記事入力 : 2010/08/29 10:49:04
日韓併合100年:韓日の子孫たちが率直な対話(上)
「日本の若者が憎いわけじゃない」「子孫として申し訳ない」
韓日の大学生、歴史の現場を行く
大韓帝国末期の義兵の子孫と、朝鮮神宮の神官の子孫が率直な対話
日本の一橋大学大学院で韓国史を専攻しているオオハシ・ヨシヒロさん(24)は、眠れない日々を過ごしていた。「韓日大学生共同歴史体験」を控え、期待と不安が交錯していたのだ。オオハシさんの祖父は、日本による韓国強制併合時代の末期、ソウル・南山にあった朝鮮神宮の神官を務めていた。
高麗大経済学科のイ・ヘミンさん(20)も、同じように緊張していた。イさんの曾祖父は、大韓帝国末期の抗日武装闘争(義兵闘争)に参加して苦難を味わった独立有功者だ。「加害者」と「被害者」の子孫が顔を合わせたところで、どれだけ腹を割って話し合えるのか。二人は対面したものの、なかなか重い口を開けなかった。
「日本に対しては、常に複雑な感情があります。経済学を専攻する者として、日本との貿易規模が拡大し、文化交流も活発化していることには好感を抱いています。でも、曾祖父が抗日闘争に参加したため家族が非常に苦労したという話を聞いているので、日本に対する憎しみも大きいんです」(イさん)
「祖父は抗日闘争とは関係のない1937年、朝鮮に赴任しました。20歳のときで、末端の職責でした。でも、民族抹殺政策である『皇国臣民化』の一つとして、朝鮮人に神社参拝を強要したのは明らかなため、子孫として申し訳なく思います」(オオハシ)
- 抗日闘争の義兵のひ孫に当たるイ・ヘミンさん(写真右)と、朝鮮神宮の神官の孫、オオハシ・ヨシヒロさんは、釜関フェリーの船上で互いの胸の内を語り合った。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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