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大野のコンビニで強盗殺人 店長刺し男逃走、35万円奪う
(2010年8月27日午前10時34分)
店長が殺された強盗殺人現場を検証する捜査員=27日午前7時21分、大野市牛ケ原のサークルK牛ケ原店店長が殺された強盗殺人現場を検証する捜査員=27日午前7時21分、大野市牛ケ原のサークルK牛ケ原店
27日未明、福井県大野市牛ケ原のコンビニ「サークルK牛ケ原店」で店長の山本嘉裕さん(46)=同市牛ケ原=が店を訪れた男に殺害され、事務所から売上金約35万円が奪われる事件があった。県警は強盗殺人事件として大野署に捜査本部を設置し、逃げた男の行方を追っている。
同日午前3時15分ごろ、レジカウンター前に血まみれになってあおむけに倒れている山本さんを配送業者の男性(45)が見つけ、110番通報した。山本さんは市内の病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。
捜査本部によると、男が背後から山本さんを殴るように襲い、レジなどを物色している様子が店内の防犯ビデオに映っていた。男は20〜50歳代の小太りで身長160〜175センチ。上下とも黒色で肩から腕に白いラインの入ったジャージーを着ており、ピンク色のタオルを頭に巻いていた。
防犯ビデオの記録から犯行時刻は午前2時50分ごろ。男は隠し持っていたとみられる鋭利な凶器で複数カ所を刺したとみられ、山本さんは口から血を流して心肺停止状態だった。当時店内には山本さんのほかに人はいなかった。
捜査本部の調べで、レジカウンター奥の事務所に保管してあったとみられる売上金約35万円がなくなっていることが分かった。男が山本さんを殺害後、奪ったものとみて捜査している。
この事件前の午前2時半ごろには、福井市境寺町の別のコンビニ店に同一人物とみられる男が立ち寄り、防犯ビデオに映っていた。また、店外に向けたビデオには白いセダンとみられる車が走り去る様子が記録されていた。
両店はいずれも国道158号沿いにあり、直線距離で約10キロ、車で15分ほどの距離だった。
現場は福井市美山地区から花山峠を通り、大野市街地に至る途中の田園地帯。周囲には工場やガソリンスタンドが立つ程度で、犯行時間帯は車や人通りは少ない。
県内の強盗殺人事件は、2001年10月に勝山市で男が同居の母親を殺害し、現金を奪った事件以来約9年ぶり。