09年秋場所初日、白鵬の取組にかけられた懸賞=両国国技館
日本相撲協会が、秋場所(9月12日初日、両国国技館)から、懸賞を出す企業に暴力団など反社会的勢力との関係がないことを記す誓約書の提出を求めていることが27日、分かった。懸賞を計画する企業にはすでに書類が配布されている。
懸賞を出す企業は、暴力団との関係が発覚したり、従業員が刑法を犯したりした場合には、協会が懸賞を中止し、費用を返金しないことを認めるサインをしなければならない。サイン入りの誓約書と、会社案内、懸賞の目録をセットにして提出する必要がある。
本来、懸賞をお願いする立場の協会が、各企業に誓約書を求めるのは失礼にも見える。しかし、不祥事についてのおわびも併せて送付しており、各企業には「懸賞の健全な運営なため」として理解を求めている。
26日に公表された、協会所有地が暴力団事務所に利用されていた例のように、知らず知らずのうちに懸賞を暴力団に利用されることを防ぐ狙いがある。秋場所で懸賞掲出を予定している企業の担当者は「こういう時期ですし、仕方がないですよ」と理解を示している。
(2010年8月27日)