口蹄疫、感染経路特定に至らず 農水省が中間報告宮崎県の口蹄疫問題で、感染経路の調査を進めている農林水産省の疫学調査チームは24日、同省で検討会を開き、「(海外から国内への侵入経路は)特定に至っていない」とする中間報告をまとめた。検討会後に記者会見した津田知幸チーム長は、今後の調査の見通しについて「(経路の特定は)なかなか難しい」と述べ、原因究明は困難との見方を示した。 北海道と宮崎県で2000年に口蹄疫感染が発生した際には、畜舎などで使われた中国産わらが国内への感染経路だった可能性が高いとみられている。だが今回の調査では、疑わしい畜産関連の資材は出てきていない。 津田チーム長は、可能性が残る感染経路として「あくまで推測だが、(ウイルスは)人などによって運ばれたのではないか」と話した。 同チームは年内に最終報告をまとめ、防疫体制の改善に役立てる方針。 【共同通信】
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