国際情報科学芸術アカデミーは、平成23年度から新規学生募集を停止することになりました。
国際情報科学芸術アカデミーは、欧州型の特徴のある専修学校として平成8年に設立されました。平成13年にはその中の大学院コースであったラボ科を改組し、情報科学芸術大学院大学が設置されました。
アカデミーは、情報化社会を担う高度なスキルを身につけたクリエーターの育成とともに、より専門的な分野に特化し、情報化社会で要求される幅広い分野の技術・理論を学び、これらを駆使して様々な創造的活動を行う専門家を育ててきました。その間、310名余の多くIAMAS同窓生を世に送り出し,また、その卒業生たちの各方面での活躍に対する良い評価も受けてまいりました。
しかし、国の「三位一体改革」などによる県一般財源の大幅減少、社会関係保障関係経費等の増大に加え、世界同時不況による県税収入の大幅な減少などにより、構造的な財源不足対策、持続可能な財政基盤の確立が急務となったため、県では平成21年度から平成24年度までの4年間を「緊急財政再建期間」と位置づけ、その対策をまとめた「行財政改革アクションプラン」が策定されました。
さる2月19日に公表された同プランでは、本学アカデミーは、在学生の卒業後廃止と決定されました。これまでアカデミーを愛し応援してくださった方々に対し、このような決定となりましたこと深くお詫び申し上げます。本学にとっては誠に残念なことであり、苦渋の選択を求められ是非もない事態となった次第であります。
今後は、アカデミーで培われた教育研究の成果を大学院大学へ発展的に継承させながら、IAMASの精神と付加価値を最大限に発信し、内外からこれまで以上の評価を得られるよう、教職員一丸となって努力を傾けていく所存です。
また、このように急変する教育環境下にあっても、在学生の皆様の教育・就職支援 等につきまして、これまでどおり万全を期して取り組んでまいります。
在学生、卒業生、保護者の皆様、その他学校関係者及び地域の皆様のご厚情にお礼
申し上げるとともに、学生募集の停止に至りました事情をご賢察いただき、今後の御協力とご鞭撻を心よりお願い申し上げます。
平成22年3月
関口 敦仁
IAMAS学長
情報科学芸術大学院大学
岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー