^-^)o

負けた相手に対して恨む、という行為を拒むしーたさんの誠実さ、
この頃から築かれていっていたのですね。
でも、自分を苦しめる「完ぺき主義」の部分が、非常に気になりますなあ(^_^;)

苦しみながらも最後まで頑張りきった小学校時代のしーたさん、
たくさん褒めてあげたい気持ちです(^-^)

とても気持ちのこもった作品、ありがとうございました!

2 ■後から考えると・・・

今思えば・・・ってことが人生って結構あると思う
今日この頃です。

しーたさんも当時はそれはそれは辛かったと思います(T_T)
今思えば、1週間でもレギュラーってすごいことですよ。みんなも頑張ったって認めてくれたわけだし(^-^)
あと、レギュラーだからスゴイとは限らないよね
補欠でも頑張ってる子はやっぱりスゴイよ
(^-^)

このエネルギーを得意分野に向けてたら?
と、ふと思いました。
誰だって得意不得意ってあるわけだから
スポーツ得意でも勉強苦手とかね(^-^)

最後まで頑張るっていうのがホントスゴイって思う。
継続は力なり!
しーたさん、ホントすごい!(^-^)

3 ■無題

逃げないこと、続けること。
とても大切なことをやり遂げたのですね。

続ける中で、見えてくるものがある。

自信につながる。

何かを最後までやり通すしーたさんに、
ただただ脱帽です☆

子ども時代のしーたさんにも、
「よく頑張ったね!すごいぞ☆」
って、心から言ってあげたいです。
(‐^▽^‐)

4 ■長編お疲れ様でした!

泣くほど悔しい出来事って、とても貴重だし、悔し泣き出来るぐらい一生懸命になることも、すごく大切ですよね!
子供の頃の、厳しい現実を知るとゆう挫折、アスペさんに限らず、すごく大切な通り道だと思います。
そしてそれを支えてくれるお母さん、大切な存在ですね!
ありがとうございました(*^_^*)

5 ■『あなたがあなたであるために』

この記事のコメントではありませんが、ご紹介の本、2年ほど前に買って読んでいます。
読んだとき、気が楽になったのを覚えています。

6 ■えらいですよ

相手の実力の高さを素直に認めるなんて…
私なんかその点ふだんから卑屈で失態を隠そうとコソコソしていた半面、だれかが失敗すると大げさに騒いでいました。そうやって相対的に、失敗しなかった自分の方が上だとアピールしたかったんでしょう…そんなにまで心が歪んでしまってました
そんなお門違いの攻撃性がまだ残っています。さすがに大人になって抑制できるようになりましたが、パーフェクトではありません…お恥ずかしい

7 ■悲しいなぁ

この時のつらさが。。。手に取るように伝わってきました。
身に覚えがあります。でも私は、私のレギュラーの座を奪った人が憎くてしょうがなかったですね~私の完璧主義もここから来たのかしら??

8 ■無題

こんにちは~
また寄らせていただきますねо(ж>▽<)y ☆
宜しくお願い致します(/ω\)

9 ■無題

しーたさん。子供のころからしんが強かったのですね。

自分だったらどうしてたかなと思い出します。

いろいろ思うけれど頑張る。それがあすぺさんの良いと所の一つかなと改めて思いました。

あとがき楽しみにしています。

10 ■並外れた努力は周囲の人たちの態度も変えさせますね

まずは連載お疲れさまでしたm(_ _)m

ご本人にとってはつらい思い出だったかもしれませんが、いち読者としては、良い話を読ませていただいたなと思います

バスケットの練習を始めたばかりの頃は、あすぺさんをいじめていたチームメイトが、

練習に練習を重ねてレギュラーの座をかちとった時、
そしてわずか1週間でその座を追われた時には、あすぺさんを励まし、力づける存在へと変わっていました

何がチームメイトをそこまで変えたかと言えば、あすぺさんの並々ならぬ努力以外に考えられません

私も不器用で運動音痴で、しかも人付き合いが下手なせいか、子どもの頃からいじめに遭うことがたびたびありましたが、苦手なことからは逃げてばかりいました

しかし、もし苦手なことから逃げずに努力していれば、周りの人の態度も変わったもしれないと思わされました

11 ■お疲れさまでした。

わずか一週間のレギュラー…。
―――悲しい現実。
でも相手の実力を「素直に」認めたしーたさんも
凄いと思います。

的外れなコメントかもしれないですけど、
この場合『不可抗力』ってのもあるような…。
得意なポジションは、もうすでに他の人のポジションで、一番苦手なことをやらざるおえなかった…『運が悪い』と言うよりも、この言葉の方があてはまると思うのは、私だけでしょうか?

私はこれまでの人生逃げまくってばっか(特に勉強面・あと色々)だったので、これから「ツケ」を払いまくりです。
焦っても仕方ないので、ゆっくり私のペースで行こうと思います。
自分を『少しずつ変えて行こう』って感じです。

あと、メッセありがとうございました。
「人を頼ってばっかりいてもしゃーない。これじゃ、『前と同じ』じゃない!」と気付きました。色んな体質の方もいらっしゃいますし。
とりあえずタッグ組んで、見つけてきます!

12 ■Re:お疲れさまでした。

>ぴかりさん

あ、ここで「運が悪い」って言ってるのは、
この時期に、転校生が来たこと。
しかも、よりによって、
バスケが超上手い転入生って…

「んな、あほなぁ~!」って感じでした(^_^;)

なにはともあれ、ぴかりさんが
元気になってよかったです。
これからもよろしくねー(^▽^)/

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