政府の新型インフルエンザ対策本部(本部長・菅直人首相)は27日、国内の大流行(パンデミック)は終息したと宣言した。昨年11月末に流行のピークを迎え、今年3月に沈静化して以降、季節を外れての流行の兆しが見られないことなどから判断した。
厚生労働省は、今年度末をめどに感染症法上の新型インフルエンザとしての扱いをやめ、通常の季節性インフルエンザとして対策をとる方針。
今回の新型インフルエンザの死者は202人で、通常の季節性インフルエンザと比べて少なかった。医療機関での受診者は推計約2100万人。世界保健機関(WHO)は今月10日、世界的大流行の終息を宣言していた。
毎日新聞 2010年8月27日 21時14分