2010年08月28日

アイドルコラージュ2異聞編02 〜その2〜

「ふわ・・・もうこんな時間か・・・そろそろお暇(いとま)しなくっちゃ・・・」

すっかり酔いのまわった博也が、あくびをしながら腕時計に目を落とす。

「あら、ホント・・・そうね、あなた、失礼しましょう」

ダイニングの壁にかかっている時計を見ながら、奈津美も調子を合わせた。

「おや、もうお帰りですか?
 それじゃ最後にちょっとしたゲームでもやってゆきませんか?」

そう言った樺崎は、どこから取り出して来たのか、いつのまにかその手にノートパソコンを持っている。

「なんですか?・・・パソコン?・・・
 どんなゲームですか?」

早く帰りたかった博也だったが、とりあえず興味があるフリをして樺崎の持つパソコンに視線を移す。

「まぁ、ちょっとした占いのようなものですよ」

樺崎が博也をチラリと見た後、その手の中でパソコンを操作し始める。

「あら、占いなんて意外・・・樺崎さんのイメージとちょっと違いますね・・・
あら、あたしったら、ごめんなさい、フフッ」

酔っているせいか、奈津美も樺崎に対して心なしか軽口になっている。

「ええ、そうなのよ、この人ったら見かけによらず少女趣味でしょう?
 変ですよねぇ・・・クスッ」

と、絵美子が奈津美の軽口につきあう。

「いえいえ、私も実はそういうのには興味がありましてね・・・」

とりあえず話をあわせて場をつなぐ博也。

「ふむふむ・・・
 ほほぉ、奥さんの奈津美さんはバッチリ適性アリですな・・・

 ご主人のほうは、と・・・
 おやおや、残念・・・」

二人には説明もせず、パソコンの画面を見ながら一人で勝手に操作を進める樺崎だ。

当然、博也と奈津美には樺崎の言っている意味がわからない。

しかし絵美子には理解できているのか、黙って笑みを浮かべ、樺崎の言葉に頷いている。

「いやだわ樺崎さん、適性とかなんとかって・・・
 いったい、何の占いなのかしら?

 私たちには占いの結果って見せて下さらないの?」

と、ちょっぴり不満げな表情をしてみせる奈津美だった。

もちろん単なるゼスチャーだったが・・・。

その言葉を聞いて樺崎がニヤリと笑う。

それはまるで、「待っていました」と言わんばかりの表情だった。

「いえいえ、もちろんお見せしますよ・・・
 ほぉら・・・ゲヒヒッ!」

「え?」

瞬間、それまでの樺崎にはない、下卑た笑いがその口から漏れる。

ゾクッ・・・

その笑いのあまりの不気味さに、背筋に異常な悪寒を感じる奈津美たち。

同時に、樺崎によって向けられたパソコンの画面に、二人の視線は釘付けになるのだった。

「な・・・なんですか?これ?・・・」

そこには博也と奈津美の全身像が並べられていたのだ。

一体いつ撮ったのだろう?

しかし、単なる全身像ではなかった。
どういうわけか、博也のほうには赤い太い線で大きく×印が付けられており、奈津美のほうはトリミングのような破線で全身を囲われているのだ。

その画面の意味を理解する間もなく、樺崎が説明を続ける。

「これをこうして・・・こうすると・・・
 ほぉら・・・奥さんがもっと素敵になったでしょう?・・・グゲゲゲゲッ!!」

樺崎は向かいに座っている博也と奈津美に画面を向けたまま、器用にパソコンを操作して見せた。

下卑た笑いを撒き散らしながら・・・。
そうして、画面の中に表示された画像を見た博也は、思わず口を開いた。

「ちょ、ちょっと・・・樺崎さん、なんか悪趣味ですよ、コレ・・・」

博也がそう言うのも無理はない。

なんと画面の中では、奈津美の首から下が、どこからインポートしてきたのか、大きなスズメバチの写真と合成され、挿げ替えられていたのだ。

まるで昔のB級ホラー映画のように、巨大なスズメバチの体の上で、奈津美の美しい顔がアンバランスにチョコンと乗っかっている。

「これって、ちょっと前に世間で問題になったなんとかコラージュっていうやつでしょう?

 しかも、スズメバチなんかと奈津美を合体させて何がおもしろいんですか?」

博也が少し語気を強める。
PCの画面から樺崎に視線を移し、その顔を睨みつける。

「あ、あれ?・・・」

そのとき、ほろ酔い加減の自分の脳裏に投影された、樺崎のその顔の造型に、博也は異常な違和感を覚えた。

博也が見上げた樺崎の顔は、ついさっきまでのそれとは明らかに異なっていたのだ。

どういうわけか、博也には樺崎の顔が巨大なゴキブリの顔に見えた。

「へ、変だな・・・酔ったかな?樺崎さんの顔が・・・?」

博也はゴシゴシと自分の目をこすってみる。

「グゲゲゲゲッ!私の顔がどうかしましたかな?ご主人ッ?」

樺崎の下卑た笑いが先ほどよりも明瞭に大きく響く。

すでに樺崎はデスエロンの魔怪人ゴキブリブラウンとしての正体を現し、博也の眼前に迫っていたのだ。

「キリキリキリィィィッ!!ウチの主人の顔がどうかいたしまして?」

奇怪な声を発しながら、絵美子も博也に聞き返す。

その声にはっとなり絵美子のほうを見やる博也。

絵美子も樺崎に続くように女魔怪人グリーンカマキリに変態し始めている。

そうして、口元から伸ばした大きな牙を左右にバクバクと動かしながらニタリと笑ってみせるのだ

「ああ・・・そ、そんな・・・う、ウソだろ・・・
 お、俺、そんなに飲んだかな・・・?」

酔いのせいと思いたかったが、言いようの無い恐怖が全身を支配し始め、博也は思わず立ち上がる。

ガタンと大きな音を立ててイスが倒れた

その音に、幻覚と現実が次第に分離し、目の前に起こっていることが紛れもない事実であるという実感が、明瞭に博也の脳裏に焼きついてきたのだった。

「グゲゲゲゲッ!ご主人ッ!ご主人は酔っ払ってはいますが、気はたしかですよ!

 私たちの正体を見たら普通の人間どもはご主人のようにビックリするでしょう!

 なぁ、絵美子ッ?!グゲゲゲゲッ!」

全身を揺すりながら高らかに笑う樺崎、いや、ゴキブリブラウンだった。

触角がヒュンヒュンと空を切り、黒光りする背中の羽がワサワサと揺れている。

「キリキリキリィィッ!ええ、アナタ・・・その通りよ・・・フフフッ・・・

 アタシたちの姿を見て驚かないのはアタシたちの仲間だけッ!キリキリキリィィッ!!」

グリーンカマキリに完全変態を遂げた絵美子も、大きな鎌手を振りかざし、ゴキブリブラウンとともにキリキリ笑う。

「うわぁぁッ!!!!ばッ、・・・化け物ッ!!!

 奈津美ッ!逃げろッ!!!逃げるんだッ!

 な、何がなんだかわからないが、とにかく逃げるんだッ!」

目の前の出来事が夢ではなく現実であると完全に認識した瞬間、博也はその恐怖に堪え切れず絶叫していた。

後ずさりしながら逃げようとするが、イスに蹴躓(けつまづ)いてその場に倒れこむ

ガタタタッ・・・!!!


ダイニングの床でもんどりうって反転した後、目の前に見えた奈津美の脚に手をかけて急いで起き上がる。

そうして、かばうようにして奈津美を戸外へ連れ出そうとするのだが・・・


肝心の奈津美がその場から動こうとはしなかった ―

つづく



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2010年08月27日

アイドルコラージュ2異聞編02 〜その1〜

ゴキブリブラウンは、デスエロンの世界征服のためのプロジェクトの一つ、「細菌培養散布計画」の実行を任命された。

その事前テストとして、自宅周辺の家屋の庭に、ゴキブリを一時的に大発生させた。

ゴキブリを操り、培養された細菌を散布しようという目論見である。

付近一帯の住民は、ゴキブリの大発生によって軽いパニックに陥るが、それは一過性のものであり、騒ぎはすぐにおさまった。

その後すぐに、住民たちによって構成されている自治会で、「害虫対策委員会」なるものが立ち上げられ、発生箇所周辺に殺虫剤を散布することになった。

委員会のリーダーは樺崎家が務めることになり、サブリーダーは橙野(とうの)家と決まった。

橙野家は夫の博也(ひろや、33才)と妻の奈津美(なつみ、31才)の二人暮らしで子供はいない。

そのためか、結婚後5年経った今でもアツアツの夫婦仲で、二人とも所帯じみておらず若々しかった。

奈津美も31才とは思えない肉体の張りとツヤを保ち、豊満な肉付きの魅力的なバストの持ち主でありながら、そのウェストはまるで蜂のようにキュッとくびれている。

ジーンズ姿で外を歩くと、たいていの男性は必ず一度は振返るほどだ。

実は、住民の中でただ一人、ゴキブリの発生箇所に不審を抱いた主婦がいたのだが、それがこの橙野奈津美だった。

奈津美は、ゴキブリが樺崎宅を中心に発生していたような気がしてならなかったのだ。

それで、樺崎とゴキブリ発生事件の間に、何かつながりがあるのでは?と疑い始めていた。

第一、自治会で委員長を選出するときに、大企業の課長でいつもは多忙なはずの樺崎源次郎が自ら立候補したのも解せない。

(以前は樺崎さん、自治会の活動にはあまり協力的じゃなかったのに・・・

 もしかして、何か変なことをやってゴキブリを大量に発生させちゃったんじゃないかしら?

 あ、まさかまさか・・・ゴキブリを飼っているとか?)

それで、証拠とか隠滅するために自ら対策委員長を買って出た・・・

そんなふうに考えると、さまざまな想像が広がってしまい、ついには奈津美の頭の中に、ゴキブリの巣窟となった樺崎宅が出来上がっていた。

「え?打合せ?」

ある夜のこと、夫の博也からもちかけられた話に、奈津美は思わず聞き返した。

「ああ、次の土曜日に委員会の活動について打合せをしたいんだって。ウチに来てくれってさ。」

「“ウチ”って・・・樺崎さんちってこと?」

奈津美が恐る恐る尋ねた。

「うん、そういうことになるね」

「いやよ、そんなの。まさかとは思うけどあのウチ、家の中にゴキブリをたくさん飼っているんじゃない?

 ほら、前に話したでしょ?ゴキブリがたくさん発生したのって、あの家の周りが一番多かったのよ」

博也の答えに、奈津美は少々語気を強めてそう言った。

「ああ、その話はたしかにもっともらしいと僕も思ったんだけど・・・でもまさか、うちの中にゴキブリを飼っているなんてことは・・・とにかく向こうはリーダーでうちはサブリーダーなんだ。今期は委員会の活動から逃げられそうもないからなぁ・・・この打合せにしたって理由もなしに断るわけには・・・」

奈津美の言葉に半ば納得しながらも煮え切らない博也だ。

「わかったわ・・・仕方がないわねぇ・・・まぁ、あなたといっしょに行くんだし・・・

 あのウチで何かあってもちゃんと守ってくれるんでしょうね?」

ブツブツ言っている博也の態度を、奈津美の言葉が遮った。

「ああ、もちろんだよ」

やれやれといった感じで博也が頷く。

 **************


その晩、樺崎家で打ち合わせが行われたが、その内容は至って簡単なもので、むしろ、委員会発足の最初のご挨拶のようなものであった。

「とりあえず今回はこれぐらいにして・・・どうですか?今から一杯、これでも・・・」

普段は気難しそうに見える樺崎が、博也と奈津美の二人に向かって軽い動作でお猪口をひっかける仕草をする。

「え?・・・一杯って・・・」

見ると、向かいのダイニングにはすでに酒宴の準備がされていた。

樺崎の妻の絵美子を合わせて4人で打合せをしていた部屋の、廊下を挟んだすぐ隣だ。

(あれ・・・?いつのまに?入ってきたときはあんな準備はなかったよな?)

博也が不思議に思っていると、絵美子と目が合った。

絵美子はニコリとしながら博也に言う。

「もちろん、“コレ“はお酒のことですわ。橙野さんもイける口なんでしょう?ささ、どうぞこちらへ・・・」

絵美子も軽く酒をひっかける仕草をすると、そのまま二人をダイニングへ案内する。

「え、ええ・・・」

樺崎夫妻の織り成す強引な流れに全く逆らえない博也と奈津美だ。

気がつくとメインテーブルのイスに腰を掛け、博也は絵美子に、奈津美は樺崎にそれぞれお酌をされていた。

狐につままれたような表情で、思わず博也と奈津美は目を合せてしまったが、とりあえず、コップに注がれたビールを口にした。

しばらくはギクシャクとした当たり障りのない会話が続いたが、アルコールの勢いもあってか、次第に二人の緊張はほぐれていった。

そうして、酒宴が始まって一時間。

そのころには4人はすっかりとうちとけていたのだった。

「いやぁ、橙野さんご夫妻がしっかりした方で安心しましたよ。お若いのに。

 これからはチカラを合わせて害虫を駆除してゆこうではないですか。」

樺崎が水割りを傾けながら言った。

「ええ、害虫は早く駆除したいですわ。」

と、奈津美が続ける。

そして、隣の博也に軽くウインクをする。

それは、

(私の思い過ごしだったみたい・・・結構普通の人だし・・・ね)

という意味のアイコンタクトだった。

博也にもすぐにその意味が伝わり、ニコリと笑ってみせた。

つづく



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2010年08月23日

次は何を書こうかしら?

肉汁うどん、お楽しみ頂けたでしょうかー。

ほんの思いつきで書き始めたSSでしたが、いや、思いつきで書き始めたからこそ、最後はメッチャ苦労しました(笑)

やはり、最初の勢いで一気に完結してしまわないと・・・
このテのやつはテンションを維持するのが大変ですワww

でも、まぁ、自分としてはうまくまとまったほうだとは思います。
沙弥香の他のSSに比べればコンパクトですし(笑)

さて、このあと何を書こうかしら?

今、仕掛かり途中なのは・・・

アイコラシリーズと、その異聞編と、あと、お約束したはずの会社の巨乳娘をモデルにしたやつですねー。

うーん、やはりまずはアイコラシリーズかしら?

それにしても、沙弥香が敬愛する舞方大先生など、いくつも並行して手がけていらして、ちゃんと少しずつ更新していらっしゃいますが、ホント、頭が下がりますワ。

沙弥香も見習わなければ!ですね。

ではまた。


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2010年08月22日

肉汁うどん(4) 〜最終回〜

「佑香・・・?ちょっと、佑香!どうしたの?」

「え?・・・あ?」

美咲の声にハッとなる佑香。

(あ、あれ・・?あたし・・・?)

「どうしちゃったの?急に黙りこくっちゃって・・・

それにボーっとして、なんか目つきも変だったわよ、空ろな感じで・・・」

美咲がうどんを食べていた手を休め、箸を佑香のほうにツンツンと突き出す格好仕草をしてみせる。

「あなたおかしいわよ」とでも言いたげなポーズだ。

「・・・・?美咲・・・?ホントに美咲よね?」

美咲はたった今、自分の目の前でドロドロに溶け、肉汁と化してうどんのどんぶりの中へ頭を突っ込んで事切れたはず―

なのに・・・?

「ちょっとぉ・・・あなた、大丈夫?まったく・・・

おいしいおいしいって、うどんにパクついていたと思ったらポケッとしちゃって・・・

挙句の果てにそんなこと言って・・・

もしかして、運転しすぎで疲れちゃった?このあと代わろうか?」

眉をひそめ、怪訝そうな顔つきで美咲が言う。

見ると、箸をこちらへ突き出すようにして持つその右手にはなんらおかしなところはなく、手入れの行き届いた、それでいて派手すぎないネイルのラインが、目の前で美しくその存在を主張しているだけだった。

「ゆ、ゆび・・・」

佑香は美咲の指を見て、思わずそんな言葉を漏らす。

「指・・・?指がどうかしたの・・・?」

美咲は、箸を今度は自分の顔のほうへ向けるようにして指を見つめた。

佑香の言葉に、自分の右手指と佑香の顔を交互に見比べる。

「別に、なんともないけど・・・?指って?なんのことよ?」

本当に何がなんだかわからないわ、ちょっと、佑香、しっかりしてよねと、言わんばかりに箸を置く。

「ふぅ・・・ごめん・・・そうね、ちょっと疲れが出てきたのかも・・・

うん、このあと運転代わって?」

ため息をつく様にそういうと、佑香は箸を置いた。

美咲も、すでにうどんは食べ尽くしていたらしく、続けて箸をおく。

「じゃぁ、行きましょうか?」

「ちょっとまって、大事なことを忘れているわ」

店を出ようとイスから立ち上がり踵を返そうとする佑香を、美咲が呼び止める。

「大事なことって・・・?」

振り向く佑香。

「ほら、これよ、まだうどんの汁が残っているじゃない?」

(え・・?うどんの汁って・・・?)

一瞬、美咲が何を言っているのかわからなかった佑香だが、すぐにその意味を理解した。

「ほらほら、このうどんは汁が特別だって言ってたでしょ?」

「うふふ、そうね、そうだわ。そういえばそうだったわね。」

そんなこと誰が言っていたのか、佑香にはすぐに思い出せなかったが、美咲のその言葉になぜだかものすごく納得してしまう。

「ええ、特別なのよ、だからこうして、ほら・・・」

バシャッ!

あろうことか、美咲は自分が食べていたうどんのどんぶりをおもむろに手に取ると、中に残っていた汁を、佑香の頭から浴びせたのだった。

しかし、佑香は突然のことに驚くどころか、頭頂部から額、頬を伝わり、首筋からTシャツの胸元へと流れ込むうどんの汁の感触を、うっとりとした表情で味わっているのだ。

「ああ・・・ホント、特別・・・美味しいわ・・・ふふふ」

シャツがうどんの汁でビショビショになり、佑香の肌にべっとりと張りつく。

ピンクのブラが透けて見えてくる。

佑香はそれでもお構いなしに、すでに恍惚とした表情だ。

自らの舌を伸ばし、滴るうどん汁を舐めとろうとさえする。

「そうよ、特別なんだから、残しちゃイケナイわ・・・くふふっ・・・」

美咲は言いながら、佑香の食べたどんぶりも持ち上げると、今度は自分の頭からその汁を浴びた。

たちまちのうちに美咲の全身もうどん汁に塗れ、美咲の滑らかなボディラインを伝わり落ちたうどん汁は、デニムのジーンズまで達し、股間に大きなシミを作った。

「あはっ・・・美咲ったら、まるでお漏らしでもしたみたいだワ・・・」

うどん汁を揉み込むように両手で全身をまさぐりながら、佑香が美咲に言う。

「ふふ・・・本当・・・でも、とてもいい気持ちだわ」

美咲も、その場で立ったまま、うどん汁を全身に塗り込むように、グチャグチャとみずからその体を揉みしだき始めた。

トップスもボトムスも、うどん汁でグチョグチョにした二人が、まるでローションを塗りたくるように手指を動かし、卑猥に腰をくねらせながら汁塗れになってゆく。

「ああん、みさきぃ・・・」

「うふぅん、ゆかぁ・・・」

お互いの妖しい立ち居振る舞いに刺激されるのか、二人は次第にその手つきに淫猥さを増してゆく。

「いいわぁ・・・ネチョネチョだわ・・・うどんのお汁が全身にしみこむわぁ・・・」

恍惚とした表情で、Tシャツの上からブラごとそのカタチの良い乳房を鷲掴みにする佑香。

「いあやん、佑香ったらぁ・・・ウフフフッ・・・全身ヌメヌメにしちゃってぇ・・・」

そういう美咲もグショグショになった股間を、デニムのジッパーも全開に、薄い布越しから肉襞がはっきりと透けて見えるほどに汁が浸みこんだパンティの上から、両手でグチャグチャといじくり回している。

すでに、うどんの汁で濡れているのか美咲自身の発情粘液でヌルヌルなのか、全く区別がつかなくなっている。

「あはぁっ・・・ん!美咲もすてきぃ・・・どんどんグチャグチャになるわぁ・・・アタシ達・・・」

全身をまさぐっていた両手で顔をなで始める佑香。

ぐちゅっ・・・

・・・・・・・・・・・・・・

ジュルジュルジュルジュル・・・・

「ぐほっ・・・むふふふぅ・・・ん・・・・すてきぃ・・・たまらないわぁ・・・」

手が顔面を撫でると、たちまちのうちに佑香の目や鼻や耳は溶けて流れ落ちた。

しかし、先ほどとは違い、口だけは、今度はしっかりと佑香の顔面上に残っている。

のっぺりとした佑香の顔面上で、口だけが真っ赤なルージュを引いたような極朱に染まり、一回りも大きくなって、いやらしくその中からピンクのベロをチラつかせているのだった。

「にゅるにゅるにゅる・・・佑香もたまらない姿になったわねぇ・・・にゅるにゅるにゅるぅん!」

異形の響きを持つ声色が、奇怪な鳴き声とともに佑香の脳内にこだまする。

見ると、目の前で卑猥なダンスを披露していた美咲もすでに、繊細な線を構成している美しい肩口のラインに口だけと化した肉塊を乗せ、ドロドロに溶けた衣服が、ヌラヌラと光沢を放つピンクの肉のベールとなって前身を覆う、肉汁女と化していたのだった。

そんな美咲の姿を、たとえ目がなくとも、全身の肉汁センサーで感じ取ることが出来る佑香だった。

「にゅるにゅるにゅる・・・ええ、そうよ・・・見てよこれ・・・ふふふ・・・アタシ達ってなんて素敵な姿になっちゃったのかしら?・・・にゅるにゅるにゅるーん!」

佑香もすでに全裸身にピンクの肉汁ベールをまとい、美咲と同様に異形の鳴き声を発する存在へと変貌を遂げていた。

「姿だけじゃないみたいよ・・・にゅるにゅるにゅる・・・

ほら、みてぇ・・・佑香ぁ・・・アタシのここぉ・・・もうべっとり、ぐちょぐちょ・・・にゅるにゅるにゅるぅん!」

ドロドロの肉汁に塗れた両手を、ぐにゅるっと極大化した自らの肉唇にぶち込み、最奥を佑香へと見せ付ける美咲。

「にゅるにゅるにゅる・・・あらぁ!美咲もぉ?アタシもよぉぉ!にゅるにゅるにゅるーん!」

こうして二人は、いや、二匹の肉汁女たちは、ヌラヌラと光る肉汁に塗れたその艶やかな肉のベールをどちらからともなく重ねあい、極淫の悦感にどっぷりと浸かっていった。

そうして、自らの体液でさらに多量の肉汁をドロドロと作り出し、あたり一面を肉汁で溢れさせながら果てしない淫欲の海の中に埋没してゆくのであった。

おしまい



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2010年08月21日

肉汁うどん(3)

ぐじゅ・・・ぐじゅじゅじゅ・・・


美咲の全身を、肉のとろける音が覆い始め、美咲の美しかったボディが
、衣服と肉汁色に交じり合う。

そして、とうとう、全身が液体のようになり、テーブルの上に水溜りを作る。

その水溜りも、テーブルの上を溢れだし、ツツー・・・ポタポタ・・・と、床の上に滴り落ちる。

たった今まで、いっしょに食事をしていた相手が目の前から溶けて消えてしまった−

「ああ・・・あわわ・・・」

美咲の変容に驚愕し、思わず立ち上がった佑香だったが、恐怖の余り腰が抜けたようにその場にへたりこんでしまった。

膝がガクガクと振るえ、床の上に広がるかつての自分の親友の変わり果てた姿 ― 肉汁の作る水溜り ― を目の当たりにして逃げ出すこともできない。

そして、助けを呼ぼうにも周囲には誰もいない。

まるで自分と、美咲の変わり果てた肉汁だけが、この薄暗い空間に取り残された感覚だ。


ジュクッ・・・


(・・・え?・・・)

ふと、右頬に違和感を覚える佑香。

思わず右手を頬に添える。

ぬるっとした感触が、頬から右手の人差し指と中指に伝染する。

「い・・・いやッ・・・これッ・・・」

それは美咲と肉汁うどんの汁が混ざった汁液だった。

美咲が突っ伏し、うどんのどんぶりから佑香の頬へ跳ねた肉汁だ。

「ひぃぃッ!・・・」

反射的に、水切りをするような仕草で手を振り、付着した肉汁を振り落とそうとする。

しかし、指に着いたその肉汁を拭うことはできず、そればかりか右頬の違和感は次第に大きくなってゆく。

鏡がないので自分の顔がどうなっているのか、佑香にはわからず、それがまた佑香の恐怖心を煽る。

佑香は、パニック状態に陥り、肉汁が付着したままの右手を再び頬へと運ぶ。


ズブッ・・・グジュジュジュジュ・・・


頬に添えたはずの右手は、何の抵抗もなく、不気味な音を発しながら佑香の頬に食い込んでいった。

いや、「融合した」と言ったほうがこの場合正しいか ―

「あわわ・・・・あぼっ・・・!!」

佑香は右手の動きを止めることが出来ず、自分の頬からすでに顔面全体にかけて、右手と溶け合ってゆく。

顔に肉汁が着いて広がったのか、溶けた右手の肉汁が顔面を覆っているのか、それはすでにわからない。

口も溶けてしまい、すでに佑香は何も声を発することも出来ない。

しばらくして佑香の顔は右手と完全に融合し、目も口も鼻も溶けてなくなり、美しかった顔の輪郭だけが残った。

その顔面に右手がめり込んだ格好になり、顔から腕が生え、なだらかな肩のラインに繋がっているという、奇妙な物体が完成した。


つづく



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2010年08月15日

ごめんなさい

1週間のお盆休みも今日で終わり、明日からまたお仕事なので今日は早く寝ますぅ~(>_<)

というわけで、またしばらく更新が滞ると思いますが、ごめんなさい<m(__)m>


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2010年08月14日

肉汁うどん(2)

「だ、誰かッ!きゅ、救急車・・・を・・・え?」

助けを求めあたりを見渡す佑香。

だが、異変は佑香の周りにも迫っていた。

二人がテーブルについた時にあれほどごった返していた店内。

しかし、今はその店内に誰もいないのだ。二人のほかの客はもちろん、店員すらいない。

「そ、そんな・・・なんなの・・・?これ・・・」

店内の施設や展示、販売物の陳列の様子にはなんら変化はない。

ただ人だけが一人も見当たらない。

佑香の視界から消え去っていたのだ。

「こ、こんなことって・・・・ハッ・・・!?・・・み、美咲!?」

店内の様子に思わず気取られ、イスから立ち上がりあたりを見回していた佑香は、美咲の存在を思い出し、その視線を目の前の友人へ落とした。

「う・・・うう・・・佑香・・・ゆかぁ・・・」

「ひぃ!・・・」

美咲を見て絶句する佑香。

美咲は、指だけでなく、すでに全身が溶け始めていたのだ。

まるで、火を点された精緻な蝋人形が、その頭から熱でドロドロに溶けてゆくかのように、美咲の顔は目、口、鼻が、美しかったその配列を失い、別々のパーツとなって顔面を滑り落ちる。

「あが・・・おごごごご・・・・」

口が流れ落ちてしまった美咲の、言葉にならない断末魔のうめき声が聞こえてくる。


バシャッ・・・!


頭全体がほぼ溶けてしまった美咲は、そのまま何を言わなくなる。
そして、力尽きたように前のめりにテーブルに突っ伏した。

目の前のうどんのどんぶりに、頭部を失った美咲の首が突っ込む。

跳ね上がるうどんの汁 ―

溶けた美咲の頭が混じった肉の汁だ。

「きゃぁッ!!」

その肉汁が佑香の顔に付着した。


つづく



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2010年08月13日

肉汁うどん(1)

SSを投下して一息ついて、旅行に行っていました。
その途中、高速道路のSAで見つけた、気になるのぼり。
DSC03024

うーん、肉汁うどんですって・・・
すごいネーミングww

もぉ、沙弥香はこんなの見ちゃったら妄想ワールドまっしぐらですわよww
ホント、旅先だというのに、アソコが濡れ濡れになってしまいましたワww

人によって妄想の仕方が色々違うとは思いますが、みなさんは肉汁と聞いたら何を想像(妄想)しますでしょうか。
沙弥香はやはり、このうどんを食べると体がドロドロととろけ始め、どんぶりの中に流れこんでしまうところを想像しますね。

こんなのいかがかしら?

******************
ズルズル・・・

「うーん、美味しいわぁ、このうどん。アタシ、麺類って大好きなのよね」
ロングの髪がうどんの汁に触れないように、左手で耳越しに寄せながら美味しそうにうどんをすする美咲。
「そうよねー。美咲って、昔からそうだったわ」
佑香はそんなセリフに、うどんを挟んで箸の手を止め、麺を美味そうにすする美咲に目をやる。
佑香のほうは肩口までのセミロングを、ヘアピンで額に留めている。
「あら、でも、佑香も、和洋の違いはあるけど、麺類が大好きでしょう?」
ちゅるるっと、麺を吸い込みながら、美咲が応える。
「えへへ、そのとおり。ラーメンとかスパゲッティって大好き」
佑香もそう言うと次の一箸を口元へ運ぶ。

二人は現役の女子大3年生。
夏休みを利用して二人でクルマで旅行に出ている。
美咲も佑香も、1年次の大学祭のミスコンで、二人揃って上位に食い込んだだけあって、かなりの美形ペアだ。
そんな二人が、スポーティなデニムパンツに魅惑的な女体曲線を包み込み、男気なしに気ままに旅を楽しんでいるのである。
行く先々で凄まじいナンパの嵐が待ち受けているわけだが、二人はそんなものはどこ吹く風。
食い気優先のグルメツアー気取りだ。
そうして、次の目的地へ向かう途中で立ち寄った、とあるサービスエリアで見つけた「肉汁うどん」というのぼりに、大の麺類好きの美咲が喰いついたというわけだ。

「でも、”肉汁うどん”なんて初めてよねー。
微妙なネーミングだけど、ホント、美味しいわよね」
うどんよりもスパゲッティなのど洋モノが好きな佑香は、それでも、このうどんの味には舌を巻いた。
「うん、でも、なんだろうね、この味、美味しいけど、名前以上に味も不思議・・・」
佑香の言葉に頷きながらも、美咲がちょっと首を傾げながらそう言う。
「あ、美咲もそう思う?あたし、もともとうどんはあまり食べないから、こんなものなのかいら?って思っていたけど、やっぱり?」
佑香も、このうどんの不思議な味には先ほどから何かひとつ、ひっかかっていたのだった。
「思う思う。ほとんどわからない程度なんだけど、ただのうどんじゃないわよね。何か隠し味が使ってあるのよ。それも普通の出汁とは違う、何かだわ。」
美咲は、それまでズルズルッと威勢よくすすっていたのを、1本ずつ。ゆっくりと確かめるように食べ始めた。
「わかる・・・?なんだろうね?・・・これ・・・」
神妙な面持ちでうどんを味わう美咲の顔を覗き込むようにして佑香が訊ねた。
美咲は口に含んだ1本をゆっくりと噛みながら目を瞑り、神経を集中させながら味わっていたが、
「なーんて、よくわからないワ!
あははっ、にわかグルメごっこはあたし達には似合わないわよ!
美味しければそれでいいの!」
美咲は急に相好を崩すと、ごっくんとうどんを飲み下した。
「うふふ、そうよねー。あたしもそう思うわ・・・あー、おいしー!」
二人はお互いの顔を見ながら笑いあった。
と、そのとき、佑香が美咲を見てあることに気が付いた。
「あら・・・?え・・・?み、美咲・・・?そ、それ・・・」
佑香の言葉から、先ほどまでの明るい響が消えた。
同時に、その表情が見る見る恐怖に凍り付いてゆく。
「え?なに?・・・”それ”って・・・?何のこと?
ちょっと、佑香ッ!とうしたの?何をそんなに怯えているの?」
佑香の狼狽に、うどんを食べる手を止め、箸を置こうとしたそのとき、美咲は初めて自分の右手の違和感に気が付いた。
直後、目を血走らせんばかりに見開き、自分の右手を凝視する美咲。
「あああ・・・な、なに・・・あ、あたしの指・・・」
美咲の口から佑香以上に恐怖に塗れた言葉が紡ぎ出される。
「と・・・とけ・・・いやぁぁぁ!何、これぇッ!?
 あ、あたしの指がッ!・・・指が溶けてるッ!!」
言葉の通り、美咲の右手の指が、先端からドロドロとまるで火の点るロウソクのように溶け出していたのだ。
そして、まるで肉汁のように液状に変貌し、美咲の手首を伝わってポタポタとうどんのどんぶりの中へ滴り落ちてゆく。

カランッ・・・!

支えを失った美咲の箸がテーブルの上に落ち、その乾いた音が店内にこだました。

つづく


sayaka_saotome at 13:53|PermalinkComments(3)TrackBack(0)この記事をクリップ!肉汁うどん 

2010年08月09日

お粗末様でした

レズ堕ち、いかがでしたでしょうか?
最後は結局NO NAME様のコメントからのパクリになっちゃいましたが、このSSで沙弥香の萌えツボがおわかり頂けたのではないでしょうかww

あ、NO NAME様、どうもありがとうございました<m(__)m>

実は、今回の作品は沙弥香にとって初めての「ライブ作品」だったのです。

え?どういう意味かって?ww

沙弥香はいつも、別の場所で作品を完成させてから、それを適当な長さに区切って一日ずつこのブログに投下しているのですが、今回だけはブログに直接書き始めたのでした。

そして、その日に出来たところまでをすぐに投下しておりました。

ですから、行き当たりばったりで物語は進んで行きましたし、何よりやり直しが利かない展開なので結構ドキドキしながらやっておりました。

皆さんのコメントに励まされ、なんとか破綻せず(と、沙弥香は勝手に思っている)に完了できましたが、改めて読み返してみると、もうこれは本当に「沙弥香(だけ)の脳内妄想」ですね(笑)

でも、この作品(パロディ)が「毎日更新」という暴挙のきっかけとなってくれましたし、懐かしい皆さんにコメント上で再会できたのもすごく嬉しかったです。

この勢いを駆って、次は途中で終わっているアイコラシリーズに着手しなければ。

でも、でも・・・ごめんなさい。

「毎日更新」はここで一旦おしまいです。
実は明日からちょっと出掛けますので、次の更新は8月13日の金曜日になります。

それではまた。


sayaka_saotome at 08:36|PermalinkComments(2)TrackBack(0)この記事をクリップ!おしゃべり 

2010年08月08日

レズ堕ち(4) 〜最終回〜

ローンダ「ウフフっ!聞こえるわ!聞こえるわよっ!
あなたの脳内シナプスが切り替わっていく音が!
アタシなんかすぐに切り替わっちゃったけど、クリスったらずいぶん頑張ったわねぇ!!ふふふ!」
クリス「ああ・・・あああ・・・」
ローンダ「そうよ・・・そう・・ほら、早く舐めて・・・
このアタシのいやらしい乳首を、アナタのそのいやらしい舌でネットリとね・・・
三流グラビアのレズショットさながらに絡み合うのよ・・・あはぁ・・ん・・・」
クリス「ああ・・・そ、そんなこと・・・お、オレ・・・が・・・」

クリスの視線は空ろに宙を舞い、力なく緩んだ唇は、それでも次第に妖艶さを増しながらゆっくりと開いてゆく。
クリスのピンクに染まった舌がその奥から覗き始めた。
真っ赤なルージュに彩られた光沢のある唇が艶かしい。

0007


クリス「くっ・・・っはぁっ・・・オ、オレ・・・は・・・」

ブチィィィッッ・・・・・・!!

クリスの頭の中で、一際大きく、脳内シナプスのちぎれる音が鳴り響く。

クリス「ひゃんっ!!!」

と同時に、ローンダの太腿の上に体を横たえたまま、クリスは一瞬大きく仰け反る。
ブルルッっと、全身を走る痙攣が、ローンダの体にも伝わってくる。

ミチュ・・・・
ミチュミチュミチュチュチュチュ・・・・!

小気味良い、それでいて何か狂気めいた響きを内包した淫感な音が、クリスの脳内に反響してゆく。
そう、それはクリスの脳内シナプスが再構成されている音なのだ。
その音が終わるか終わらないかのうちに、クリスは大きく唇を卑猥に歪め始め、口の端からはタラリとヨダレすら滴り落ちる。
そして、次の瞬間にはもう、クリスはローンダの乳房にむしゃぶりついていた。

クリス「はぁぁぁおぉぉぉんっっっ!!!ローンダぁぁ!
あはぁぁぁん!!いいっ!!・・・いいわぁ!・・・いいのぉぉ!!
アナタの乳首、いやらしい匂いがぷんぷんしてとぉっても素敵なお味だわぁ!!んっふぅぅんっっ!!」

悦楽のカタストロフを迎えたクリスは、それまでローンダに背中を預けされるがままだった自らの上体をムクリと起こし、執拗にローンダの乳房を舐り続ける。
それは、巨乳に欲情しむしゃぶりつく男の所作ではない。
レズのカップルが繰り広げる濃厚な粘動であった。

クリス「うっふーん!もぉ、ローンダは全部お見通しだったんでしょぉ?
意地悪なんだからぁ!
ええ、そうよ、あのYouTubeのクリッシー、アタシだったのよぉ!!
アタシの女装した姿だったのぉぉ!
アタシも女装してYouTubeにアップしていたのぉぉ!!」

堰を切ったようにカムアウトするクリス。
自らの内に潜む暗黒の欲望を、躊躇することなしにドロドロと吐き出し始めたのだ。

ローンダ「ウフフ・・・やっぱりね、実は確信はなかったんだけどぉ、
あああん・・・つっ!!クリスったら上手・・・あ、そこ、もっと舐って・・・」
クリス「いやぁん!こうなったらもう、アタシもクリッシーって呼んでほしいわぁ!
ほら、見てよぉ、ローンダ、アタシだってどこから見てももう立派な淫肉女でしょぉぉ?」
ローンダ「あはぁん・・・そうね、ごめんなさい、クリッシー、
ええ、どこから見ても淫肉女・・・いえ、アタシたちは淫肉牝よ・・・くふふっ!」
クリッシー「いいわぁ!そうよ、それそれ!淫肉牝よねぇ!ふふふっ!
ああん、嬉しいわぁ・・・何度、夢見たことかしら・・・
ねぇ?ローンダもいっしょでしょぉ?」
ローンダ「もちろんよぉ・・・はぁん・・・アタシもずーっと夢見ていたのよ・・・
だからYouTubeにあんな動画をアップしたりしていたのよ。
アナタといっしょよ、フフフ・・・
それにしても、あああん・・・たまらないわ・・・
クリス、いえ、クリッシー、よりによって特捜刑事部の同僚のアナタとこんなことになれるなんてぇ・・・変態も極まれり、だわね・・・うふぅぅん・・・!」

クリッシーの痴態を嬉しそうに見つめるローンダ。
彼女も秘唇の奥から淫液を噴きこぼし、一匹の白牝獣と化したクリッシー誕生を心身ともに祝っていた。

  ***********************

グニュ・・・
むにぃぃ・・・
ジュチャジュチャチャ・・・ッ!

部屋中に響き渡る淫音。
それは、つい先ほど、特捜刑事としてこの部屋に踏み込んだはずの男二人の変わり果てた姿が織り成す、悦楽の二重奏だ。
0008

ローンダ「いいわぁ、クリッシー、そのポーズ、ほら、姿見に映してごらん、すっごく卑猥だわ」
クリス「でしょぉ?このポーズ、ずっとやって見たかったのよ。
後ろからレズ友におっぱいを揉まれながら、左手をこうして・・・
セクシーなランジェに手をかけてオナポーズするの・・・ふふふ
あん、ローンダアタシの肩越しからそんないやらしい表情を覗かせるなんてぇ・・・ホントにエッチなんだからぁ・・・」
ローンダ「まだまだ、こんなモノじゃないわよ、あはぁん、
もっと人格が壊れちゃうくらい淫らなことをしましょうよ」
クリッシー「そうね、ふふっ、ローンダとなら何でもできそうだわ、あはぁん」

と、そこへ秘密結社ブーブスの首領、マダム・ブーブスが姿を現す。

マダム・ブーブス「ふふふっ・・・お前たち、すっかり準備が整ったようね」

すっかり二匹の牝獣と化したクリッシーとローンダに向かって満足げに言うマダム。
彼女は、股間にドス黒くナメリ光るディルドーを屹立させ、胸の部分を、その巨乳がブルルッと搾り出されるように刳り貫かれた漆黒のボンデージに身を包んでいる。
ローンダとクリッシー、二匹の牝獣は、その声の主のほうへ顔を向け、潤んだ瞳と、それ以上に濡れそぼった秘唇をヌメらせながら、こう答えるのだった。

「「はい、ご主人様・・・お待ちしておりましたわ・・・
アタシタチは牝獣・・・ご主人様の忠実なレズ牝獣ですわ・・・」」
0010

悪の秘密結社によってすっかり従順な牝獣と化した二匹のもと特捜刑事は、ともに卑猥な響に包まれた淫声をマダムに返す。

マダム「おほほっ、よしよし、上出来よ、お前たち。
すでに特捜刑事だったころの面影は全くないわね。
もう、心まで淫肉牝獣となったのよ。フフフ・・・
これから毎日、アタシに奉仕するのよ
可愛がってやるからねぇ・・・ふふふふっ!」

マダム・ブーブスの勝ち誇ったような声が部屋中にこだまする。
その声を聞いて、ますます最奥を濡れそぼらせるクリッシーとローンダだった。

おしまい


sayaka_saotome at 11:43|PermalinkComments(7)TrackBack(0)この記事をクリップ!フォト2次作品 | レズ堕ち
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