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在日米軍再編:普天間移設 「オスプレイを配備」 協議で米側明言、ルート変更求める

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先を巡って、代替施設の配置や工法を検討する日米外務・防衛当局の専門家協議で、米側が沖縄に垂直離着陸機MV22オスプレイを配備する方針を明言し、06年に合意した滑走路2本の「V字案」での飛行ルートを変更するよう求めていたことが28日、分かった。政府関係者が明らかにした。日本政府はオスプレイ配備は決定していないとの立場で、ヘリコプターを想定した現在の飛行ルートをオスプレイ配備に合わせて変更することに難色を示している。

 専門家協議は同日、外務省で最終会合を開き、検討をほぼ完了した。31日に発表される報告書では、V字案と滑走路1本の「I字案」を併記。調整がついていない飛行ルートについては明確にせず、実質先送りする方針だ。

 米海兵隊はオスプレイを、普天間飛行場で運用しているヘリの後継機として12年に導入する計画で、移設先でも使用するとみられる。オスプレイは固定翼の航空機と同様に飛行し、プロペラの角度を変え垂直離着陸が可能となる機種。飛行ルートはヘリより拡大することになる。

 専門家協議では、米側はオスプレイに対応した飛行ルートに変えるよう要求。一方、日本政府にとって飛行ルート変更は、オスプレイ導入を公式に認めることにつながる。地元沖縄は危険性や騒音増大を理由に配備に反対する声が強く、ルート変更を簡単には受け入れられない状況だ。【西田進一郎、仙石恭】

毎日新聞 2010年8月29日 東京朝刊

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