北方領土観光「深く反省」 旅行社社長が謝罪【ユジノサハリンスク共同】日本人9人がロシアの査証(ビザ)を取得して北方領土入りした問題で、ツアーを企画した福岡市の旅行会社社長が28日朝、帰国途上の経由地ロシア極東サハリン州ユジノサハリンスクで共同通信の取材に応じ「非常に軽率だった。お客さんにも迷惑を掛けて、深く反省している」と語った。 日本人がロシアのビザで北方領土を訪れないよう自粛を求めた1989年の閣議了解について、社長自身は認識していたがツアー客は知らなかったといい、社長は「すべて旅行を企画したわたしの責任。もう二度とこういうことはしない」と話した。ツアー客は記者の問い掛けに無言を貫いた。 ツアー客8人と旅行会社社長の一行は23~27日まで国後、択捉両島を巡った。28日、サハリンから日本に帰国する。 日本政府は日本人がロシアのビザで北方領土を訪れることはロシアの実効支配を容認することにつながりかねないとし、自粛を要請。ロシア政府は、ロシアのビザを持つ外国人の北方領土訪問に法的問題はないとの立場を示している。 【共同通信】
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