東京中日スポーツ 55周年企画
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【大相撲】天皇賜杯 秋場所で復活2010年8月28日 紙面から 秋場所で賜杯が復活する。放駒理事長(元大関魁傑)、村山弘義副理事長ら協会幹部が27日、文部科学省を訪問。川端達夫文科相に、秋場所での天皇賜杯や表彰の復活、NHKの相撲中継など正常開催をしたいと申し入れた。川端文科相は「正常開催に向けて機は熟しつつあると思うが、暴力団排除宣言などを見守ってからになる」と“条件付き”で賜杯復活にゴーサインを出した。 賜杯なき表彰式に白鵬が悔し泣きした名古屋場所。その賜杯が秋場所で帰ってくる。 放駒理事長、村山副理事長らは川端文科相に訴えた。「協会としては目前の9月場所の正常開催、従来通りの形でセレモニー、外部からの表彰など含めて、以前の形に即してやることを願っている」と村山副理事長。「その中にNHKの中継が含まれるのか」という問いにも、放駒理事長は「希望を持っている」と語った。 野球賭博問題で18人の謹慎力士を出した名古屋場所。20近くあった副賞も、協会が辞退、または企業側からの中止の申し入れで、多くがなくなった。呼び出しの着物スポンサー中止など、影響はさまざまなところに波及。中でも賜杯には横綱白鵬が特別な思いを抱いていて、優勝したのに手にできなかったことで涙を流した。 ただ、賜杯復活とはいっても、条件がつく。川端文科相は「協会が『やるべきことがある』とおっしゃっている。それらを見守ってからになる」と続けた。「やるべきこと」とは、(1)30日に予定している暴力団排除宣言(2)9月1日に予定している暴排対策委員会立ち上げ。さらに、(3)それまでに何か問題が起こった場合は適切な処置をしていくこと。この3点だ。 川端文科相は、副理事長の設置や外部監事の増員などについて、「出足鋭くスピーディーに決めたことを評価します」と、ここまでの流れには合格点をつけた。
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