努力が実るまで2 -あとがき-
さて、今回の連載「努力が実るまで2 -バスケットボール編-」を振り返ります。
全話まとめ読みリンクはコチラ↓(※追記4/4)
最終的には、ぬか喜びのレギュラー落ちという辛い結末でした。
一般的に考えれば、アンハッピーエンドです。
私自身も、この連載を描き始めるまで、この最後の「レギュラー落ち」が、あまりにも衝撃的で強烈に記憶に残っていたため、ずっと残酷なアンハッピーエンドの経験だったと思っていました。
しかし、今回、こうして初めから順を追って思い出していくと、アンハッピーエンドではなかったんですね。
もともとの目的「普通の子レベルになる」は達成できて、クラスでの体育の時間のいじめはなくなった。
なによりも、驚異的な努力によって、それを見た周りの子供達の気持ちを変えることができた。いじめられるばかりで、どうしようもなく卑屈でいじけていた私が、周りの子供達に励まされて、どんどんと変わっていけたのです。
この経験がなかったら、その後の人生は違っていて、今の私はなかったと思います。
ずっと、「自分は何をしてもダメ。みんな私のこと嫌ってる。しかたないよ…」と、いじけたままだったでしょう。
ですから、みなさんの周りのあすぺちゃんが、何かのチャレンジで失敗して大きくへこんでしまうことがあるかもしれません。そんなときは、慌てずに、そのチャレンジの途中で得られたたくさんのよかったことに目を向けて、それを自覚できるように、励ましてあげてください。
私は、このことに気付くのに、27年もかかってしまったのですから…
さて、実はこの後、私は中学でバスケットボール部に入部しました。
私の得意なソフトボール部も水泳部も中学にはなかったので…
何よりも、私の中ではこのレギュラー落ちのリベンジの気持ちが強かったのです。
しかし、この頃の私はまだまだ甘かった。
なぜなら、「周囲を観察して」「知恵を働かせる」ことを意識的にはできなかったのです。このころの私が、ソフトボールと水泳(※)の成功体験から、得た成功への足がかりは「長くやっていれば、そのうちにコツがつかめて上手くなる」という程度の認識だったのです。
(※実は、水泳でも同じような経験がありました。また、後日、水泳編をお送りします。たぶん…)
その程度の認識で臨んだ上に、特に指導者にも恵まれなかったため、まったく開眼することもなく、結局、中学3年間はダラダラと惰性で続け、補欠のまま終わりました。
いま考えると、中学へ入ったときに新たなものに挑戦して、自分に合うものを見つけるという行動をとったほうがよかったんじゃないか…そう思います。
けれど、一度入った部活を辞めることも、私にはできませんでした。それは、母から「一度、始めたことをすぐにやめることは悪いこと」と教えられてきたからでした。
けれど、今になって思うのです。
いろいろなことに挑戦して、自分に合うものを見つける。
自分に合わないと感じるものは"切り捨てていく"。
そういう判断力を養うこと大切だと思うのです。
もちろん、何事も腰をすえてやってみなければ、わからないこともたくさんあります。
要は、どちらかに固執するのではなく、自分の人生をできるだけよく生きていくために必要なものを見つける。そのために、あるときは粘ってがんばる。あるときは、さっさと見切りをつける。そんなバランス感覚を身に付けることが、一番大切なのだと感じます。
人は、たくさんのことをすべて完璧にこなすことはできません。
特に発達障害のある人なら、なおさらです。
中学レベルであれば、全教科オール5なんてことも可能かもしれません。けれど、それはあくまでも、"学校のテスト"という狭い限られた範囲でのこと。
できるだけ早い段階で、自分の得意を自覚して力を注げるようにすることが、発達障害をもつ人が、無用な自己否定感に犯されることなく、精神的に自立して生きていける道ではないかと感じています。
とはいっても、中学でバスケットボールを続けて、悪いことばかりではありませんでした。このバスケットボールの練習で友達になった子供達と、中学でもバスケットボール部で一緒になり、友達関係が続きました。それによって、中学時代を楽しめたり、いろいろな場面で助けられることがありました。
今、こうして"人生の一部"として振り返ると、小学校時代の私の最大のチャレンジは、結末こそ辛かったものの、その過程では、いいことのほうがたくさんあって、その後の私の人生をよい方向へと大きく変化させたすばらしい経験だったのです。
あまりにも、最後の結末が辛くて悲しすぎたために、たくさんあった"いい事"を忘れてしまっていたんですね。
みなさんの辛かった思い出の中にも、
忘れてしまっている"いい事"が埋もれているかもしれませんね
<おまけ>
私のバスケのレギュラー落ちのときの運の悪さは、
今でも我が家の思い出話ででてきます。
母「ほんま、あんたって、運悪かったよなぁ~」
私「漫画とかドラマでこんな展開やったら、"それはないやろ~!"って、ツッコミ入れるで。ありえへん展開やったわ…」
母「ほんまやで…いつか、漫画にしたらおもろいかもなー(笑)」
そういって笑ってたんですが、ほんとに漫画にしてしまいした
事実は小説より奇なり。
私の人生、良くも悪くも、こんなできごとがたくさんあります。
きっと、そのうち記事にしますので、おたのしみに
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というわけで…
さすがに、1ヶ月の辛い思い出の連載は疲れました
今週は、ブログをお休みさせていただきます。
(気が向いたら、漫画なしの記事を書くかもしれませんが…)
また来週、お会いしましょう
1ヶ月の連載終了で
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1 ■おつかれさまでした(^o^)丿
中学でもバスケ部って!\(゜ロ\)(/ロ゜)/
すごすぎる!!!
そうとう精神的に強いよ!!
本人はわかってないかもしれないけど・・・
そうそう、時と場合によるっていうのが
難しいよね・・・
継続は力なりってこともあるし
石の上にも3年ってこともあるし
なので見切りをつけたり辞めることが難しい。。。
でも早くやめておけば・・・ってこともある・・・
(^_^;)そのへんの見分けは難しい・・・
どっちも気持ちの持ちようってこともあるだろうけど・・・
けどだ。。。
気持ちだけではどうにもならんこともある・・・
そんな時は思い切って方向転換もありだよな!
と思う私です(^◇^)