なに気のヅカ話
宝塚歌劇 観劇記
愛すべき、少女。 今回ほど、スキルあんましない抜擢娘役トップが正解だった作品はないなと感じたことはない。 花組公演、「麗しのサブリナ」。 いやー、可愛い話で、ほんとうにほっこりしましたさ(笑) 上流社会のオシャレな生活と、格好いい男の子に憧れてる、至ってフツーの女の子が、パリでオシャレとエレガントを身に付けて、憧れの男の子に振り向いてもらえた上に、ダンディーなおじ様にまで、愛される・・・。 なんて、この上ない、「おとぎ話」! 今までヅカでやんなかったのが不思議な位、ヅカ的ドストライクな作品。 その「至ってフツーの女の子」が、バウヒロ、新公各1回程度のスキルの蘭ハナちゃん(蘭乃はな・らんのはな)が、やったってことに、今回、好感を覚えた。 なんかねー、いっぱいいっぱいなのが、可愛いの。 必死な感じが、2階のB席にいても感じるのよ(笑) でも、それが、「サブリナ」にかぶって、いいの。 お相手のまとぶん(真飛聖・まとぶせい)は、先妻あやね(桜乃彩音・さくらのあやね)にベタ惚れで、若っかいにーちゃんなイメージがあったけど、さすがに、ここまで若い後妻もらったら、「支えたらなあかん」的なモノが出たのかも知れない(笑) にじみ出る、渋さと落ち着き!にーちゃんが、一気におじ様に急成長! とはいえ、設定年齢は30台前半・・・実は「おじ様」と呼ぶには若いので、色々そんな若さも垣間見える芝居で、「フツーの女の子」が思わず揺れちゃう、いい男っぷりに出来上がってたと思う。 デイヴィッド・そーちゃん(壮一帆・そうかずほ)の軽いバカボン振り(でも、オシャレで、若い女の子が憧れそうなキャラ)もよく出てて、彼(そーちゃん)自身の余裕を感じられた。 ま、こんな役何度目なん?な余裕があるんだろうけど(笑) 本当にね、サブリナ・蘭ハナ目線で芝居を見たら、ものすごいキュンキュンする話で、女の子回路刺激されまくりなんだけど。 ・・・ライナス・まとぶん目線で見てると、よーわからん・・・。 ライナスは、会社の発展の為に、デイヴィッドと相手先の娘を結婚させようと考えている(ひでぇ・笑)。 で、パリに留学して、サナギが蝶になったよーなサブリナに夢中になっちゃったデイヴィッド(んでサブリナはデイヴィッドが元々好き)の目をそらせるため・・・てか、サブリナに諦めさせるために、一計を講じる。 弟に軽い?怪我をしてもらって、二人を引き離し、第三の男に彼女を誘惑してもらう。 その「第三の男」は自分だけど(笑) ライナスって、女に興味ないわけじゃなくて、暇がないって感じ? 一応、それなりの扱い方は、知ってるみたい? でも、仕事男だから、そんなことに時間使いたくない。 だから、「一応」以上はやらないし、知らないカンジ?(笑) ・・・これがくせもの(笑) てか、ビミョー。 どっちなんだろう? いつまでサブリナを「弟の困った恋人」と思っていたのか、 いつから「愛してしまった女性」と思ってしまったのか・・・。 わかりづらい・・・。 ん、でも、リアルだったらそうかもしれないなぁ。 揺らぎの時ってあるものね。 ライナスが、「彼女をパリに送り返す」って口では言いながら、ほんとは、傍に置きたいと思っていたのかもだし、「甘い言葉をわざと言ってる」つもりで、マジだったり(笑) あるよね〜。 はっきりしない分、サブリナはドキドキさせられて、辛くて幸せな気持ちを味わう。 その、サブリナ通して、観てる私もドキドキする。 デイヴィッドが、初めて本気で好きになったサブリナが、にーちゃん好きになってたって知って、でも、にーちゃんなら仕方ないって身を退こうと決心したけど、殴らずにおくものかって殴ったあの場面。 ベタやなぁ〜(昔の少女漫画や)。と思いながら、「きゃー(はぁと)」と喜んじゃうわけですよ(笑) 自分の為に、好きな人と好きだった人が殴りあい・・・(笑)♪けんかをやめて〜♪の世界(爆) 女の子の、ある意味「永遠の憧れ」ちゃいます? それを、まだまだ少女(年齢も、スキルも)の蘭ハナちゃんが演じる事によって、より、リアルってか、身近ってか、気持ち良く(笑)見て感じられた。 サブリナ・・・甘酸っぱい、少女の頃の夢を思い出させる作品だわ(爆) (8月26日付け) トップへ ヅカ話表紙へ |
何処に向かっているのか・・・宝塚 ミズ(水夏希・みずなつき)の退団後、新生雪組のこれからが、発表された。 ・・・トップ娘役置かないそうだ。 お披露目公演は、再演だそうだ。 正直、最悪のパターンが来たと思った。 あさこちゃん(瀬奈じゅん・せなじゅん)の、その任期後半に「トップ娘役不在」があった。 あのわずかな時期で、「固定ヒロインがいない」ということが、どれだけ「タカラヅカ」という作品世界に打撃を与えるか、観ている方は、よく分かったはずである。 「タカラヅカ」の作品には、「トップ」を冠した男女が必要なんだと。 じっくりガッツリ組んだ2人が紡ぎ出す、ストーリーに、観客が感動するんだと、どうして分からないのか・・・。 あさこちゃんの時は、組んでいた娘役が辞めて、後少しを組ませるのも・・・的な理由があったのかと、好意的に撮ることも出来たけど、今回は、あんまりだ。 キム(音月桂・おとづきけい)にも、娘役3人にも、絶対良くない。 なんで、分からないのか・・・。 何をしたいのか、どうしたいのか、よく分からない。 お披露目は、梅芸で楽を終え、博多座で公演する「ロミオとジュリエット」の再演だそうだ。 結果的に成功したとはいえ(一部ではそうでもないという意見もあるけど)、わずか2年で再演した「スカーレットピンパーネル」の発表時、どれだけ危惧する声があったか。 それは、イメージが強烈に残りすぎていて、どんなに後の組が頑張っても否応なしに比較され、「最初の方がよかった」ということになるからだ。 どう考えたって、「おめでとう、よかったね」と、両手を挙げて言える状態ではない。 固定されないコンビは、安定性を欠き、繰り返す再演は、新鮮みを失う。 ・・・お金、ないのか?宝塚歌劇団は・・・。 そうとしか考えられない。 全く、ファンの意志と真逆を行くこの方針を観てしまったら・・・。 いったい・・・何処に行くつもりなのか・・・タカラヅカは・・・。 (7月28日付け) トップへ ヅカ話表紙へ |
更にうっとり←すずみんのお茶会 今回の公演の役作りの為に、白髪に近い金髪にした、すずみん(涼紫央・すずみしお)。 そのド金髪を、より近くで見てみたいと、Kさんに誘っていただいてお茶会に行く。 今日は、2回公演。明日も、2回公演。 ハードやなぁ。 それが原因かどーかはわからないけど、すずみんの到着が遅れて、お見送りがなかった。 ま、仕方ないから、いいんだけど。 今日のすずみんは、全身真っ黒の出で立ちで、ぶっとい白のフレームのダテ眼鏡をかけていてた。すごい、格好いい!! 客席の「青系」服、アクセの多さにうれしそう。 はい。がんばりました(笑) しかし・・・本当に白いよ、髪の毛。 ハニーブロンドどころの騒ぎじゃないわ。 みんな、乾杯の間も髪に視線が行ってるカンジ(笑) すずみんのトークも、まずそこから(笑) ま、色んなところで出てる話だけど、下級生の頃から「白髪」をやってみたかったらしい。(なんで?) でも、本公は、芝居+ショーで、その両方白髪ってのもよろしくないし、燕尾服には、あわないしで、なかなか難しい。 だけど、今回の芝居は、「ロック」だし、可能なんじゃないかと、先生に相談なしに、ディナーショーの翌日、美容院に走ったらしい。 ・・・いったい、どんだけやったら「日本人の黒髪」のメラニン色素は抜けるんだろう・・・と思ったら、「5回ブリーチを3日やりました」と。 会場内、ざわつく。 そりゃそーだ。 ブリーチ経験ある人ならわかると思うけど、あれって、頭皮に相当負担かかって、かなり痛い。 それも、一日5回もやって、3日だとう? 「痛みには強い方なんですが、最後の時には、雑誌読んでてもなにしても、頭が痛くて・・・。」 そりゃそーだ。すごいなぁ。 それだけ思い切ったことしておかげて大満足の仕上がりになったそう(長さも20センチほど切ったらしい。20センチもあったんだ・笑)。 だけど、劇団に行く日に、不安になってきて、「理事長に呼ばれたらどうしよう〜」とか、「ベンヴォーリオは、長髪で」とか先生に言われたらどうしようとか、思ったらしい(笑) 幸い理事長には、「思い切ったね」といわれ、小池先生には「いいんじゃないですか」と言われたそうだ。 似合ってるから良し?(爆) 「とある方からメッセージをいただいています」と、司会のおねーさんが代読したのが、べにお(紅ゆずる・くれないゆずる)からのメッセージで。 二人は、べにおが初舞台の時(2002年星組公演「プラハの春」)の時から仲良しで、組配属の時の話なんかは有名だけど、今回友達役で、ひときわ一緒にいる時間が増えたらしい。 学年違うとあまり接点なかったりで、しゃべったりなんてことも少ないので、べにおのような存在は、ありがたいらしい。 ロミジュリのフィナーレでテル(凰稀かなめ・おうきかなめ)と、役柄は敵対してるけど、ものすごく仲良く笑って肩組んで楽しそうな姿を見て、「星組って、仲良いんやなぁ」って幸せな気分を味わったんだけど、すずみんも、ファン時代そんな姿を見るのが好きだったらしい。 普段から、その為にコミュニケーション取って、上級生下級生の間の風通しをよくしているんだろうなぁ。 「人間好き」のすずみんらしいわ。 ディナーショーの話も少し。 スカステのニュースでまるっきり声出てなくて、心配したけど、ショーの「ソプラノ」が原因ではないみたい(笑) 「激情」のガルシア役でずっとがなってた上に、休みの日もディナーショーのお稽古をして喉を休める日がなかったからだそうだ。 初めてなったらしい。・・・喉、つよいのね。でも、気をつけて欲しいよ。 と、言いながらも、今回のベンちゃんも音域が凄くて(いつものソまでじゃなく、ファの音まであるそうな)、毎回緊張するらしいんだけど、お茶会では、ちゃんと話して途中退場したり、筆談したり(実際あるらしい)ってことはしたくないからって、ピンマイクのレベルあげてずーっとしゃべってくれた。 本当に、いい人だわぁ。 今回も、テーブルの間回ってくれました。 ま、びっくりするほどテーブルが近かったから、私達のテーブルには、背を向けていたけど(笑) 「沢山話したい」と、ずーっとしゃべっていたすずみんだけど、時間がなくなったみたいで、司会のおねーさんに止められてしまった。 えー?って空気。 とりあえず、テーブル毎の写真撮影会。 どさくさに紛れて、隣に座っちゃいました(笑) 緊張して、横、向けなかったよ〜。 ・・・次の機会には後ろに回ろう・・・。落ち着かないわ(笑) 抽選会では、サイン入りプログラムとか歌劇とか、写真の他に、すずみんの私物が景品になっていて、今回ベンヴォーリオの衣裳として使っているグローブの片側なんて激レアものがあった。 それを説明しながら、はめてみるものだから、みんな色めきだつ(笑) 当たったのは、小学生くらいの女の子で、名前を呼ばれた瞬間「キャー」って大喜びしたものだから、「いいリアクション有難う」ってすずみんも大喜び。 ものすごく嬉しそうな姿に、みんなも、「よかったねー」って雰囲気でとてもあったかい気持ちになった。 すずみんへのプレゼントは、博多の暑さに負けないように・・・というものらしいけど、「目録」だった。 ・・・なんなん?と思ったら、はちみつ・・・5キロだそうな(爆)カメミツってブランドの・・・。 調べたらスッポン+蜂蜜の健康食品らしい。 うわ・・・すごそう・・・。 ちえ(柚木礼音・ゆずきれおん)が、やりはじめたとかで、はちみつ8に水2を混ぜたものでうがいすると喉がしっとりするらしい。 ただし、喉が痛んでいるときは、かなり痛いらしいけど。 ・・・ちえ・・・すごいことしてんのねぇ。 時間いっぱいまで、沢山話してくれて、楽しいひとときだった。 夢見心地で、Kさんたちとお茶をしてから帰る。 本当、いい人好きになったなぁって(爆) (7月18日付け) トップへ ヅカ話表紙へ |
なにが驚いたって、すずみんの髪色ですわ! お・・・王子が、星組の王子すずみん(涼紫央・すずみししお)が・・・ワイルドになってる。 ベリーショートのド金髪! メイクもいつもと違って、華々しい感じじゃなくて、とことんワイルド(笑) 公演始まる前から、話題にはなってたけど、ここまですごいとは思わなかったわ。 あそこまで徹底されるといっそ潔くて格好いい(爆) お衣装の、しっぽも、一人だけ付いてて、「すずみんにお誂え」感MAX! ひるがえす度に、きゃーって言ってしまいそうだよ(爆) ちえ(柚木礼音・ゆずきれおん)はともかく、相当下級生の、べにお(紅ゆずる・くれないゆずる)の親友だから、若い・・・ぶっちゃけ少年に近いキャラを演るために、思い切ったんだなぁと。 はじけっぷりもよかったけど、二人と仲良いのねって感じがとてもよかった。 どちらかというと、「はじけてる若い子達を後ろでにっこり見守っている」(←スカピン、シクハンなど)ってイメージがあって、一緒にバカ騒ぎしてるってのが新鮮だったし。 でも、今回一番少年らしい(設定年齢20代に上がってるから少年は、違うかもだけど)ってか、「若い人」らしさが出ていたと感じたのは、「泣き方」だった。 マキューシオ・べにおが、死んだ時、(結婚した時は責めたけど)ジュリエットが死んだことを、親友としてロミオ・ちえに伝えに行った時、そのせいでロミオ・ちえが自殺してしまった時、悲しみ具合が、半端ない!! 大人の悲しみ方じゃなくて、若い子が外聞憚ることなく、全身で悲しんでるの。 3人の仲間のうち、自分だけ生き残った辛さ、切なさが、慟哭となって彼の喉から吐き出されてる。 彼はまだこれから生きていかなくてはならない。 長年いがみ合っていた両家の、新しい歴史を見守り、築き上げて行かなくてはならない。 孤独を抱えて。 若さだけで突っ張っていた少年が、大変な経験の後、大人になったみたいな(笑) 全てを、若い(ワイルドな)拵えにしている事が、そのラストで十二分に、生かされていると思った。 すごいわ、すずみん! (7月16日付け) トップへ ヅカ話表紙へ |
よもや号泣するとわっ!←星組ロミジュリ 戯曲「ロミオとジュリエット」を初めて読んだのは、小学生の時だった。 それから30年近く、舞台だの映画だの、マンガだの、教材だのと、幾度となく見て読んでした作品なのに。 オチまで全くわかってる作品なのに! ヤラレてしまった(笑) ラストシーンで堪え切れずに泣いてしまったわ。 ジュリエットが死んだと思って毒を飲み、こと切れるロミオ。 後30秒早かったらハッピーエンドだったのにってタイミングで「清々しく」「期待に満ちて」「幸せ度MAXに」起き上がってくるジュリエット。 その、後に絶望を知る事など知らぬ気な愛らしく、幸福な様子のジュリエットに、涙腺直撃くらった。 ねねちゃん(夢咲ねね・ゆめさきねね)は、やっぱりジュリエットがよく似合う。 可憐で愛くるしくて、元気で。 ちえ(柚木礼音・ゆずきれおん)も、最近は、格好いいキャラで押してるけど、元々(私のイメージとして)若い少年みたいなエネルギーも希望も溢れまくってるのが似合ってる子だから、とんでもなくぴったりだ。 その、二人の悲劇に、涙を押さえる事が出来ない。 しっかり話知ってて(くどい・笑)、二人の死があって初めて、両家が憎しみのクビキから解き放たれるってわかってるのに、「神様、酷い〜(涙)」って思ってしまう(笑) 若い二人の、他になにもいらないという想いの強さも切ない。 二人の死を知って、嘆き悲しむ二人の母。拳を握り締める父。 親友が二人とも死に、一人残されたベンヴォーリオ。 自分がジュリエットの死を伝えたばかりに、自殺したであろうロミオの前で、泣き崩れる。 そんなに、愛していたなら、なんで前から二人の言葉に耳を傾けなかったのか。 腹立たしい気持ちさえ起こってくる。 キャピレットとモンタギューのいざこざを大喜びで(舌なめずりして)見ていた「死」が、二人を引き合わせた「愛」の願い通り、両家の間の憎しみが消えていく様を、「なんでっ?!」って顔をして見ている。「愛」は、むしろにっこり微笑んでいる。 この二人のキャラもよかった。 いわゆる「古典劇」のロミジュリが、この二人がいるおかげで、わかりやすい、てか、受け入れやすい話し運びになっていたと思う。 彼らは、直接なにかするってわけじゃないけど(唯一、ジュリエット死んだ知らせを受けたロミオに「死」が毒薬売ってたけど)。 両家がずっと「死」に魅入られてて、なんとかしなきゃって「愛」が憎しみの心がないロミオとジュリエットを引き合わせ、架け橋にしようとする(もしかしたら、人柱?)。 「死」と「愛」の戦いに巻き込まれたというか・・・。 そんな見方が出来たから。 難しい役どころを、急成長して表現したマカゼくん(真風涼帆・まかぜすずほ)、男役なのに、びっくりするほどにチャーミングな礼くん(礼真琴・れいまこと)。 彼らがある意味主役だと感じた。 幕開きのじゅんこさん(英真なおき・えまなおき)のナレであったように、「愛と死の物語」なんだと。 それがまた、涙を誘う。 そして、すとんと納得する。 このタイミングの悪さも、止まらなかった憎しみも、生き急ぐ恋人たちも、全てこの、人ならぬ二人の仕業、か、と。 憐れな二人と、両家の物語なのだと。 (7月16日付け) トップへ ヅカ話表紙へ |
水夏希祭 って様相を呈していた「R(L)OCK ON」。 なんせ、でずっぱり。 引っ込むのは早替わりの為!? すげぇ。ひと昔(ふた昔?)前のショーを思い出す。 トップでずっぱり、観てる方はいいけど、生徒死にますよみたいな。 ここでも、やっぱりゆみちゃん(彩吹真央・あやぶきまお)不在を思い知らされる。 キム(音月桂・おとづきけい)以下結構スター揃いの雪組であっても、場を任せられる人がいない。 いや、ミズが引っ込んでいるあいだ、誰かが舞台を繋いでいたんだから、「任せられる人」がいないってのはアレだけど、印象が薄いてか、完全に「繋ぎ」だと思ってしまう。 キタロウ(緒月遠馬・おづきとおま)を探して一応見るんだけど(笑) みなこちゃん(愛原実花・あいはらみか)も出てるし、いい場面もあるし、踊れる人なんだって再認識したけどもさ。 ま、今回はミズ祭りで(笑) とにかく、格好よかった。 いつの時代だ?なロックスターなお衣裳も、アラブの王子(?)も、赤い変わり燕尾も、デュエットダンスの白いお衣装も、タキシードも黒燕尾も! キレイで格好いい!熱くないし、派手じゃない。 名前の通り、流れる水のような、澄んでいて静かな身体の動き。 はぁぁ・・・。 熱っ苦しい、ダイナミックなダンス(ちえ(柚木礼音・ゆずきれおん)的な)が男役らしいと思っていたし、好きなんだけど、こーゆー押さえた的なダンスでも、男役・・・てか、格好いいって思うんだ。 そういえば、トート閣下の時もすげークールだなぁと思ったなぁ。 熱い情熱とか思いを、チラとも見せない姿に、余計情熱を感じてしまう。 格好いいよぅ。 とにかく、圧倒されてしまった。 これがサヨナラなんて寂しい。仕方ないけど、寂しいなぁ。 (7月8日付け) トップへ ヅカ話表紙へ |
ごめん、やっぱり正塚先生、好きだわ(笑) たとえ、ラブシーンがなくとも、むさ苦しい野郎どもばかりでも、殺しのシーンが多くとも(笑) 正塚先生の作品世界に心トキメク(笑) いや、トキメクってのは違うか・・・。 胸が痛くなる。きゅーって。切なくて、苦しくて、泣きたくなる。 なんかわかんないけど。 ゆみちゃん(彩吹真央・あやぶきまお)の抜けた穴は、意外に大きくて、ミズの隣でしゃべったり、笑ったり怒鳴ったりするのが彼女じゃないって見てて辛い。 どんなにキム(音月桂・おとづきけい)がよくっても、違和感は拭えない。 あの、完璧な息の合った演技を、ミズが退団するときまでやっぱり見ていたかった。・・・まぁ、これは別の話だけど。 ま、それもあったからかな。 作品の横糸が「男同士の友情」でも、「つかの間一緒だった女性との淡い恋」でもなく、「ロジェ」という人間そのものだと感じた。 あ、縦糸は、「戦争」か、「復讐」。 つまり、まんま「ロジェ」の話なんだと。 ロジェが愛したもの、憎んだもの、すれ違ったもの、触れ合ったもの。 彼は家族を殺した男を「殺す」ことを生きる支え、てか目標にして24年って長い時間を生きてきたけど、24時間その事だけを思って生きてきたわけではない。 もちろん、そのためになんでもしてきたし、ハナからやらなかったこともあるだろう。 だけど、人を殺す事だけ考えて生きてきた人に、あんな感情があるはずがない。人を心配したり、思わず助けたり、八つ当りしたり。 そーゆーもんだと納得する。 彼は生きてるんだから。 心に暗い影がずっとあったって、太陽にむいて、生きてるんだから。 だから、関わりあった人や事柄に心が動く。 殺す為に探しだした人を、殺さずに、でも、家族を思って悩んだりする。 次の人生も、彼はちゃんと生きていくだろうな。 ちゃんと人と関わりあって。もしかしたら、恋もするかもしれない。 一人の男の行く末まで考えてしまう、そんな話だった。 ほんと、格好いいんだってば。正塚ワールドは! (7月8日付け) トップへ ヅカ話表紙へ |
年間8公演。 2011年の公演スケジュールが出た。 我が星組は、ムラの2回目が年末になったので、本公演が2本3回(大劇2回、東京1回)だけど、バウ+日青、中日、博多、バウ、中日と、5本も公演が控えている。 ・・・ディナーショーとかそんなのはまだ載っていないから、ざっと見ただけでも「働きづめ」って分かるよなぁ。 今年の年末から1月お稽古〜本番(バウ+日青、中日組)2月の末まで。 3月頭からお稽古〜本番(本公)5月中頃まで。 すぐ東京、6月頭から7月頭まで。 直後からお稽古〜本番(博多)8月末頃まで。 一寸ずれて7月半ばからお稽古〜本番(バウ)9月頭まで。 多分博多組が直後からお稽古〜本番(中日)9月末まで。 で、10月中頃からお稽古〜本番(本公)年末まで。 大変だぁ。生徒もファンも(笑) 下級生なんかは、交代で、てか出られない公演もあるだろうし、そこそこ休めても、上級生や、スターさんは休みなしにどれかには出なくちゃだよねぇ。 さてさて、1月のバウ+日青と、中日。すずみんは、どっちになるかな。 8月の博多かバウも別れるだろうな。 テル(凰稀かなめ・おうきかなめ)も、ともみん(夢乃聖夏・ゆめのせいか)も今年主演した(する)から、どれか1つは、べにお(紅ゆずる・くれないゆずる)主演やるかなぁ。 てかてか!!すずみん主演観たいですがっ!! 「別格」スターさんって、こういう時どうなるのかしら? しいちゃん(立樹遥・たつきよう)がバウ主演したの、わたるの退団直前だったから、もう「別格」スターやったものねぇ。 望みはあるよね(笑) 発表されていないだけで、もう決まっているとは思うけど、 「歌劇団上層部のみなさん、すずみん主演作品をどうかよろしくお願いします!!」 (7月6日付け) トップへ ヅカ話表紙へ |
夢で想う 私は、舞台を観ていた。 多分、「トラファルガー」だった。 いつもと目線が違っていた。 たぶん、2階席の上にある照明ブースの下手側辺りから、何故か腹ばいになって、その夢の世界をまるでのぞき見るかのように観ていた。 隣には同じように腹ばいになって観ている人がいた。 「きれいね」というと、「うん」と言葉少なに返してくる。 いつもより遠い舞台。きらびやかな舞台。 息づかいは感じるのに、まるで別の世界の事のように感じる。 「もう一度、お芝居したいなぁ」突然、そう思った。 芝居をするときの、熱に浮かされた様な高揚感。異常なまでの集中力。役が乗り移ったときの恍惚感。 もう一度、感じたいと思ってしまった。 「本当はさ、辞めたくなかったんだ。」 あそこで、ライト浴びて、踊って歌っていたかった。 それまで隣の人が誰かなんて考えてもいなかったのに、すとんと「ゆみちゃん(彩吹真央・あやぶきまお)」だと納得した。 「私も観ていたかったよ。」そう言って、二人で抱き合って泣いた。 少年のような「ゆみちゃん」の背中をポンポンと叩きながら、二人で泣いた。 ・・・そんな、夢を見た。 ・・・なんでよ(笑) いや、確かにゆみちゃんの退団をぶっちゃけ不満に思っていたし、納得していないけど、キムを応援しようって気にもなってきていたし、何より、すずみん(涼紫央・すずみしお)より先に夢に出てくるほど、思い入れがあるとは思ってなかった(爆) でも、本当に切なかった。 ゆみちゃんの退団は、「彩吹真央」という一生徒の退団というだけではなく、宝塚の歴史に、てか私達ファンの記憶に「複雑な出来事」として残るんだろうなぁ。 てか、しばらくは、切なくて辛いなぁ。何観ても。 (6月28日付け) トップへ ヅカ話表紙へ |
海の男の友情と愛情。 「でっかいわんこがしっぽ振ってる!!」 と、思った、「トラファルガー」のトマス・ともちん(悠未ひろ・ゆうみひろ)。 上官であり、友人でもあるホレイショ・ゆうひちゃん(大空祐飛・おおぞらゆうひ)に、大きな体でワフワフ言いながら、しっぽ振って絡みついてる感じ(笑) 「ル・プティジャルダン」以外で初めて?ないい人キャラで(爆)ビックリと共に、目がいってしまう。 戦争から帰ってきた途端、出撃命令を受けて、「えっ?!妻と娘にも会ってないのに」って、王子・まさこ(十輝いりす・ときいりす)の前でうっかり言っちゃうほどに、普通にアットホームパパ(笑) で、ホレイショの浮気を、見て見ないふりも、しらばっくれるのも出来ない(努力はするけど)不器用な、正直者。 でも、優秀な士官で、しっかりホレイショを補佐している。 誰よりも一番、彼を理解して、信用して、もしかしたら愛していたかも(爆) 大きい体で、はち切れんばかりの友情と、愛情をぶつけてくるトマス・ともちんに、もちろん、ホレイショ・ゆーひちゃんも、同じだけの想いを感じてるの。 命さえかけられるほどの、篤い友情。 一人の女を自分の物にするため、二人で幸せになるために、命をかけて赴いた戦場。 そこで、命を落としてしまうホレイショ。 彼の腕の中で(笑) あの大きなわんこが、一番大切な友を腕に抱いて、慟哭する姿は、その後の、愛する人が死んだと知らされて、茫然自失とするエマの静かな哀しみより、グッときた。 感動な訳ですよ(笑) 「宝塚」である以上、男女間の恋愛に比重が傾くのは仕方ないんだけど、どーも、この二人を見ていると、(変な意味ではなく!!)ホレイショが一番心安らかにいられる場所は、実は彼らのいるところだったんじゃないかと・・・思うわけで。 ホレイショの死後、エマと子供は、かなり大変な一生を送るみたいなんだけど、彼自身は、ある意味幸せに死んでいったんじゃないかなぁと思う。 男の友情と、愛情・・・。 それも時には一番大切な物としてもいいんじゃないかな・・・なんて(笑) (6月6日付け) トップへ ヅカ話表紙へ |
爆笑してしまった。宙組「トラファルガー」 至る所に、爆笑ポイントのある「トラファルガー」。 最高である(笑) いやー、サイトーくん(齋藤吉正・さいとうよしまさ)、GJ! アニメのような大盛り上がりな、オープニング。 ただの「カーテン前芝居」にしない、ある意味新しい、場転の手法。 衣裳、髪型、全てのビジュアルにこだわった、個性豊かな登場人物達。 ツボを突く台詞や、演技。 そして笑わせて泣かせる演出。 もう、いちいち嬉しくて、笑いがこみ上げる。 なんだろう、戦隊ヒーロー物見ているみたいな「ひゃー、こういうのを見たかったの」的なおもしろさ。 (不倫だけど)恋愛も、男同士(男女間もあり)の友情も、これでもかなガッツリ感。 元々の話がま、そんなに複雑じゃないから(歴史物だけど)、ちょろちょろ出る説明台詞(と、スクリーンのアニメ)で充分理解できるので、予備知識なしで楽しめたのも、入り込みやすかった一因かな。 知っているに超したことないけどさ(笑) 私なんて、「トラファルガー」って聞いて、イギリスの公園(広場)しか出てこなかったもの(笑)「ネルソン」は、「提督」しか出なかったし(笑) 感情移入しやすいキャラはいいな。 観やすい。 今回のホレイショにしろ、エマにしろ、原因や行動や結果が、至極わかりやすかった。 「そりゃ、そうだろう」的な。 だから、イライラしなかった。 感情や、行動が揺れるのはいいけど、ブレるのはかなわない。 某先生の「人格替わってますけど?!」的なのは本当にイラつくから(笑) それで思い出したけど、サイトーくんは、あの台詞、わざと入れたのかな? 「ブロンドの髪をひるがえし」ってのと、「見えていないのか!」 ・・・結構ねぇ、良いシーンだったんだけど、突っ伏して笑ってしまいましたよ。 私が思うに、あれは彼(サイトーくん)のお茶目なんだと。 一寸大先生おちょくってみようと(笑) いやいや、ナイス。 「分かる人だけ笑って」的なの大好き。 ま、ヅカファンなら全員笑えるだろうけどね。 ラスト、ホレイショが死んでからのエマをキレイにまとめたのも、よかったな。 夢があって。 「不倫もの」だけど、美しかったよ。 だから、観終わった後、「ああ、面白かった」と思えた。 正しい、娯楽作品に仕上がっていたと思う。 (6月6日付け) トップへ ヅカ話表紙へ |
夢のひととき←涼紫央ディナーショー「Profile」 再び、オペグラなしで、近距離なすずみん(涼紫央・すずみしお)を観られるとは思わなかった。 立ち位置によっては、全身、遮る物がないってくらいの所だった。 そんないいお席で「涼紫央」が冠のショーを観られるだなんてっ!! 席に着いて、それが分かった途端、緊張した。 うれしいけど・・・ひゃーってカンジ(笑) 当然、出されたコース料理はのどを通らず、デザートは、半分以上お残ししてしまった。 ドキドキで開演を待つ。 黒のロングジャケットのすずみん、ツバのうんと短いソフト帽被って、なんと客席登場。 「PARADISO」歌いながら、生徒にちょっかい出しながら、舞台へ。 今回の構成、演出は、ネオダンの岡田先生。 よかったぁ。てか、すずみんの魅力を一番引き出してくれる先生の様な期待をしてしまう(笑) もう、星組だけでなく、全下級生達に見習って欲しいほどの完璧リーゼント。 こんなに似合う人知りません!(爆) 「ダンス・ウィズ・ミー」を格好良く続けて歌って、じゅんな(水輝涼・みずきりょう)、れんた(如月蓮・きさらぎれん)、なっちゃん(白妙なつ・しろたえなつ)、りりか(華雅りりか・かがりりか)が「You and the night and the music」歌ってる間に、茶系のタキシード風のお衣装に替えて、「バートランドの子守歌」を。途中まで日本語で。あ、こんな歌やったんや。 これって、スカステで萬さんがやってた番組で、歌ってた奴よね。 椅子に座って。・・・椅子出てきた(笑)座ったトコも格好いい(笑)てか、正面で、心臓止まりそう。 んで、アカペラで「アメイジング・グレイス」を歌う。 ひえええ。きれい・・・。やっぱり歌上手いよ。うっとり。 そこに、じゅんなたちが混ざって来ての合唱。すごい。 この子達、歌の上手さで選ばれたのかな。 ご挨拶で、「全ツ中、ホテルなどで、一生懸命お稽古しました。」って言っていた。ものすごくよかったよぉぉぉ。 で、そのMCで、すずみんが、ま、みんな知ってることなんだけど、「宝塚が大好きで、出待ち、入り待ちして、とある方のお茶会にも行ってました。本当に、マンガみたいなんですが、握手していただいた手にビニール袋を付けて、輪ゴムでくくってこう(手を上にして)お風呂に入っていました。」って話し出して、「その、ある方・・・紫苑ゆうさんがいらしてます」と、シメさん紹介していた。 タイトルの「Profile」は、「自己紹介」って意味じゃなく、「側面」って意味で付けたそうだ。 へー。さすが、二回目(笑) みんなそれぞれ「自分の側面(意外なところ)」をトークしていた・・・けど、全く脳に残っておりませぬ(笑) 後のすずみんが凄くて・・・(笑) 一人残って「キャラバン」歌う。これもスカステので歌ってたよね。好きなんだ。 ものすごく!!格好良く歌って退場すると、今度はじゅんなたちがカップリングで「She」を可愛く歌い、つぎはどんな?と見ていると、女の子2人とも出てるのに?なシルエットが見えて、ライトが当たると、絶世の美女が、惜しげもなく脚線美を披露して、銃片手に立っていた!! 「スパイズ・イン・ザ・ナイト」を、チョーセクシーに歌っていた。 ・・・髪、赤かったけど、ヅラ?でも、前髪ポンパでしたけど・・・(汗) 眩しくて、くらくらしながら(爆)オペラあげましたけど、分かりませんでした(笑) 男達がチンピラ臭く絡んで袖にされてた(笑) ものすごい早替わりであの、「ネオダン」でわたる(湖月わたる・こづきわたる)、とーこちゃん(安蘭けい・あらんけい)が着ていたチャイニーズマフィアの白いスーツ(?)着て「ブルー・アイズ」歌ってた。 ばっちりオトコマエ!セクシー!なとこ見せつけて(笑) みんなが、かわゆい卵色のお衣装で「Welcome to TAKARAZUKA」歌っている間に、今度は、「王子」系の、薄い水色の・・・あれなんて言うのかなぁ、替わり燕尾のお衣装に替わったすずみん(笑)。 「ほぅぅぅ」と溜息が出るくらい、エレガント、ノーブル!!やっばりいいなぁ。 メドレーで「自分史」を。 「ファン時代から」って事で、星組の「戦争と平和」とか、「メイフラワー」とか。 やっぱり、ファン時代、ダダかぶりっぽいわ(笑) 受験の時に歌った曲を(若干)コントっぽいナレーション入りで歌ったんだけど、すげっ!!ふつーにソプラノ。ふつーにキレイ。 スカステニュースでの「お稽古場情報」の時は、喉潰してる感じだったけど、治っててよかった。てか、このせいで潰したんじゃないの?(笑) 初舞台からの曲の中では、「花の業平」の主題歌がよかった。 東京新公のみ悪役やったんだよねぇ。観たかったよぉぉぉ。 太王四神記の大長老の「四種の神器」も歌ってた。・・・ほんまに色んな役やってるよねぇ〜。 途中のMCで、「今日は、星組のトップスター、柚希礼音が来てますので・・・」って紹介したら、ちえは、はーいって手を挙げて拍手受けてた(笑) で、全ツでの面白いネタを・・・。 今回のツアーの公休日に四国松山の、道後温泉にみんなで行ったそうだ。 ちえ、じゅんこさん(英真なおき・えまなおき)たち上級生、じゅんな、そしてすずみん。 チケットを買って、フロントのおねぇさんに順に手渡す。 「女性はこちらです」と、言われてそっちに移動するちえと、じゅんこさん。 次にチケットを渡したすずみんは「はい、男性はこちらですよ」って言われたらしい。 男役さんは、一度や二度、そんな経験あるだろうけど、「ちえが言われずにすずみんがそう言われた」って事に客席大ウケ(笑) どんな男らしい格好していたのかしら(笑) 「アンコーラ」を、一寸客席いじりながら・・・だったかなぁ、で歌う。 なんか、いい曲〜。すずみんに合ってる感じ。うっとりしすぎて、記憶が定かじゃないけど、この時、たしか一番私達の近くに来てくれたんだけど、全くの後ろ姿で(涙) でも、おかげで遠慮なくガン見しましたよ(爆)どんな小心者やねんって(笑) 「ラ・ノスタルジー」があって。 で、黒燕尾!!「宝塚我が心の故郷」で、もう、これ以上ないくらい格好良く踊る。 ・・・すずみんの、黒燕尾って、なんでこんなに凄いんだろう。ちえみたいに大きくも、ダイナミックでもないのに、ただひたすら「凄い」。 こんな間近で観られて、幸せすぎて泣きそうになったよ。 白い替わり燕尾で最後の曲「When you tell me that you love me」を歌った。これもまた、いい曲。 色々自分のこだわりを盛りだくさん聞いて貰ったと言っていたけど、ファンには嬉しい限り。 そして、岡田先生、ありがとう〜!!こんなステキな構成して下さって。 アンコールは、岡田先生がいつか使いたいって思っていた曲だそうで、とても感動したんだけど、なんて曲かは忘れちゃいました(汗) 2〜3回アンコールあって、その度に「有難うございます」って丁寧に出てきた、すずみん。嬉しそうに笑っていたのが印象的でした。 本当に、幸せでしたよ。 「この十五年、幸せでした。」って、卒業するのか?!ってコメントあったけど、その後「まだまだ歌いたい曲があります。それは、次回のディナーショーで」って言っていたので、一安心。 本当に、本当に、又やって欲しい。そして、また必ず観てみたい!! すずみん、幸せなひとときを本当に、有難う〜。 (6月1日付け) トップへ ヅカ話表紙へ |
やっぱりてか、だよねーてか・・・。←雪組新トップ発表 キム(音月桂・おとづきけい)、おめでとう。 いや、実に複雑ではある。 だって、ゆみちゃん(彩吹真央・あやぶきまお)が好きだったから。 でもね、キムがトップに決まったと知った時、別の組の誰かが落下傘しなかったんだ的な「よかった」を、まず感じたよ。 どの組でも、下級生の時から組子として育ってた子のがやっぱり「組カラー」を感じられて、好きだから。 せめて二番手時代にはその組にいて欲しいってのが、正直な思いだから(ゆうひちゃんは、例外でしょ)。 だから、キムが決まってちょっとほっとした。 ゆみちゃんじゃないけど、雪組踏襲出来るトップに決まって。 雪組っていったら、私がヅカファンになったきっかけの組。 生まれて初めて観た月組と、大好きな人たちがいた(いる)星組とは、特別な思い入れがある。 その組で、ちゃんと育った子がトップになるのは楽しみなかぎりだ。 個人的に「きれい系(フェアリー)男役」は苦手で、キムも少し苦手だった。 でも、あの!コメントしづらい(笑)「仮面のメサイア・ゾロ」での、セリフ、歌封印の演技!これまたコメントしづらい「忘れ雪」のナチュラルな演技+殺陣のリアクションの旨さ!素直に「男らしい」と感じて(笑)考えを変えました。 頑張ってほしいな、キム。 ちえより1コ上さんだっけ?いやいや、長くやってほしいなぁ。 願わくば、作品に恵まれますように。 相手役が可愛いいい子でありますように(笑) ・・・誰だろう?あまちゃき(天咲千華・あまさきちはな)、行ったらいいのに(爆) (5月28日付け) トップへ ヅカ話表紙へ |
身勝手な奴ら。 カルメンも、ホセも、私にしたら「身勝手な奴」としか写らない。 自分の欲望、自分の生き方、自分のスタイル、何一つ曲げようとしない。 相手のことを何一つ考えない。 カルメンのあの生き方は、「自由」じゃなくて「勝手」なんだと思う。 誰がどう思おうと、誰がどんな迷惑を被ろうと知ったこっちゃない。 ・・・そんなにしか見えない。 ホセは、もしかしたら、カルメンに出逢わなければそんな感情出なかったかも知れないけど、結局、「自分の思い通りに行かない」ってだけで、人殺しをするんだものな。 お母さんのことも、許嫁ミカエラ・せあら(妃咲せあら・ひさきせあら)の事も、「申し訳なく思ってる」って口だけで、迷惑かけまくり。 苛つく〜!! 作品としては謝先生演出だけあって、ダンスナンバーは申し分なく、演出も格好よくてびっくりした。 あの、目が痛くなるスペイン絵画みたいなセットも凄かった。 それがまた、引き抜きに場転するし(笑) 見応えがあった。 ショーは、例の場面(宝塚的にどうなん?参照)がなくなって本当によかった。 堪能出来た!!美しいすずみんいっぱいで(笑) 無風もよかったし、アフリカも良かったし、極楽鳥も良かったし、ボレロもキレイでうっとりした。 しかし、とりわけ良かったのは黒燕尾!やばい!! 階段の段数が例え5つくらいしかなくっても、うっとりだわ(笑) 星組の、燕尾好き。 あ、ホワイトライオンやってたどいちゃん(鶴美舞夕・つるみまゆう)、物凄く可愛かった!びっくりした。 すずみんでも充分かわいかったけど、フツーに可愛い女の子がいたっ!ってカンジ(笑)あれ?あのお衣裳、宙組の「グロリアス」でハナちゃん(花總まり・はなふさまり)が着てた?丁度、今、CSで・・・(笑) アドリブも満載で、本当におかしかった(笑) 例のあのシーンないだけで(しつこい・笑)、こんなに楽しめるなんて!! さ、次はすずみんのディナーショーだ。 あぁぁぁぁ、幸せやなぁ(笑) (5月25日付け) トップへ ヅカ話表紙へ |
最終日程の大阪・梅芸公演は、2日間4ステージ。 私達が観たのは、一日目のソワレ(夜公演)・・・つまりこれといって何もない公演のはずだった。 のに、みんな物凄くノッてて、びっくりした。 ねねちゃん(夢咲ねね・ゆめさきねね)が、腕くくられた縄踏み損ねたり、セリフ噛んだり。 ショーで、すずみん(涼紫央・すずみしお)と、ともみん(夢乃聖夏・ゆめのせいか)のマイクが入ってなかったとこあったり。 マタドールすずみんが帽子の紐絡ませちゃったり。 照明のタイミングがが早かったり。 なんて、細かいハラハラ(笑)はあったけど。全体的には問題なし。 ショーではアドリブ入れまくりで、大爆笑。 例の「トマケ」のとこのともみん、「大阪ー!」って客席で叫んでびっくり(笑) 見えてなかったんで「誰?」って(笑) 見える所(一階席の最前列)で、「二階席、三階席のみなさん、盛り上がってますか〜!」って手を振ってた。 エマエージェンシーの社員である、ともみんがアドリブ連発なのは、いいんだけど、あの、「大人しくて真面目な」(←個人的イメージ)マカゼくん(真風涼帆・まかぜすずほ)たちが一緒にそれこそ大まじめにやってるのにツボった(爆) 歌も替え歌になってて、「もうかりまっか」「ぼちぼちでんな」ってあのリズムで(笑) 場内爆笑よ。 じゅんこさん(英真なおき・えまなおき)とみきちぐ(美稀千種・みきちぐさ)のハンターも、替え歌披露。 多分、どの公演でもやってたんだろーなぁな感じだけど。 「アフリカ〜、アフリカ〜ここは大阪〜」って(笑) ちえ(柚希礼音・ゆずきれおん)は、あのハンターに撃たれるトコを、ホセのリアクションで倒れ、ムクッと起きてから「ホセと間違えたやんか〜!」と怒鳴り、固まっていた周りに一斉に「なんでやねーん」って、身振り付きで突っ込まれてた(笑) ・・・照明や音響さんまで巻き込んでのアドリブ、大ウケ(笑) 大爆笑、拍手の渦(笑) ほんとうに、面白いよ。 後、カテコのご当地出身者紹介では、同期のマヨ(天霧真世・あまぎりまよ)が返事しながらくるんと回ってたからか、ちえもあの大きな羽背負ったまま、ゴーカイにくるんってやってた。 じゅんこさんに呼ばれたらやってやるって身構えてて、二人のタイミングの取り扱いてか、ヤル気満々のちえに、まるで、「待て」ってやってるじゅんこさんが面白かった。 回った後「そんな大きい羽背負ったまま回った人初めて観たわ」って笑ってて。私も、そう思ったよ。 ちえも「意外と大変でした」って(笑) いや、大変そうには見えなかったけど・・・って、客席大爆笑+拍手の嵐再び(笑) ほんと、うちのトップって、可愛い、(でかい)わんこみたいよねぇ(笑) (5月22日付け) トップへ ヅカ話表紙へ |
22年目の邂逅<「リラの壁の囚人たち」 当時、「第二次世界大戦レジスタンスシリーズ」は、人気があったと思う。 故・小原先生の三部作、一つの場所で話が展開されていく、こぢんまりとしていて、濃密な人間関係が展開されていく作品だ。 一作目の「リラの壁の囚人たち」(時系列ではラストだけど)は、1988年、かなめちゃん(涼風真世・すずかぜまよ)率いる月組若手メンバー(かなめちゃんは当時2番手)がバウで上演した作品だ。 残念ながらヅカにハマる直前だったイナバ。 生の舞台は観られなかったんだけど、ビデオで観ることが出来て、ハマった。 主人公とヒロインの言いようのない恋も切なかったんだけど、久世(久世星佳・くぜせいか)の、狂気にも似た愛情の示し方ってか、コンプレックスの裏返しの愛情表現(?)に素直に「凄い」と感動したものだ。 2作目の「ツーロンの薔薇」は、名古屋公演まで行って観たなぁ。 3作目(「グランサッソの百合」)が星組だった。 全部ヒロインが・・・てか、オチが一緒なんだけど、ま、「シリーズ」と知っているので、「韻を踏んだ」のかと思うことにしているのだけど(笑) ま、そんなこんなで、今回の再演は正直に喜んだ。 「かなめ」つながりであろうと(笑)星組であの、作品が観られると思うと、テンションも上がった。 テル(凰稀かなめ・ おうきかなめ)は、眉間にしわ寄せて色々困ってる(笑)役が似合うと思う。 ノー天気な役がとっても似合う(爆)ちえ(柚木礼音・ゆずきれおん)と、これでもかと言うほどバランスが取れていると思う。 だから、レジスタンスの情報部員、イギリス人でありながらフランスのために命をかけているエドワード・ランス役にぴったりだと思った。 事実、とても似合っていたと思った。 リラの花に覆われた袋小路。 逃げ込んだレジスタンスの青年将校と、手当をしてあげた看護婦との恋。 彼女の許嫁は、戦争で足と心に傷を負い、負い目とコンプレックスで彼女に辛く当たるので、彼女は決して幸せな状態ではない。 お互い、初めからそれを承知していたのだけど、惹かれていく気持ちを押さえることは出来なくなっていく。 う〜ん。 この、「恋してはいけない相手に恋をしてしまった」的なシチュエーション!! 萌〜ですわ(笑) 自分を押さえようとしても押さえられなくなっていくって、課程がね、いい(笑) テルの、困ったり、苛立ったり、どうしていいか分からない苦悩ぶりがステキ。 任務のことにも不安や焦りを感じてて、眉間のしわがますます深くなっているのがいい(笑) ただ、エド(エドワード)に恋してしまうもう一人の女の子、マリー・みのり(音波みのり・おとはみのり)に対する態度! あれは、酷だわ。寂しい女の子にあんな事言ってあんな事したら、そりゃ好きになっちゃうって(笑) 「エドったら、イギリス人なのに恋のレッスン積んでるじゃん(爆)」って思ったわ。 そりゃ、他意はなかったのかもしれないけどさぁ〜(や、それはそれでアレだけど・爆) ポーラ・れみちゃん(白華れみ・しらはなれみ)に対する気持ちを抑えて見つめている表情がなんとも言えないほど、哀愁漂ってて・・・(笑) あ、これが本気の顔なんだって。 愛して欲しい人に辛く当たられてもう、精神的にぼろぼろのポーラ・れみちゃんが、かすかにエド・テルに惹かれ始めてるのに気付いて更に辛く当たってしまう、婚約者のジョルジュ・べにお(紅ゆずる・くれないゆずる)。 鬼気迫る演技で客席をある意味どん引きさせる(笑)、べにおがいい!! 絶対、こんな奴が許嫁だったらイヤってキャラなんだけど、「きっとこうならざるを得なかったんだろうな」という、寂しさってか、必死さってか、痛々しさを感じた。 一寸ヒステリックな性格なんだろうなと思わせる、頭の抱え方とか、本当に計算して芝居してんだろうなぁ。 一番期待していたべにおの演技に、ぞくぞくしながら見入ってしまった。 いやぁ、こゆいね。 「こゆい」繋がりでアレだけど、ガッツ(壱城あずさ・いちじょうあずさ)!! 大きくなったよねぇ〜。 あんな・・・はやや(彩海早矢・あやみはや)がいたら、絶対演ってそうな役任されて・・・(笑) オープニングのダンスシーン、見間違えたよ(笑) わけもなく照れちゃったけど(笑) 初演で、トム(轟悠・とどろきゆう)が演ったピエールは、みっき(天寿光希・てんじゅみつき)。ゆりちゃん(天海祐希・あまみゆうき)が演ったルネは「大型」新人のまお(麻央侑希・まおゆうき)。 これからの星組をさえていく子達が、出来る限りのがんばりを見せてくれている。 キャバレーの女将ラルダの、柚長(万里柚美・まりゆずみ)、お医者さんでジョルジュのお父さんルビック氏のまゆみさん(にしき愛・にしきあい)、ポーラ父の警官、モランさんのミシロ(美城れん・みしろれん)と、組の上級生がどっしり脇を固めてる布陣で、初演の印象はどうしてもぬぐえないけど、遜色ない上質な出来に仕上がっていたと思う。 てか、うっかり感動した(笑) 大恋愛が観たかったの。 だから、気持ちよく感動できたし、泣けた。 本当に良かった。 22年ぶりに、待ち望んだモノが観られてよかった。 素直に、うれしかった。 ・・・・とりあえず、今日は、こんな感想(笑) (5月15日付け) トップへ ヅカ話表紙へ |