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【サッカー】

日本代表新監督 ザッケローニ氏最有力

2010年8月28日 紙面から

 日本代表の次期監督として、日本サッカー協会が交渉中の最終候補3人が27日明らかになった。最有力はACミラン、インテル、ユベントスなどイタリアの名門クラブで指揮を執った経験を持つアルベルト・ザッケローニ氏(57)。ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会でポルトガル代表を率いたカルロス・ケイロス監督(57)、元アルゼンチン代表監督のホセ・ペケルマン氏(60)もリスト入りしている。流動的な要素は残るものの、日本代表の新監督はこの3人から決定する可能性が高そうだ。 

 新生ジャパンのタクトは、イタリア人の名将に託されることが最有力となった。「ポスト岡田」をめぐる後任人事は最佳境。交渉責任者の原博実強化担当技術委員長が「3人いる」と明かした最終候補者の中で、その筆頭に名前を挙げられているのがアルベルト・ザッケローニ氏だった。

 大本命だった前レアル・マドリード監督のマヌエル・ペジェグリニ氏(56)、オリンピアコス監督に就任したエルネスト・バルベルデ氏(46)との交渉は不調に終わったが、関係者によると、原委員長は独自ルートで並行してザッケローニ氏側とも接触を続けてきた。ACミラン時代にはスクデットを獲得するなど、ビッグクラブでの経験、実績は十分。チームをオーガナイズする手腕にもたけ、2014年W杯ブラジル大会で「8強以上」(小倉会長)を狙う新生ジャパンの指揮官として高く評価しているもようだ。

 ザッケローニ氏も日本代表監督への就任に意欲を示しているといい、金銭的な条件面もほぼクリア。最終決断を待っている状態だ。

 ザッケローニ氏は30歳で指導者としてのキャリアをスタート。1995年から4年間、指揮を執ったウディネーゼを2年連続でUEFA杯出場に導き、98−99年シーズンにはミランを率いてリーグ制覇を果たした。守備的な志向が強いイタリアにあって、大胆かつアグレッシブな攻撃的スタイルの戦術を浸透させ、確固たる地位を築いた。その後もラツィオ、インテル、トリノで監督を歴任し、昨季途中からユベントスで指揮を執った。

 経験と実績に加え、人格者としても知られ、原委員長の掲げる監督の理想像とも合致。きょう28日にも最終決断を下すとみられる。

 W杯南ア大会でポルトガル代表を率いたケイロス氏と、元アルゼンチン代表監督のペケルマン氏も、日本代表次期監督候補の「最終リスト」に入っている。

 関係者によると、ケイロス氏はポルトガル代表監督の契約が残っているものの、ポルトガル協会から科されている1カ月の資格停止処分を不服として、現職から離れる可能性があり、日本協会側もタイミングを計っているという。

 W杯前後から入れ替わりのある監督候補者リストの中で、ペケルマン氏は一貫して名前が入っており、実績、経験、知名度ともに群を抜く名将だ。95〜01年まで世界ユース選手権(現U−20W杯)でアルゼンチン代表を率いて3度の優勝を飾るなど、若年層の指導手腕にも定評がある。

 

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