十勝毎日新聞社ニュース
故中川昭一氏の妻郁子氏 後継語らず
支援者が開いた大集会の冒頭、謝辞を述べる中川郁子氏
故中川昭一元財務・金融相の女性支援者が25日夜、阿寒湖温泉で郁子夫人を囲む大集会を開いた。旧後援会婦人部が主体の「れもんの会」(明瀬幸子会長)が主催し、十勝管内から約360人が参加した。中川氏の後継問題をめぐり出席者の中から郁子氏の出馬を促す声が上がったが、郁子氏本人は後継問題について語らなかった。
旧婦人部は毎年11月、阿寒湖温泉で集会を開くのが恒例で、道東地方から支援者約800人が集まっていた。中川氏の死去後、政治団体の後援会は解散したが、婦人部は親睦(しんぼく)組織として残り、中川氏が育てたレモンの鉢植えにちなみ「れもんの会」と名付けた。
10月に一周忌を迎える中川氏をしのび、婦人部の象徴だった集会を復活させて郁子氏を元気づけようと、2年ぶりに企画した。
明瀬会長は「郁子さんが元気に過ごしてもらえるよう支えたい。大集会を1年でも長く続けたい」とあいさつ。郁子氏は「阿寒の大集会は主人の心の支えだった。新たに会をつくり、盛大に開いていただき、心強く感激でいっぱい」と感謝した。注目を集める中川氏の後継問題には触れなかったが、三好光子最高顧問は「先生の遺志を継いでいただけるのは郁子さんしかいない」と語ると、会場から大きな拍手が起きた。
郁子氏は集会後、「後継要請」とも取れる声が上がったことに、「恐縮しています。ありがたいこと」とだけ語った。
発起人の一人の伊賀優子さんは「昭一先生の突然の死以降、婦人部会員から寂しいという声が大きくなった。当初は100〜150人程度と思っていたが、これほど多く集まり驚いた」と話した。一行は27日まで滞在する。
帯広で10月7日昭一氏「しのぶ会」
10月3日の中川氏の命日と前後して、帯広と東京で一周忌の「しのぶ会」が開かれる。帯広市では10月7日午後1時から、北海道ホテルで行われる。